今日は、クリスマスイブ。
高台の住宅地ですから、どこかすぐにケーキを買いに行くのも大変な立地条件の店でしたから、
フォンテーヌを営業していた頃は、この時期が一番大変でした。
クリスマスケーキを予約で作っていましたが、中には予約無しで買いに来られる方もおります。
その方たちに予約のケーキを持って行って頂き、すぐ予約分を作ってスタンバイしていました。
夜なべでケーキ作りをしますから、業務用のおでん鍋でおでんを炊き、おにぎりとお新香を準備。
イチゴを配達して下さった方にも、おでんを食べて頂いていました。
大変でしたけれど、それなりにイベントとして楽しんでもいました。
ケーキとおでんは不釣り合いでしたが、店屋物を食べるよりおでんの方が良いのではと思い、
自宅の台所で前日からおでんの準備をしていました。
おでん鍋には入りきれ無いので、補充用に大鍋でもう一杯、スタンバイしていました。
半徹夜ですので休憩を兼ねて一服するときなど、おでんに手が行っていました。
夕方はアルバイトの学生さんをお願いして居ましたので、彼女達も助けてくれることもありました。
クリスマスのケーキ騒動が終わると、今度はお歳暮・年賀用の焼き菓子を作り始めました。
鉄板二枚に生地を何度も流して層を作ったカステラ?を焼き、チョコレートを接着剤にして二枚を重ね、
仕上げに表面にチョコレートを流して「板バーム」と名付け、ケースに並べていました。
ロールケーキは、「食べたい、焼いて!」と、当時のお客様から言われる事があります。嬉しいですネ。
板バームもファンがいらっしゃいましたが、ロールケーキとアップルパイとシュークリームが、
評判良かったです。あるじもわたしも未だ若かったし、娘たちも学生でしたので時には手伝ったり…。
当時は本当に大変でしたが、今想い出しますと結構懐かしく良い想い出になっています。
あるじの脱サラが無ければ、ほのぼの編集も読書会もウクレレ愛好会も無かったでしょうし、
パソコンも触って居なかったと思います。
「あなたは、まだ病人ですよ」と医師から釘をさされる状態でしたから、本当に大変でした。
度々倒れていましたが、救急車は呼ばないでと頼み、常にあるじの車で救急病院に行っていました。
わたしも大変でしたが、あるじも大変だったと思います。
今まで、イブの日にこの様な事を想い出すことも無かったのに…。ちょっと変です。