平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒19 「死神はまだか」~パワハラ・セクハラ・洒落、落語家は現代社会では生きにくい

2021年01月21日 | 推理・サスペンスドラマ
「お先に勉強させてもらいました」
 僕には落語家の知り合いがいるんだけど、高座の後にはこう言うらしい。
 高座に上がる時は、
「お先に勉強させてもらいます」
 落語家さんは日々が修行。毎日が勉強。
 これはいい作法だな。

 さて、ここまでが枕。

 今回のエピソードに拠ると、
 落語家の世界では「パワハラ」「セクハラ」が当たり前らしい。
 落語家はすべて「洒落」で生きている、みたいな台詞もあった。
・厳しい修行、絶対的な師弟関係→「パワハラ」
・色恋、艶色→「セクハラ」
・ちょっとしたことですぐに糾弾される社会→「洒落」が通らない社会
 落語家は現代社会ではちょっと生きにくい。

 脚本の輿水さんはこれを描きたかったんだろうけど、
 これを前面に出すと「パワハラ」「セクハラ」肯定と捉えられかねないので、筆を抑えたのかな?
 イマイチメッセージが伝わって来なかった。

「路里多」→ロリータが面白いかはわからないけど、まあ、これが洒落の世界。
 そう言えば、
 知事から芸能界に戻ってきた東国原英夫さんがビートたけしさんに新しい芸名をつけてくれと頼んだ時、たけしさんはこんな芸名を提案したらしい。
 キム・ジョンウンコ(笑)
 やくみつゆ(笑)
 たけしさんは今回の椿家團路(笹野高史)に通じるものがある。
 …………………

 今回のトリックはどこか既視感があった。
 とある海外ドラマでは──
『ずっと寝たきりの植物人間の人が実は寝たふりをしていて、
 深夜病院を抜けだして殺人をおこなっていた』というのがあった。
 偽装という点でちょっと似ている。

 右京さん(水谷豊)の推理は、本人も「僕の勝手な妄想」と言っていたけど、
 状況証拠からの推理で、立証するには司法解剖しなくてはならない。
 犯人もどこか間が抜けてて、動機もはっきりしているから、
 クリスティの某作を知っていれば真相は何となくわかってしまう。
 これらの点でミステリーとしては甘い。

 今回は噺家の世界の雰囲気を楽しむ作品なのだろう。
 

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