「愛の不時着」
今回は男性主人公 リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)の話をしましょう。
リ・ジョンヒョク
・北朝鮮将校~前哨地帯中隊長・大尉
・北朝鮮の有力者の息子
しかし、それを公にして権力を振りかざすことはない。
・将来を嘱望されたピアニスト~スイス留学の経験あり。
・生真面目、自己表現が下手
・イケメン
「イケメン」「権力者の息子」「天才ピアニスト」
という点で、「王子様」要素十分だなあ。
実際、王子様として北朝鮮に不時着したヒロイン ユン・セリ(ソン・イェジン)を助ける。
・保衛部や村の人間にセリが潜伏していることがバレた時は、
「僕の婚約者です」とウソを言ってかばう。
・セリが山で不用意に無線を使って保衛部がやって来た時は、
セリを抱きかかえ、パラグライダーで逃げる。
・南朝鮮に漁船で逃げるセリが臨検の船に捕まった時は、
キスをして恋人同士を装う。
セリに言わせれば、それは「キス」でなく「チュー」(=お子ちゃまのキス)らしいのだが(笑)
・セリが市場で道に迷って地方に暮れている時は、アロマキャンドルをかざして探しに来る。
アロマキャンドルはセリがずっと欲していたもの。
・物資が十分でない北朝鮮で、「インスタントでない本格的なコーヒーを飲みたい」というセリのためにコーヒー豆を煎ってコーヒーを淹れてくれる。
これだよなあ、韓流ドラマは。
こういう王子様要素をあざとく前面に押し出して来る。
物静かで自己表現が下手な王子様だが、さりげない優しさを見せたり、いざという時に全力でヒロインを助けに来る。
こういう正統派の王子様は日本のドラマにはいないよな。
敢えて言えば「花より男子」くらい。
一方、ヒロインのセリ。
彼女は相変わらずタフでたくましい。
南朝鮮に帰るためには、ジョンヒョクを出世させて権力を持たせること(~セリはジョンヒョクが権力者の息子であることを知らない)だと考えた彼女は村で一番偉い大佐の妻に取り入る。
大佐の妻の誕生パーティで、
「美しい人の隣にはいたくありません」
「同じ年だと思っていましたわ」
「もしかして私より年下ですか?」
と、おべっかを使う(笑)
結果、セリは大佐の妻に気に入られて、村で存在感のある女性に!
「物静かな王子様」と「たくましいプリンセス」
王子様とプリンセスは、物語の基本なんですね。
これをいろいろアレンジして、時代や状況設定を変えると「愛の不時着」になる。
今回は男性主人公 リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)の話をしましょう。
リ・ジョンヒョク
・北朝鮮将校~前哨地帯中隊長・大尉
・北朝鮮の有力者の息子
しかし、それを公にして権力を振りかざすことはない。
・将来を嘱望されたピアニスト~スイス留学の経験あり。
・生真面目、自己表現が下手
・イケメン
「イケメン」「権力者の息子」「天才ピアニスト」
という点で、「王子様」要素十分だなあ。
実際、王子様として北朝鮮に不時着したヒロイン ユン・セリ(ソン・イェジン)を助ける。
・保衛部や村の人間にセリが潜伏していることがバレた時は、
「僕の婚約者です」とウソを言ってかばう。
・セリが山で不用意に無線を使って保衛部がやって来た時は、
セリを抱きかかえ、パラグライダーで逃げる。
・南朝鮮に漁船で逃げるセリが臨検の船に捕まった時は、
キスをして恋人同士を装う。
セリに言わせれば、それは「キス」でなく「チュー」(=お子ちゃまのキス)らしいのだが(笑)
・セリが市場で道に迷って地方に暮れている時は、アロマキャンドルをかざして探しに来る。
アロマキャンドルはセリがずっと欲していたもの。
・物資が十分でない北朝鮮で、「インスタントでない本格的なコーヒーを飲みたい」というセリのためにコーヒー豆を煎ってコーヒーを淹れてくれる。
これだよなあ、韓流ドラマは。
こういう王子様要素をあざとく前面に押し出して来る。
物静かで自己表現が下手な王子様だが、さりげない優しさを見せたり、いざという時に全力でヒロインを助けに来る。
こういう正統派の王子様は日本のドラマにはいないよな。
敢えて言えば「花より男子」くらい。
一方、ヒロインのセリ。
彼女は相変わらずタフでたくましい。
南朝鮮に帰るためには、ジョンヒョクを出世させて権力を持たせること(~セリはジョンヒョクが権力者の息子であることを知らない)だと考えた彼女は村で一番偉い大佐の妻に取り入る。
大佐の妻の誕生パーティで、
「美しい人の隣にはいたくありません」
「同じ年だと思っていましたわ」
「もしかして私より年下ですか?」
と、おべっかを使う(笑)
結果、セリは大佐の妻に気に入られて、村で存在感のある女性に!
「物静かな王子様」と「たくましいプリンセス」
王子様とプリンセスは、物語の基本なんですね。
これをいろいろアレンジして、時代や状況設定を変えると「愛の不時着」になる。
ただ、この「不時着」については、一部ネット界隈で評判になったことは知っていまして、ウィキペディアあたりをちょっと見たのですが、北朝鮮の町並みをオープンセットでつくったとか。
その話を聞いたとき、ため息が出ました。
平成になってからの日本のテレビドラマは、「霞ヶ関の中央官庁」も「大手都市銀行の本店」も「ヨーロッパの宮殿」も、かなりの割合で「東京国立博物館本館」の大階段で撮影しているんです。あとは、茨城県庁の旧庁舎でしょうか。
放送局としては不景気もあるでしょう。そして、博物館も不景気で予算が減らされているのか、副収入がほしいのかもしれません。
両者の利害が一致して、とにかく「石造りでどっしりした建物」は、かなりの高確率で「上野の国立博物館」なんです。
一方韓国は、外国の町並みのセットをつくるだけの力があるわけです。
博物館で撮るのがいけないとは言いませんけど、日本よ頑張って、そう思います。
教えていただきありがとうございます。
あれはこの作品用につくられたオープンセットだったんですね。
この作品、北朝鮮の人たちの生活が詳細に描かれていて面白いです。
「人民班長」という街を監視する役割の女性がいたり、毎晩、村中の人間が参加する体操があったり、南朝鮮の物資も闇で結構流れていたり。
日本のドラマはおっしゃるとおり、ロケ地が同じですよね。
僕は一時エキストラのバイトをしていた時があったので、結構、同じ場所に行かされました。
制作費が低いのは、報道番組やワイドショーも同じで、独自取材などほとんどなく、ソースが「週刊文春」や「ネット」だったりする。
こういうことをしていると、いずれテレビというメディアは衰退していくんでしょうね。
ネットの情報の方が濃いですし、netflixのような配信の方がさまざまなコンテンツを見られますし。