しっかり恋愛ドラマしてますなぁ。
「いつかちゃんと本が読めるようになりたいんです」
「五浦さんが本を読めるようになったら、私もうれしいです」
これって本をネタにして、ふたりが<好きです宣言>しているようなもの!
特に栞子(剛力彩芽)は真剣な感じ。
それに、本を通してしか、気持ちを表現できないなんて何て無器用な女の子!
今回は栞子の人間性に踏み込んだ。
・本のためなら何でもする古書マニアであること
・母親を憎んでいること
いずれも栞子のマイナス面だ。
今までのビブリア古書堂の陽だまりの中で静かに本を読んでいた美少女とは違う、もうひとつの栞子の顔。
狂的な執着や憎しみ。
太宰は『生キトシ生クルモノスベテ コレ 罪ノ子ナレバ』と書いたが、栞子もまた<罪ノ子>だった。
大輔(AKIRA)は栞子にこんな側面があることを考えもしなかっただろう。
栞子のきれいな部分しか見ていなかったとも言える。
でも、大輔はそんなマイナス面も含めて、栞子を受けとめたんですね。
栞子もマイナスな自分を理解してもらいたくて、大輔に母親のことを語った。
内面に踏み込んで、縮まったふたりの距離。
うわぁ、推理ドラマでありながらラブストーリーしてる!
大輔は無器用で誠実ですね。
「うまい言葉が出なくてすみません」
「ああ、今のは皮肉でも何でもなくて」
こんなふうに語れる人って、素敵だ。
相手と素直に誠実に向き合っている。
こんな大輔だから栞子も心を開いたのだろう。
「これからはあなたのことを信じます。だから、だから、許してもらえませんか?」
何だーーーーーー-っ!、この純愛は!
トレンディドラマの「カンチ、セックスしよう」とは大きな違い(笑)
こうした誠実な愛が成立するのも、鎌倉の地にひっそりとたたずむ<ビブリア古書堂>という場所ゆえなんでしょうね。
「いつかちゃんと本が読めるようになりたいんです」
「五浦さんが本を読めるようになったら、私もうれしいです」
これって本をネタにして、ふたりが<好きです宣言>しているようなもの!
特に栞子(剛力彩芽)は真剣な感じ。
それに、本を通してしか、気持ちを表現できないなんて何て無器用な女の子!
今回は栞子の人間性に踏み込んだ。
・本のためなら何でもする古書マニアであること
・母親を憎んでいること
いずれも栞子のマイナス面だ。
今までのビブリア古書堂の陽だまりの中で静かに本を読んでいた美少女とは違う、もうひとつの栞子の顔。
狂的な執着や憎しみ。
太宰は『生キトシ生クルモノスベテ コレ 罪ノ子ナレバ』と書いたが、栞子もまた<罪ノ子>だった。
大輔(AKIRA)は栞子にこんな側面があることを考えもしなかっただろう。
栞子のきれいな部分しか見ていなかったとも言える。
でも、大輔はそんなマイナス面も含めて、栞子を受けとめたんですね。
栞子もマイナスな自分を理解してもらいたくて、大輔に母親のことを語った。
内面に踏み込んで、縮まったふたりの距離。
うわぁ、推理ドラマでありながらラブストーリーしてる!
大輔は無器用で誠実ですね。
「うまい言葉が出なくてすみません」
「ああ、今のは皮肉でも何でもなくて」
こんなふうに語れる人って、素敵だ。
相手と素直に誠実に向き合っている。
こんな大輔だから栞子も心を開いたのだろう。
「これからはあなたのことを信じます。だから、だから、許してもらえませんか?」
何だーーーーーー-っ!、この純愛は!
トレンディドラマの「カンチ、セックスしよう」とは大きな違い(笑)
こうした誠実な愛が成立するのも、鎌倉の地にひっそりとたたずむ<ビブリア古書堂>という場所ゆえなんでしょうね。
原作既読の人に言うのは野暮ですが、始めの15分のどんでん返しどうでしたか。
私はたとえレプリカと分かっていても本を燃やすのは抵抗あります。
前回あちこちで指摘があった、なぜ警察に行かないのかは、笠井のような人間は、結局出所したらまた「晩年」を狙うから、彼の目の前で本を消滅させる必要があったんでしょうね。
栞子には、犯人は既に分かっていたし、自分ひとりで決着を付けるつもりだったんでしょう。
そのためには、大輔さえ利用する。
それは栞子が、「晩年」という本を愛するあまりの、誰も信用せずに行う孤独な作業だったろう。
ただ、栞子がそんなことをするのは、自分の嫌っていた「本のためなら何でもする」黒い母の血筋が影響を与えていると受け取れます。
笠井が言っていた「本以外は何もいらない世界」
それってとても孤独で辛い世界のように感じられます。
笠井や栞子の母はそんな世界の人間なんでしょうか。
その結果、犯罪や失踪という事態が生じているように思われます。(栞子も笠井の言うように、そこに加わるはずだったかもしれない。だが、栞子には大輔がいる)
だから、これから大輔が栞子に影響を与えていくであろうラストは、微笑ましくていいと思います。
ところで、前回、栞子のストールは自然に屋上から落ちたように見えました。
ただ、今回は栞子がわざと屋上から落とす再現シーンがありました。
論理ではなく、映像で視聴者を騙すのはアンフェアだと思いますよ。
いつもありがとうございます。
おっしゃるとおり、「晩年」のために大輔さえも利用した栞子は「本のためなら何でもする」黒い母の血が影響しているんでしょうね。
>大輔が栞子に影響を与えていくであろうラストは、微笑ましくていいと思います。
というのも同感です。
もしかしたら栞子は本よりも大切なものを見つけたのかもしれませんね。
この点、原作の「晩年」と「ユートピア」のエピソードを続けて描いたテレビドラマチームの作劇はなかなか見事でした。
>前回、栞子のストールは自然に屋上から落ちたように見えました。
確認できていないのですが、僕もそんなふうに記憶しています。
世間にはよしぼうさんの様に厳しい視聴者がいらっしゃるので、製作者はなかなか安易には走れませんね。
でも、こういうディティールにもこだわって作ってもらえると、「この作品はすごい」という評価になるんですけどね。
ビブリア古書堂のストールの件について…
7話で偽装として落とされたストールはあくまで大輔の推理として「何らかの方法で屋上へとおびき寄せたんです」と言う台詞の映像、言わば大輔の想像であり、その具体性としての表現であったと思います。
一方、6話と7話冒頭流れた屋上で栞子が転ぶシーン…慌てて松葉杖に足を引っ掛け転倒した際にストールが滑り落ちるのが解ります。
次に映像は切り替わりストールだけが空(くう)を舞い路上の笠井の元に舞い落ちます。
これは一連の映像として繋げてはありますが、演出上のミスリードでありドラマとして上手くできた手法だと思います。
観るものの想像力に委ねる部分とも言えるのではないでしょうか。
私は、転倒の際にストールが滑り落ちるまではそのまま映像通りで、その後栞子が立ち上がる際に落ちたストールを拾い自ら投げたのでは無いかと思います。
映像の世界にも文章に似た行間のようなものが存在し、観たものだけが全てとは限りません。含みをもたせ多様な解釈ができるものがありますし、伏線として読み取れるものを探すのも観賞の楽しみでもあります。
決して視聴者を騙すとかつくりが雑というふうには私には思えず、むしろ初回から観ていて丁寧な作りの作品だと感じています。
あくまでも私見であります事をお許しください。
コメントありがとうございます。
ストールの件は、よしぼうさんの意見なので、僕の方は積極的なコメントは避けますが、作品というのは、いちごさんの見方、よしぼうさんの見方、人によってさまざまな見方があっていいのだと思います。
いただいたコメントのタイトルでもある「許容範囲」も人によって違う。
剛力彩芽さんの栞子だって、否定する人はいるわけですし、おそらく、すべての人が納得する百点満点の作品というのはあり得ませんよね。
いちごさんの<大輔の想像>だったという解釈、「なるほど!」と思いました。
僕はストールのシーンに関して、ほとんど考えていなかったので、いちごさんの解釈、よしぼうさんの指摘、いずれも納得できるものでした。