「わかった、渡す! でも、その人は関係ない! その人を放せ!」
ベタですなあ。
今どき、これをやるか?
完全に昭和のドラマだ。
で、脚本は誰かとテロップをみたら、山本むつみさん。
山本さん、どうした?
まあ、あえて弁護すれば、
『ミステリー』と『純愛』は相性がよくないんですよね。
両者は人間の正反対の気持ちを描くものだから。
純愛を描くなら、恋愛ドラマでやった方がずっといい。
毎シリーズ定番の陣川さんのエピソードの代わりにこれをやったのかな?
今回のエピソードは、3000万で人生を売ってしまった男の話。
仕事がうまく行かず、共謀してヤクザのカネを横領し、3000万の報酬を得て、
人生をリセットし、やり直そうと思った。
だが結果、ヤクザに追われることになり、警察に捕まってしまった。
取り調べの時のせりふ「3000万か……俺の人生安いよな」が、ちょっとせつない。
茉梨さん(森口瑤子)はダメ男が好きみたいだ。
小心者で、不器用で、それでも懸命に生きようとしているから好きだった、
みたいなことをラストで言っていたけど、こう言える茉梨さんはなかなか素敵な女性だ。
それに青春時代のオクラホマミキサーか。
順番が来るのをドキドキしていた気持ちは僕にもあって思い出してしまった。
山本むつみさんもこの世代か。
今の学園祭でフォークダンスとかやるのかな?
「あの人は忘れものを届けに来てくれただけなんです」
最後はうまくまとめました。
「忘れものを届けに来ました」はトトロ&火垂るの墓のキャッチコピーだが、
今作は敢えて『昭和テイスト』を狙ったのかもしれない。
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