平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「美味しんぼ」~福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被ばくしたからですよ

2014年05月10日 | 原子力発電・反対
 ビッグコミック・スピリッツ最新号『美味しんぼ』。
 ここで登場した井戸川克隆・双葉町前町長はこう語っている。
「私が思うに福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被ばくしたからですよ」
 岐阜環境医学研究所の松井英介所長は、
「大阪ガレキ焼却で鼻血、眼、喉に不快な症状800人もあった」
「医学界に異論あるが鼻血や疲労感の影響は十分考えられる」

 

 この内容について、石原伸晃環境大臣は「風評被害」が広がる怖れがあるとして非難。
 福島県議会も抗議を検討中。

 でもね、石原環境大臣や福島県議会の方々。
 せっかく『美味しんぼ』が問題提起をしているのですから、改めて調べるべきなのではないでしょうか?
 明らかに異常なことに対して「風評被害」のひと言で片づけてはいけないのではないでしょうか?

 こうも勘ぐりたくもなる。
・原発事故で多くの人が被爆したとなれば、国や東電に莫大な賠償金が発生する。
・当然、現在、安倍政権が進めようとしている<原発再稼働>や<原発輸出>、<原発を今後のベースロード電源にする政策>などに影響が出て来る。
・電力会社、原子力村の既得権者や官僚、電力会社に融資している銀行は大きな打撃を受ける。
 政府が否定したくなるのも当然。
 政府は<国民>ではなく、<電力会社><銀行><既得権者>を守っている?

 改めて書きますが、政府は『美味しんぼ』を非難するのではなく、調査をすべきですよ。
 自分たちに都合の良いことを述べる御用学者だけでなく、さまざまな知見者の意見も聞いて。

 「自己責任」「想定外」、そして今度は「風評被害」。
 何の問題解決にもならない<誤魔化し言葉>が飛び交っている。

 最後に批判を受けることを覚悟で、これを描いて掲載した『美味しんぼ』原作者・雁屋哲さんとスピリッツ編集部に敬意を表します。


※追記
 9日、井戸川克隆・前双葉町長は記者会見し、「実際、鼻血が出る人の話を多く聞いている。私自身、毎日鼻血が出て、特に朝がひどい。発言の撤回はありえない」と発言。
 石原環境大臣に対しても「なぜあの大臣が私の体についてうんぬんできるのか?」
 確かにおっしゃるとおり。

 『美味しんぼ』問題、関連記事はこちら

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