フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

乙川優三郎著「生きる」、味のある一冊でした。

2012-12-19 19:38:12 | 読書会
12月19日 水曜日 曇りのち晴れ

朝の内は曇って居てとても寒かったのですが、日中はお日様の柔らかい陽射しがあり少し暖くなりました。
10時から読書会でメンバーがやって来られます。
前の道路を掃いていましたら手が冷たくなって、かじかんでしまって困りました。

外の片づけを終えてから、思いつきでサツマイモを蒸かすことにしました。
寒いところを歩いてこられるので、熱々のサツマイモが良いかと思いついたのです。
食べやすいようにお芋を長めの乱切りにして、蒸し器に入れ蒸し始めました。

一番始めに来られた方には数分待って頂きましたが、熱々のふかし芋は好評でした。
蒸し器ごと大皿に乗せてテーブルに置き、席に着いた方から蒸し器の蓋を開けお芋をお皿に取り分けました。
思ったより長い時間、蒸し器の蓋を取る度に湯気が出てきたのには驚きました。

お芋を戴きながら、読書会の前に新年会の打ち合わせをしました。
今年のお正月のように、我が家で”ちゃんぽん”の鍋のお取り寄せをする事になりました。
メンバーの高齢化と共に、なるべく移動したく無いようなのです。

サツマイモも食べながら新年会のことを決め、やっと読書会が始まりました。
今月の本、乙川優三郎著「生きる」は、三つの短編小説で構成されていました。
「重たい本だった」というのが第一声でした。

江戸時代の時代小説で、病死した藩主を追い「切腹をしないように」と、上司から言われ、
「死ななかった」事が原因で辛い時間を過ごす事になった主人公。
娘の嫁ぎ先から、絶縁を言われたり長男が周囲の目と父親への反発で切腹をしたり、
針のむしろの生活を送る主人公を描いています。

残りの二つの短編も、同じように辛い人生を送って居る武士や武士の娘を描いています。
読みながら辛かったのですが、読み終わりますと何となくホットした物を感じさせられたそうです。
登場人物全員、考え方や生き方に筋が有ったことと、景色の描写が素晴らしかったと言う事でした。

読みながら一枚の絵が描けるようだと言うのが全員の声でした。
じっくり読めば読むほどこの本から、メッセージが貰える、そのような気がして居ます。
コメント
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