フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

田辺聖子さんを絶賛

2010-04-14 19:07:55 | 読書会
4月14日 水曜日 晴れ

読書会でした。
田辺聖子著【姥ざかり花の旅笠――小田宅子の「東路日記」】を読みました。

江戸時代、50歳代の北九州に住む女性2人で、吉野の桜を見たり伊勢参りをしたり、
更に善光寺・日光そして江戸にやって来て、浅草寺や歌舞伎見物等々驚く事ばかりでした。
今の時代でもこれほどまでの旅行をする気力がわたしには有りませんね。

二人の女性(宅子さんと久子さん)は裕福な商家の奥様でしたから、
このような旅が出来たのでしょうし町人だからだから出来たと言う事なのでしょうか。
それに小田宅子さんという方は俳優の高倉健さんの5代前のご先祖様と言うのにもびっくりです。

旅行をする2人の女性が旅行中達者に素晴らしい和歌を詠んでいます。
宅子さんは景色を詠むのが得意で、久子さんは叙情に優れていたようです。
ストーリーを読みたいのですが、和歌を一つ一つ鑑賞していますと本当に読みでがありました。

メンバー全員、良い本だったとか、田辺聖子さんを見直したとか・・・。
保土ヶ谷から宅子さんたちが歩いた道をバスを使って行ってきたというメンバーも居られました。
宅子さんへの賛美は当然ですが、とにかく田辺聖子さんの資料調べにメンバー全員絶賛していました。

それでこの作品に名前が出てきています清河八郎著「西遊草」をいずれ読もうという事になりました。
この方は母親との旅日記ですし、宅子さんと逆方向から旅をしたようです。
この本は田辺聖子さんのような注釈は無く、生粋の旅日記です。

わたしは先日、図書館からお借りして読み始めています。
「姥ざかり花の旅笠」より、単に旅日記ですから早く読めるような気がします。
和歌を読んで、知識不足のわたしなどその歌を理解するのに時間がかかりました。

わたしはこの本が出版された時に買い読みましたが、
その時は和歌は斜め読み、理解をしようとしませんでしたね。
でも今回は和歌もしっかり読んでみました。
側に置いておいて、何時かまた読み直してみたい一冊になりました。
コメント
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