平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

まともじゃないのは君も一緒~明るく弾けてる清原果耶ちゃん! 普通・マトモって何だろう?

2021年10月06日 | 邦画
 おおっ、明るい清原果耶さんだ!
 清原果耶さんが女子高生役で弾けてる!

 物語は数学ばかりをやっていて、世間からズレてる予備校教師・大野康臣(成田凌)に
 女子高生・秋本香住(清原果耶)が「普通」とは何かを教えるというもの。
 ふたりの掛け合いが楽しい。
 僕も世間からかなりズレてると思うので、ぜひ香住にいろいろ教えてもらいたい。笑

 大野は数学者になれなくて予備校教師をやってるんだけど、数学者っておかしな人が多いよね。
 数字の世界に「美」を見出す感覚はわからなくもないんだけど、
 一生を賭けても解けないかもしれない数学の問題に人生を捧げられるというのは普通ではない。
 しかも、その問題が解けても社会の何の役に立つかもわからない。

 さて本題。

「普通」「まとも」って何だろう?

 劇中、「普通」「まとも」の代表として、戸川美奈子(泉里香)という女性が登場するんだけど、
 彼女は「普通」じゃない大野に魅かれながら、最終的には、美奈子の父のビジネスパートナーで財力も人気もある宮本功(小泉孝太郎)を選ぶ。
 宮本が香住に手を出すような浮気者で、薄っぺらい男であることはわかっているのに。

 まあ、これが「オトナ」ってものなのかな~。
 損得、しがらみ、地位・名誉、世間体──
 それらものが垢となってこびりついて身動きがとれなくなる。
 心に弾力がなくなって来る。

 一方、大野は垢がこびりついていないから、すべてが新鮮。
「こ、これは何ですか!?」と白子を見て驚ける。
 利害でつき合っていないから、美奈子といっしょに過ごす時間が楽しくてしょうがない。
 森の中で虫や鳥や風の声を聴く楽しさを、何のためらいもなくイキイキと話せる。
 そんな大野といっしょにいて、美奈子の心もほぐれていったことだろう。

 さて、大野と宮本、人生のパートナーとしてはどちらがいいのか?
 宮本と過ごす人生はおそらく空虚なものになると思うんだけど、
 大野との生活も、いずれは新鮮さがなくなって、現実が頭をもたげて来る気もするし……。

 僕としては、まともじゃない大野の感覚は忘れたくないな。
 大野のように、今度山に行って目を閉じて、虫や鳥や風の声を聴いてみようか。
 いろいろ驚いてもみたい。
 あとは、清原果耶ちゃんに叱られ、ツッコまれ、いろいろ教えてもらいたい!←結局そこかよ!


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