平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒18 「ブラックアウト」~リスクしかない駐車場爆破事件。結局、入江を使って何をやりたかったんだろう?

2020年01月02日 | 推理・サスペンスドラマ
 長尺の『相棒』は後半がメチャクチャになるんだよなあ。

 以下、ネタバレ。

 結局、蓮見恭一郎(長谷川初範)は入江を使って何をやりたかったのだろう?
 息子の事件の口封じなら、最初から10億渡せば済む話。
 リスクを伴う地下駐車場爆破事件をわざわざ起こす必要はない。
 結果、トンネル事件の被害者たちの復讐心を煽ってしまったし、自分の「上級国民」意識をネットにさらされてしまった。
 入江が警察に捕まればすべてを自供するリスクもある。

 なので、後半の1時間はまったくの無駄。
 前半の暴力団組員の溝口正吾(螢雪次朗)とトンネル事件の被害者の復讐劇だけにしておけば、それなりの物語になったのに。
 秘書の雨宮紗耶香(瀧本美織)の恋愛話と復讐も取ってつけたよう。
 結局、紗耶香は銃口を突きつけられた、復讐相手の蓮見誠司(浅香航大)も「やめて!」と言って助けちゃったし。
 謎を入り組ませて、物語を複雑にすれば、素晴らしい作品になるわけではない。
 つーか複雑にしすぎ!

 それよりも、右京さん(水谷豊)のサバイバル技術とか、蓮見の「上級国民意識」とか、溝口の「斜陽のヤクザの思い」とか、ディティルを大切にした方がずっといい。

『相棒』で2時間を構成できる作家さんはいなくなってしまった?


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