今回は前振りの回。
・兼家(段田安則)の老い。
・一条天皇へ定子(高畑充希)が入内。
・道隆(井浦新)の権勢強まる。
・道兼(玉置玲央)は不満。自分の娘も入内させようとしている。
・そんな道兼に公任(町田啓太)は接近。
・道長(柄本佑)は、民を蔑ろにする道隆と対立。
・実資(秋山竜次)はそんな道長に感心した様子。
・兼家は死期を覚ったのか、道長に「民におもねるな」「政事とは家だ」と説く。
・道長は倫子(黒木華)との間に姫・彰子が誕生。
・明子(瀧内公美)・明子女王は兼家の扇を手に入れて呪詛開始。
すべて後のエピソードに繋がる前振りである。
道長は宮廷政治に身を乗り出したようだが、意見は通らない。
位が下だし、父と兄が立ち塞がっている。
そんな現状に戸惑っている様子でもある。
権力欲がギラギラの兼家、道隆、道兼には太刀打ちできないのだ。
道長はまだ鬼になり切れていない。
一条天皇と定子は、定子の明るい性格もあって、仲睦まじい様子。
かくれんぼするふたりを見て、詮子(吉田羊)は何を思ったのだろう?
自分が入内した時とあまりにも違っていて、羨ましく思ったのかもしれない。
ちなみに定子のサロンには清少納言(ファーストサマーウィカ)が入る。
道長と倫子。
倫子は「道長を人見知りだ」と語り、そんな道長を理解し、受け入れている様子。
老いた父・兼家を嘆く道長には「摂政様も人の子なのですよ」と慰める。
なかなか聡明な女性だ。
そんな倫子だが、明子には嫉妬心を燃やしている。
文のやりとりをしていたのはまひろ(吉高由里子)で、勘違いなのだが、
「わたしとは文のやりとりをしなかったのに明子とはやりとりをしていた」
「その明子との文を道長は大事に持っていた」
心穏やかではないと思うが、それをオモテに出さないのが倫子さま!
ちなみに道長と倫子の子・彰子のサロンにはまひろが入る。
宣孝(佐々木蔵之介)は御嶽詣で派手な黄色い衣裳を着て大はしゃぎ。
ネットの受け売りだが、清少納言は『枕草子』でこんなことを書いているらしい。
『山吹のいみじうおどろおどろそしきを着て、あさましがりを』
宣孝のことを指しているのかはわからないが、「あさましい」と清少納言に笑われている。笑
脚本の大石静さん、いろいろな古典からエピソードを作り出している。
まひろ(吉高由里子)は職探し。
同時に民に文字を教えることを始めた。
民が文字を覚えれば騙されることが少なくなるからだ。
まひろは自分の道を歩み始めた。
今回、最大のドラマはこれ。
最後にドーン! とドラマを持って来た。
このシーンだけで、まひろと道長の心の中を想像してしまう。
「てめえ、ふたりも妻をめとりやがって!」
「わたしと別れた後、倫子さまの所に行ったのかよ!」
「女々しく、いつまでもわたしの文を持ってんじゃねえよ!」
などと思わないだろうが、笑
この後、ふたりはどんなリアクションをするのだろう?
他人行儀な会話をするのか?
道長はふたたび文を書くのか?
あの廃屋で会って話をするのか?
前振り回なので大きなドラマはないと思っていたが、最後にドラマを持って来た。
倫子との会話の時に道長が帰ってくるのではないか、というサスペンスな雰囲気はあったが、
やはり遭遇してしまった!
上手い作劇である。
・兼家(段田安則)の老い。
・一条天皇へ定子(高畑充希)が入内。
・道隆(井浦新)の権勢強まる。
・道兼(玉置玲央)は不満。自分の娘も入内させようとしている。
・そんな道兼に公任(町田啓太)は接近。
・道長(柄本佑)は、民を蔑ろにする道隆と対立。
・実資(秋山竜次)はそんな道長に感心した様子。
・兼家は死期を覚ったのか、道長に「民におもねるな」「政事とは家だ」と説く。
・道長は倫子(黒木華)との間に姫・彰子が誕生。
・明子(瀧内公美)・明子女王は兼家の扇を手に入れて呪詛開始。
すべて後のエピソードに繋がる前振りである。
道長は宮廷政治に身を乗り出したようだが、意見は通らない。
位が下だし、父と兄が立ち塞がっている。
そんな現状に戸惑っている様子でもある。
権力欲がギラギラの兼家、道隆、道兼には太刀打ちできないのだ。
道長はまだ鬼になり切れていない。
一条天皇と定子は、定子の明るい性格もあって、仲睦まじい様子。
かくれんぼするふたりを見て、詮子(吉田羊)は何を思ったのだろう?
自分が入内した時とあまりにも違っていて、羨ましく思ったのかもしれない。
ちなみに定子のサロンには清少納言(ファーストサマーウィカ)が入る。
道長と倫子。
倫子は「道長を人見知りだ」と語り、そんな道長を理解し、受け入れている様子。
老いた父・兼家を嘆く道長には「摂政様も人の子なのですよ」と慰める。
なかなか聡明な女性だ。
そんな倫子だが、明子には嫉妬心を燃やしている。
文のやりとりをしていたのはまひろ(吉高由里子)で、勘違いなのだが、
「わたしとは文のやりとりをしなかったのに明子とはやりとりをしていた」
「その明子との文を道長は大事に持っていた」
心穏やかではないと思うが、それをオモテに出さないのが倫子さま!
ちなみに道長と倫子の子・彰子のサロンにはまひろが入る。
宣孝(佐々木蔵之介)は御嶽詣で派手な黄色い衣裳を着て大はしゃぎ。
ネットの受け売りだが、清少納言は『枕草子』でこんなことを書いているらしい。
『山吹のいみじうおどろおどろそしきを着て、あさましがりを』
宣孝のことを指しているのかはわからないが、「あさましい」と清少納言に笑われている。笑
脚本の大石静さん、いろいろな古典からエピソードを作り出している。
まひろ(吉高由里子)は職探し。
同時に民に文字を教えることを始めた。
民が文字を覚えれば騙されることが少なくなるからだ。
まひろは自分の道を歩み始めた。
今回、最大のドラマはこれ。
最後にドーン! とドラマを持って来た。
このシーンだけで、まひろと道長の心の中を想像してしまう。
「てめえ、ふたりも妻をめとりやがって!」
「わたしと別れた後、倫子さまの所に行ったのかよ!」
「女々しく、いつまでもわたしの文を持ってんじゃねえよ!」
などと思わないだろうが、笑
この後、ふたりはどんなリアクションをするのだろう?
他人行儀な会話をするのか?
道長はふたたび文を書くのか?
あの廃屋で会って話をするのか?
前振り回なので大きなドラマはないと思っていたが、最後にドラマを持って来た。
倫子との会話の時に道長が帰ってくるのではないか、というサスペンスな雰囲気はあったが、
やはり遭遇してしまった!
上手い作劇である。
>瀧内公美さん、推しでしたか。
まあ、ほとんどの女優さんの推しなんですが……。笑
おっと、今は「女優さん」って言ってはいけないんですよね。
かなり前に、韓国ドラマの「大王世宗」を見たのです。
かなり硬派な時代劇だったので、史実かと思いましたが
フュージョン時代劇だと後で聞きました。
韓国刺激は時代考証が大雑把(殆どしない)らしいので、本当のところは分りません。
実在(と思われる)人物と、創作の「源氏物語」をどんな風に絡めて描かれるのか、楽しみです。
瀧内公美さん、推しでしたか。
「大奥」でも魂の演技でしたよ。
この人の陰のある感じが、私も好きです。
いつもありがとうございます。
ハングルが作られたのには、そんな背景があったのですか。
教えていただき、ありがとうございます。
越前のこともご指摘ありがとうございます。
倫子と明子、対照的ですよね。
瀧内公美さん、『大奥』は見ていないのですが、今作で良い役をもらいました。
推しとしてはうれしいです。
明子は『源氏物語』で言えば、生き霊となって人を殺害する「六条御息所」のモデルでしょうか。
そして倫子が光る源氏の最初の妻の「葵の上」?
明子と倫子の間で、牛車の争いのエピソードがあるかもしれません。
時代的も珍しくて、毎週、面白く視聴しています。
まひろが、字を読めないばかりに騙される人のことを考えるくだりは
李氏朝鮮王朝の世宗代王がハングルを作ることを思い付くエピソードに似ていると思いました。
源明子の怨念と暗い表情が瀧内公美さんに良く似合っています。
裕福な嫡妻の倫子のゆったりとした空気を纏う黒木華さんと対照的です。
道長、どちらともも5~6人ほど子を為しますが
出世するのはの倫子の子たちです。
同じ、皇室家系の源でも失脚した場合は違ってきますね。
いろいろな出来事を見聞きするうちに「源氏物語」が出来たということの纏めていくのでしょうか。
為時が赴任したのは越前です。
いつもありがとうございます。
>道長さまが何をどうするのか、ちょっと注目です。
兄・道隆との闘いになるんでしょうね。
道隆の考え方は「民の要求をいちいち呑んでいたら民はつけあがる」で、道長の考え方とは180度違うものですから。
国司の件は、まひろ一家は越後に赴任するようなので、そこで対立があるかもしれませんね。
まひろは下から民のために闘い、道長は上から社会制度を変えて闘おうとする。
この点で、ふたりはソウルメイトで良いパートナーです。
ただ、道長は途中で「闇落ち」するかもしれませんね。
『この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば』と詠んだ人物なので。
いつもありがとうございます。
12話までが「青春編」だったようですね。
以前、書いた5話区切りという考察は間違いでした……。
まひろが左大臣家の仕事を断わったのは、道長と顔を合わせたくなかったからでしょうね。
会えば、ふたたび道長への想いが復活してしまうでしょうし、倫子にバレてしまうかもしれません。
倫子にバレる、バレないは、今後の視聴者の関心事にして残しておくんでしょうね。
次回は「たね」絡みで厳しい現実があるんですね。
現実で無力なまひろ……。
なかなかつらいですね。
「青春編」のまひろパートは恋愛ファンタジーとして愉しめましたが、まひろまで厳しい現実を突きつけられると、作品が重くなりそうです。
さて、わたしらしい生き方として『源氏物語』に出会うまで、どのように描かれるのでしょうか?
中世的な荘園経済が確立していき、不輸不入の権も確立していった時代なので、国司が私腹を肥やし、税を取れる「国有地」や「国有民」が減少の一途をたどりました。
また、中央の貴族も、自分たちが地方に持っている荘園に「不輸不入の権」を認めた国司は人事の査定で高評価ですから、越後屋と悪代官並みに結託してます。
さて、道長さまが何をどうするのか、ちょっと注目です。
「12話」で一括りでしたね。
今回は「4年後」という新しい舞台での「仕切り直し」でしたので大きな展開はありませんでした。
しかしおっしゃる通り、最後にまひろと道長とを鉢合わせさせることで「ドラマ」になりました。
今回最後の「鉢合わせ」の結果、次回改めて倫子も巻き込んだ三者の展開になる可能性もあるように思います。
>文のやりとりをしていたのはまひろで、勘違いなのだが、
しつこいようですが、私はまひろと倫子様との関係ばかりが気になっていたので、少なくとも今回は無事に済んだということで少しほっとしました。
ただ、まひろの不遇は解決しないようです。
まひろは倫子に縋ろうとはしないようですね。
当初まひろが倫子に近づいたのは、父の意向もあって政治的な動機によるものでした。
しかし、まひろは倫子を単なる「利用の対象」以上の存在と見るようになったのでしょうか、それとも「道長の妻」となったために距離を置くようになったのでしょうか。
失業中でもボランティア活動の中に生きがいを見出すという心がけは現代でもありうることかと思います。
まひろは「識字教育ボランティア」に打ち込みはじめましたが、次回はその教え子「たね」絡みで何か「厳しい現実」との直面があるとのこと。
しばらくは辛い日々が続くようです。