格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

みなさまこんにちは(^^♪ まだまだ寒さを感じる今日この頃ですが、

2013-05-05 09:20:47 | 生存権

みなさまこんにちは(^^♪
まだまだ寒さを感じる今日この頃ですが、
晴天に恵まれた連休をいかがお過ごしでしょうか?
前号でご案内したように、28日29日と学生時代の4年間を過ごした懐かしい
松本へ出かけてきました。クルマに自転車を積んでの一人旅でしたが、様々な
出会いと春の信州をたっぷり味わい、自分を見つめなおした二日間でした♪
連休前半の松本ミーティングの報告と、憲法記念日を迎えてのCaccyo通信を
お届けします。

◆【真っ白】ミーティング in松本130428
◆今後の市民運動の方向性はいかに?
◆現状認識が進めば進むほど高まる無力感!絶望感!
◆信州の自然を満喫した29日~美ヶ原ヒルクライム
◆「何をしようかな!?」と考えられるシアワセ
◆憲法記念日に「25条 生存権」に想いをいたす



◆【真っ白】ミーティング in松本130428

Caccyo通信130418でご案内したように、昨年12月の総選挙において信じられない
規模での不正選挙が実行されたとの疑念を持つ者が、ネットでの情報交換から
実際に会って情報交換をしようという試みでしたが、とても楽しい集まりでした♪
何が楽しかったか?メディア情報に支配された方々とお話しする際の「ストレス」
を感じることなく会話を進めることができることが何より最高に快適でした!!!

集まったのは呼びかけ人となったボクら3名の他には茨城・山梨・長野からの
3名を加えた6名、年齢層はアラ還世代以上が4名、アラ50が2名、男5名で
女性が1名でした。
みなさんそれぞれに自立した社会人としての見識を持った紳士淑女でありながら
程度の差こそあれメディアの垂れ流す洗脳情報の悪質さに気付き、日本の将来
に対して強い危機感を共有する方ばかりでした。

関東地区にお住まいの方々は、様々な政治的集会やデモにも参加されてい て
ボクらがネット上の情報としてしか知らない情報やウラ情報を教えて頂いたり、
あるいは有志の方が丹念に集められた不正選挙を裏付ける状況証拠の資料の
数々など、貴重な情報を提供していただきました。

また、ボクなんかよりもうんと早くに横暴な権力の実態に気付いて、その過ちを
裁判を通じて司法の場に訴えて明らかにしようと実践してこられた高校教諭に
よる裁判の経過報告などは、全員が驚嘆の声を上げて聞き入りました。

地元から参加のお二人は、ネットでの情報収集が中心でまだ情報発信までは
至ってみえないようでしたが、メディアに情報統制された今の世の中の実態に
憤慨された様子でした。
これを「なんとも仕方ないことだ!!?」と諦めの境地で受け入れてしまうか!?
「そんな馬鹿なことは黙って認めるわけにはいかん!」と義侠心を奮い立たせ、
何らかの情報発信やデモなどの行動に移されるのか!?興味深いところです。


◆今後の市民運動の方向性はいかに?

集合が遅れたこともあって時間を延長し7時近くまで話は続き、その後は居酒屋
に場所を移してかんかんがくがくの議論は10時頃まで延々と続きました。
さてその意見交換の結果として、どんな結論が導き出されたのか?という点では、
なかなか顕著な成果を得るには至らず!!というのが正直なところでしょうか!!!?
共通の認識として確認できた(とボクが感じた)のは、

①日本の政治は戦後この方ずっと米国に属国と支配されたままであり、特に
 冷戦後は日本の経済力がソ連に替わる「仮想敵」と位置付けられ平成以降は
 日本経済を欧米資本の支配下に収めさせる売国策を「カイカク」と称して、
 日本人に押付けて国民をデフレ恐慌の苦しみに陥れてきた。

②メディアはそんな政治を批判し、権力の横暴を監視する!という本来国民が
 メディアに期待する「ジャーナリスト精神」をとうの昔に忘れ去り放棄してしまい、
 権力の広報機関として大衆の世論誘導機関に堕している。
 最近では世論調査の数字も、必ず何らかの恣意的力学で操作され権力の
 意向に沿うような結論に誘導されている。

③行政や立法とは独立した司法権も、最近の村木裁判や小沢秘書裁判などで
 明らかになったように、権力の意を汲んだあからさまな歪みを露呈しているの
 にも拘らず、「臭いものにフタ」や「トカゲのしっぽ切り」どころか、ほとぼりが
 冷めるのを待って「うやむやのまま無罪放免」という信じられない実態である。

④上記のように信じられないほど劣化しつつある政治や司法など「日本の権力」
 であるにも拘らず、多くの日本人は戦後の「日本人骨抜き化教育」によって
 自らのアタマで考えることをせず、漠然と信奉する大手メディアが騒ぎ立てない
 限り、問題意識すら持つことすら出来なくなってしまった。
 「政治とカネ」を論えば小沢真っ黒を問題視し、消費増税やTPPも仕方ないと
 論説されれば「やむを得ない」とあっさり受け入れてしまう。
 考えない日本人を量産してきた戦後教育にこそ根本の問題あり!!!

と、ざっとこんなところでしょうか!!?


◆現状認識が進めば進むほど高まる無力感!絶望感!

上記①②③④の認識はCaccyoが感じたものであって、必ずしも全員が等しく
感じているものではなく、程度の差は全員それぞれ異なるだろうと思います。
概観すると、早くにメディアからの覚醒を果たした方ほど、また権力の不正と
正面から対決してきた方ほど、無力感を感じてみえるように感じました。

何度かデモに参加した程度で、あとはCaccyo通信を通じて発信を続けてきた
程度のCaccoですが、実践してきた方々の無力感絶望感は共有できます。
「正論の伝わらなさ感」は実践すればするほど感じられることでしょう!!!??

まして法に基づいて国民全てに平等に正義を実現してくれるはずの司法に
裏切られ、また、民主主義の原点である国政選挙において集計の過程で電算
処理上のプログラム改ざんという信じられない不正が行なわれたとする疑惑が
事実であったとしたなら、我々国民が意思表示をすることは可能でしょうか???

考えようによっては、気付いてしまったが故の無力感絶望感を味わうよりも
メディアに誘導されるままバラエティ番組のバカ芸人にバカ笑いしながら、
「苦しくてもみんな一緒だから!!」と、“属国日本の運命”を受け入れている方が、
もしかしたら楽チンな生き方なのかも!!?とすら思えなくもありません。。。。。


◆信州の自然を満喫した29日~美ヶ原ヒルクライム

翌朝は5時過ぎに目を覚まし、5時半から松本城を一巡りしながら、30年前と
比べるととても都会っぽくなった松本市内を懐かしみつつ1時間余の散策を
楽しみました。前日午前の知人訪問時にも聞きましたが、華やかな新しい店の
陰で昔ながらの古びた通りに空き店舗が軒を連ねている街並みもあり、日本
中で見られる疲弊する地方経済の一端を垣間見ました。

9時前に宿を出て美鈴湖(標高1000m)に向かい、そこで自転車に乗り換えて
一路、美ヶ原王が頭(標高2034m)を目指しました。乗鞍ヒルクライムレースに
毎年エントリーしていた30代の頃に一度上ったことがありましたが、50代と
なって衰えは隠せないものの、つりそうな足をいたわりつつ、へろへろペース
で2時間近くかかって標高差1000mをなんとか登り切りました。

美ヶ原台上はもっと冬景色かと想像していましたが、意外に雪は少なく拍子抜け
するほどでした。散策する人もまばらで連休中とは思えないほどのどかな風景で
した。ひとりで行くには少しもったいない景色だったかも!?
お天気は晴れでしたが北アルプスや蓼科山・八ヶ岳はかすみが掛かったようで
眺望はイマイチながら、高地の日差しは肌に刺さる程の強さを感じました。
王が頭ホテル前のテラスで証拠写真を撮り、帰りは歯を食いしばりながら登る
同好のサイクリストに声を掛けながら30分ほどで一気に1000mを下りました。
美鈴湖の空気がとても生暖かく感じました。

その後は予定していた駒ヶ根友人宅訪問をキャンセルして、通いなれた木曽路
の国道19号線を新緑を楽しみながらのんびりドライブして帰宅しました。


◆「何をしようかな!?」と考えられるシアワセ

久々のドライブ旅行で感じたのは、エコ意識が定着したせいか!??早く!早く!!と
せっかちに走る車が少なくなった印象と、美ヶ原にしろ木曽路にしろ走っている
車の絶対量が少なくなったのでは!?との印象でした。
とはいえ、最近目にすることが少なくなった大型バイクの集団と行きかうことも
多く、キャンピングカーを何台も見かけたりで、レジャーを楽しむ人びとが闊歩
する姿は、「平和な日本」そのもののように映りました。

Caccyo通信読者の皆さまはどんな連休をお過ごしでしょうか?
どこかへ出かけなくても、どこへ行こうか?何をしようか?休みの過ごし方を
思案できることはとても幸せなことだと認識していただきたく思います。

平成のカイカク政治のおかげで、国民年金に頼るお年寄りや、この15年間の
デフレ時代に社会に出ることになった氷河期世代の若者たちの中には、連休
だと浮かれていられない方々が数多く存在していることは「紛れも無い事実」
なのですから!!!


◆憲法記念日に「25条 生存権」に想いをいたす

皆さん方の身の周りには恵まれた方々ばかりで見えないのかもしれませんが、
資本至上主義の競争経済導入によって、格差は拡大するばかりであることを
決して忘れないでください。しかもそのしわ寄せはまず弱者に向かいます!!

グローバリズムを是とする平成時代の競争経済は今や「残酷経済」と化して、
強きものの一人勝ちを称賛する風潮をいっそう強めているように感じます。
規制緩和で自由競争を促進すれば経済が活性化するかような!?デマゴギーを
実しやかに吹聴し、生活保護世帯増大や若者の就職難の根本原因である
「長期のデフレ」を放置したままで、苦しむ当事者に原因があるかのような分析
を振りまいていることは、お年寄りや若者らをさらに「自己責任論」に追い込む
残酷極まりないことなのです。。。

4月23日のユニクロ柳井氏の「年収100万円当たり前」発言にみられるように
国という枠を外すことが良い方向であるかのような大馬鹿発言が公然と報道
される雰囲気こそ危うい風潮だと思わずにはいられません。。。
このような行き過ぎた競争経済がもたらした残酷経済によって、格差社会化が
より進行して国民を苦しめ、憲法25条に規定された国民の「生存権」をすら
危うくしかねない危機的状況に至ろうとしているのではないか!!?と、憲法記念日
の今日、強く感じたCaccyoでした。

日本国憲法 第25条
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
9条よりも重い日本国憲法の肝だと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(__)m







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さようなら原発1000万人アクションに6500人

2012-10-15 06:03:53 | 生存権

さようなら原発1000万人アクションに6500人
 |  大間建設許さない。鎌田慧さん、大江健三郎さんら
 |                       (柳田真)
 └────

  10月13日(土)午後、さようなら原発1000万人アクションが日比谷公園で開
かれ6500人が集まりました。
 主催者あいさつとしてはじめに作家の鎌田慧さん、次に高橋哲哉さん(哲学者
・東京大学)の話。福島から森園かずえさんの告訴団と疎開裁判の訴え、「あさ
こはうす」の小笠原厚子さんから大間原発建設再会反対の訴え。
 大江健三郎さんは、中国の文豪魯迅の言葉「歩く人が増えればそこが道になる」
をひいて、「私たちが集まって行進をすれば、そこに大きな道が出来る。それは
希望をつくる」と述べました。閉会のあいさつは城南信用金庫の吉原毅理事長。
集会の後、東電本店前を通りデモ行進しました。
 77才の大江健三郎さんがデモの先頭に立ち、解散地の常磐橋公園まで共に歩か
れました。ドラム隊がにぎやかに音を出し、行進を盛り上げました。

○たんぽぽ舎は入り口で11.10の再稼働阻止全国ネット結成への参加などを訴え
たビラを2000枚配り、デモ行進では反原発自治体議員・市民連盟、経産省前テン
トひろばの人々と共同でデモ隊列を組み、解散地では簡単な総括集会を行いまし
た。

【新聞記事から】
泊・大間原発反対/札幌では1万2000人
 札幌市中心部の大通では十三日、北海道電力泊原発(泊村)の再稼働や、電源
開発(Jパワー)の大間原発(青森県大間町)の建設に反対する集会があった。
労働組合や市民団体が主催し、約一万二千人が参加したと発表した。
 集会で原発問題後志住民の会の大石美雪さんは「国のあいまいな原子力政策を
変えたい。泊をすぐ廃炉にしてほしいと願っている」と訴えた。
 大間原発訴訟の会の中森司副会長は「大間で大事故があれば(対岸の)道南地
方は壊滅的な状況になる。なんとしても建設を止めたい」と発言し、函館地裁で
係争中の裁判への支援を求めた。(東京新聞 10/14 より抜粋)

┏┓
┗■2.福島原発告訴団
 |  告訴人受付け最終締切は10月31日に延長!
 |  全国各地で告訴団の説明会が開催され、告訴人が続々増えています!
 └────

「東電、そして原発推進政策をすすめてきた者たちを、自分たちの手で告訴・告
発することが、原発の再稼働を止め、国のエネルギー政策そのものを変える大き
な力になるのだ」 その想いが大きく広がっています。

原発事故によって無用の被曝に晒されている、私たち全国民が被害者です。
今こそ、大規模告訴で事故責任を追及していこうじゃありませんか。

みなさん、どうぞ、未来を変えるお一人になってください!

最終締切は10月31日(水)必着です。

※延長はあくまで緊急措置です。当初の締切(10月15日)を目指して、告訴
人となられるみなさまは、大至急お申し込みください(10月末までは書類を受
け付けますが、ギリギリのお申し込みは、事務作業が繁忙を極めることが予想さ
れます。何とぞ早急に書類を送ってください)。

http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html

┏┓
┗■3.ゆったりとした空間で訴え続ける首相官邸「裏」抗議行動
 |              木村雅英(再稼動反対!全国アクション)
 └────

 溜池山王駅近くの首相官邸「裏」からの首相への抗議行動も既に3ヶ月。今週
は木田節子さんが、福島の現状を切々と訴え、さらに「原発的でないモノ・コト」
を「足るを知る、手間暇かける、旬を味わう、想像力、身の丈の生き方」などを
パネルで紹介、参加者に一体感。さらに、いつも福島の新聞の読者Hさんが除染
後に高放射能ごみが生活の場に残された状況などあまり全国紙で報道されない福
島の現実を伝え、Aさんが規制人事反対・大間原発建設反対を訴え、Kさんが松下
政経塾の政治家がひどいと民自の政府を憂い、いっしょに辺野古基地建設の反対
をしてきたTさんが原発と基地の問題の共通性を確認しながらオスプレイ配備反
対運動を紹介した。東電不払い運動のOさんもかけつけてくれた。
 とても1時間では終わらずこの日も15分延長した。少人数(今回40名程)なが
ら、ゆったりとした空間で官邸を目の前にして声が聞こえる歩道から、野田首相
や取り巻きに脱原発を訴え続けている。

┏┓
┗■4.<テント日誌 10/12(金)――経産省前テントひろば
 |    398日目>
 |    テントひろばでの、歴史を刻む出会いと交流
 |    内容の深かったテントTV あおぞら放送
 └──── 

10月12日(金) 晴れ
 金曜日はいつものテントTV あおぞら放送の放映日である。午後2時過ぎに
テントに着くと、もう何人かが忙しく準備を始めていた。
 テントには和歌山からみかんが送られてきていた。早速箱を開けてみかんをい
ただくと、中に本(「原発を拒み続けた和歌山の記録」)と手紙が添えられてい
て、金曜行動に参加すべく3時半~4時頃にテントにお見えになる予定だという。
 
 3時前に今日の出演者の木田節子さんが到着。しばらくすると大間の小笠原厚
子さんがお見えになる。お願いしていたが時間の都合がつくかどうかわからなか
っただけに、感激。そうこうしていると、みかんと本の送り主・和歌山田辺市の
寺井さんがお見えになった。1989年に結成された「脱原発わかやま」の代表
をされていた方であり、県内5ヵ所で持ち上がった原発建設計画に反対して闘っ
てこられ、それらをすべてストップさせた闘いの記録を最近本として出版された
のである。
 寺井さんと小笠原さんはメールや手紙でずっと交流されていたそうで、その意
味では旧知の間柄でもあり、感激の対面であった。また寺井さんの話の中に、旧
知の間柄である小林圭二さん(熊取の6人の長老格)の名前も出てきて、一気に
身近に感じられた。

 あおぞら放送で、今週の「国会議員に原発を問う」インタビューは、北海道の
紙智子議員(共産党の参議院議員)であった。即時原発ゼロを強調する紙議員は、
「北電は泊3号機の定検停止後、『電力不足』を演出するために苫東の火力発電
(70万kw)を停止させている」ことも暴露された。そして今北海道では、富
良野の小水力発電をはじめ豊かな自然エネルギーによる電力自給の動きが澎湃と
して起こってきていることを話された。

 「福島から世界へ」は木田節子さん。富岡町から転々と避難し、その間沢山の
原発関連の本を読みあさり、漸く水戸に落ち着いて東海村の村上村長との出会い
から反原発の活動を開始された木田さんは、同時に原発労働者の母親でもある。
彼女の話はいつ聞いてももその体験、リアルさ、東電や原発労働者の状態につい
ての知識や、そして鋭さで胸に迫るものがある。
 今日は最後に、ある人にあてたメール(それはたんぽぽ舎のメルマガNo16
01に掲載されている)を読み上げ、それを引用したビラを戸別配布して大きな
反響があったという伊方からの便りを報告された。今、この木田さんのメールは
全国各地でビラに引用され、まかれているそうだ。

 小笠原さんの話の中では、経産相が大間原発の建設再開を認めるやいなやすぐ
さま現地で工事再開に動き出したそのあまりの素早さに、驚き、あきれ、深い憤
りを吐露されていたことが印象的であった。あさこハウスへのハガキを郵便配達
が届けに来る、その回数の多さが励みであり、かつあさこハウスに通じる道を監
視カメラで見張っている相手に対する抗議と圧力になるのだ、という訴えは胸を
打つ。

 ドキュメント「フタバを遠く離れて」を制作された舩橋淳監督のインタビュー
時、双葉町から都内に避難されている亀屋さんと互いに会釈されていたことが印
象的だった。来週には亀屋さんに出演を依頼している。(尚、「フタバを遠く離
れて」の高橋哲哉さんによる映評が今週の週刊朝日に掲載されている。)
 最後に、テント通りすがりの人として前記寺井拓也さんがインタビューを受け
た。本とみかんを前にしてであった。みかんは早速その場でギャラリーに配る。
この本は7人による執筆で、札幌の寿郎社から出版されている。

 50名ほどのギャラリーに囲まれた、内容の深いテントTV あおぞら放送、
脱原発の人々の出会いと交流、世界に向けた情報発信として、育てていきたい。
 終了後テントの中で反省会をしていると、浪江町希望の牧場の吉澤の力強いア
ピールが届いてくる。
                             ( Y・T )

★テント全体会議  10月17日(水) 午後7時 スペースたんぽぽ

★福島原発告訴、第2次告訴の締め切りは10月30日となりました。(必着)
  まだの方は是非ご提出下さい。どうしても陳述書を書けない場合は、委任状
だけでもご提出下さい。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見(広瀬氏会見内容書き出しました)7/15

2011-07-22 20:53:49 | 生存権
広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見(広瀬氏会見内容書き出しました)7/15

2011年7月15日
広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見

広瀬隆氏の会見部分を書き出しました。


Video streaming by Ustream


03:30~

はじめまして広瀬です

明石さんと私が今回の福島原発事故につきまして
二つの刑事告発をしました

告発の詳細についてはのちほど明石さんから詳しく
手順等、今どういう状況にあるのかお話しいただきますが

わたしの方からですね
刑事告発という事はそもそも、
私達はこれは犯罪であるという事を断定して行った行為ですので
その根拠をですね。
ここにお集まりの皆さんはご存知と思いますけれど
事故の7月15日現在の深刻さの現状の話しをします

わたしは今月の2日と3日
福島のいわき市と福島市と郡山市で「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の方々にまねかれまして
講演会というか、放射能の学習会をしました

そこで。わたしも今まで口に出さなかったことをお話ししてきたんですが
それは何故かというと、ご存知かもしれませんが
今福島県民が非常に危険な状態で放置されて
そこに、わたしにいわせれば、縛り付けられているような状態で
いったい誰が縛り付けられたかが今日の告発の最大なポイントになります
それからもちろん、事故を起こして放射能を放出させた責任者
東電をはじめですね。そういう人たちについてのことで

皆さんご存じのとおり3月11日に大地震が起こって
事故がその日から始まりまして
その20日から長崎大学の山下俊一なる人物を
放射線健康リスク管理アドバイザーに迎えて、
翌日から安全宣言のキャンペーンを始めて
4月に入りまして広島大学の神谷研二
長崎大学の高村 昇も同じアドバイザーになって
この3人が揃って「100ミリシーベルト以下であれば安全だ」と繰り返して
児童の被ばくを強要させてきた

このことで、全国から彼らは批判を浴びているんですけれど
「それは犯罪ではないんだろうか」ということをはっきりさせたいんです

それは、この被ばくの問題は多くの方がご存じなんです
まず、基本的なことを言いますと
福島県内の公式な調査によると、調査対象になった小中学校の75%。
つまり、4校に3校がいわゆる「放射線管理区域」
これは、原発内の労働者が働く条件であって
そこに子どもがいると言う事を安全であると論じて
30万人の子ども達、児童、学童たちが福島県内で今生活していること自体が
私にとって信じられない程、異常な危険な状態な訳です

というのは、放射線業務従事者と呼ばれる人たちは
保安員の公表した数値で、2008年度の一覧表が出ています
北海道泊原発から九州玄海原発まで全部出ていますが
これをトリミングして拡大するとこうなります
これは、今安全だ安全だと言っている20ミリシーベルト大丈夫であると言っている
その20ミリシーベルトを超える人はこの、非常に危険な労働者の中で0なんですね

で、殆どの人がここにあるように5ミリシーベルト以下なんです

翌2009年度でも5ミリシーベルトが圧倒的に、94%を占めて
20ミリシーベルト以上は0%とかいてあるとおり、いない。

ところが、山下達はこの「20ミリシーベルトで子どもたちは大丈夫」であるということを
ずーっと福島県内講演して歩いてまわっている
そのためにお母さんたちお父さんたちは、ともかく安全というよりは、安心したいものですから
彼らの言葉を信じて、今もって学童疎開はしないという状態が続いているわけです

これは、非常に深刻な被ばくを今、強要しているわけです

というのは今言ったように
原発労働者、白血病の労災基準の認定が、もう、年間5ミリシーベルト
つまり、5ミリで白血病になるという事を国が認めているわけですね

しかも、この福島県内の子ども達は
12日に1号機が爆発して以来大量の放射能が出ました
それは後から説明しますが

立て続けに4機が爆発を起こしたとてつもない量の放射能が出た時
避難させられる訳でもない、ヨウド剤飲まされるでもなく。ですね
大変な被ばくをした。
そういうのもこの数値に入っていないという状況なんです

その後5月の下旬になりまして
被ばく量を 全国から非難されて年間1ミリシーベルト以下にするということを
ま、「目標にする」と言ったんですが
私に言わせればそんなのあんまり意味のないことで
汚染状態は何も変わっていないんですね

ですからわたしも孫を西日本に避難させた人間で
私自身は東京ですけれど、
けれど、この福島県内の子ども達の事を考えると心配でなりません
もう、一刻も早くですね。
特に若い女性も含めまして県内から非難しなければいけないということを訴えてきました
一般にですね、津波が来たら高台に逃げろとみんないうわけですが
今、そういう事を誰も言わない状態で子どもたちがあそこに生活しているという

私は日本の今の国の状態は
1986年にソ連がチェルノブイリの事故を興した時よりもっとひどいと思っています
もっと深刻であって、
これは国民全体が犯している罪ではないかとさえ思う位
大変なことが今起こっていると思います

何が起こるかという事を今からお話ししたいんですけれど
わたしは彼らを悪党と呼びますけれど
はっきり呼びますけれど
これは絶対に許すつもりはありません

実は事故が起こった時からずっと思っていた事ですが
裁判という大変な動力と時間をかけることが出来ないので明石さんと相談しまして
明石さんが刑事告発ならできるということで 今回踏み切ったのですが
きっかけになりましたのは、明石さんと対談した本が、丁度今日発売の本で
こういう本をですね証拠資料としまして
もちろんこれだけでは足りる資料ではないのですが
後でみなさんにも色々この告発について呼びかけをしたいと思いますけれど

当面一つの狩猟は山下俊一、神谷研二、高村昇だけでなく
文部科学大臣の高木義明ですね
彼らがこういう被ばく基準を決めてきたことに対して
しかもそれが「安全である」という事を
とんでもないことを言ってきたことに対して
重大なる人道的犯罪で、「業務上過失致傷罪」ということで刑事告発しました

もう一つは事故そのものをおこした人間達ですね
これはもう、皆さんご存じのとおり
ずっとマスメディアで批判を浴びてきた原子力委員会委員長の斑目春樹たちですね
あの連中たちだけでなくもちろん東京電力の勝俣会長、それから前社長の清水社長
それから、前委員長たちも、歴代もみんなこの事故の責任者であります
あるいは、それに対して全部Goサインを出してきたのが原子力安全保安員です
彼らはこの膨大な数の人間を、今度は今回の事故で死者も出ておりますので
「過失致死傷」死が入ります。この場合。
これで、刑事告発をいたしました。

私が何で学童疎開を呼び掛けるか、
みなさんは、いま、学童疎開が行われてないのでその必要があるのかと思われるかもしれませんが
これは、本当にですね
この刑事告発よりも先に皆さんに一刻も早く知っていただきたいことがあります

それは
3月11日に地震があって事故が起こりまして
月末にヨーロッパ議会の中で設立されましたヨーロッパ放射線リスク委員会というのがあります
このECRRは非常に信頼性が高い
わたしは事故直後から彼らが福島の人達に警告を出している事故経過などもずっと読んできました
非常に正確にこの事故の深刻さを日本人以上に理解して
我々に事故の真相を教えてくれた人達です
そういう意味で信頼できるということをあらかじめ申し上げておきます

この人達はヨーロッパ議会です。そのもっとも信頼できる組織なんですが
恐い事に30日にがん患者の増加数を発表しました
ポイントだけを言いますと
福島第一原発から100キロ圏内ではおよそ今後50年間で約20万人の人が癌になると
そして、そのうちの半数10万人ぐらいが今後10年間に発症すると
さらに範囲を広げて200キロ圏内になりますと
その数はやはり22万人位で、そのうち10年以内に12万人位の人ががんを発症すると
地図の上で示すとこうなります
ここが福島県。茨城県の北部まで含める
ただしこの地図は円はあまり意味がないと思う
実際には、年齢層などを含めていろんな計算がありますけれど、15:57(資料画面)
ともかく、この人達の推定では100キロ圏内の小さな円の中で
10年以内に10万人以上が癌を発症すると
それから外側の200K県内ですと12万人ぐらいの人が癌になるという事を推定していますが
この報告書によると日本政府が意図しているICRP国際放射線防護委員会が出している
いわゆる被ばく限度量を決めているこの組織に対して痛烈な批判を加えております
ここが一番大事なところになりますが
要するに内部被曝を考慮しないで計算を出している
これは日本政府もこのICRPにそって、みんなしたがって基準なんかを決めていく訳ですが
ECRRの人達はヨーロッパ議会の人達は内部被曝をきちっと計算しているわけです
それでも、今回の資料の地図は、「地上からの汚染だけに基づくものである」という事を言っています
わたしはこのレポートを見るまでは皆さんに話さなかったんですが
全部読みまして非常に信憑性が高いとみております
ここにあるように、ECRRの予測ですが
地上からの汚染だけに基づいてこれだけ大変ながん患者の予測が出ているわけです

ということは
先程の地図は地上からの汚染だけに基づいていますが
実際には放射能に汚染された、こちらの方が深刻で・・食品ですね
それから飲料水、それから特に大変な粉じんを体に取り込む
こういうことを加味していきますと
この数字は跳ね上がるはずなんですね
今こういう状態です

だから、今ニュースで流れています肉牛の問題ですが
ついこの間別冊宝島が、私はまさにこの通りだと思います
これは皆さんにぜひ読んでいただきたいんですが
福島県産の被ばく食品の問題がどこに流通しているかという事が
非常に詳しくフリーのジャーナリストの方たちが調べてくれています

つまり、これを読みますと
私が今回福島に行って聞いてきたこととみんな符号する訳ですけど
大変なことが起こっているんです
今回の肉牛の問題なんか氷山のまた氷山の一角にすぎないんですね
これは、みなさん、これからは本当に真剣に食品の流通をいたるところで追いかけていただいて
子ども達の口に入る汚染食品を減らしていただく努力をしていただきたいと思いますけど

今のようなレポートが出されまして
ドイツではこの4月15日時点でメルケル首相が完全に原発を全廃の方に舵を切った
もともとドイツは国民の7割ぐらいが原子力反対の人達でしたから
政治がここで動かざるおえないということで
メルケルも「本当に震えあがった」と言っていますがそういう状況で
そして、ドイツだけじゃなくスイス、イタリアも次々原発全廃の方向に向かって
それで私はもっと驚いたんですが
原発大国フランスでさえ77%もの人々が原発反対になってきているということで
何故かというと根拠が実は今申し上げたECRRの報告書にあるわけです

で、この大事な報告書を読んでいないのは
実を言うと日本の国民だけなのです

私達当事者が一番知らないで、町に出ると皆さん平気で生活している訳で
私が町に出ると自分の頭がおかしいんじゃないかと逆に思うぐらいですね
何も起こってない
テレビを見ても何も起こってないという状況です

その深刻さの意味を数字で説明させていただきます
6月6日に保安員が、保安員は日本で言うと刑事の係です
それから、東京電力は泥棒ですが
刑事と泥棒が組んでIAEAに報告書を出しました
とんでもない内容の、ウソの事故シュミレーションなんですけれど
ここに出ました数値をみなさんしっかり頭に入れていただきたいと思うんです

第一原発から出た放出量は77万テラベクレル。
この数値を聞いても普通の人間には何にも意味が分かりませんので
ちょっと解説させていただきますが

テラという単位は1兆を意味します
ですから、77万テラベクレルという事は、ここに丸が4つ付いて
1兆に万が付くわけです
要するに丸が16個付くという単位になります

簡単にベクレルの意味をお話ししておきますと
放射能が持っている放射能事態の強さはキュリー、あるいはベクレルという単位で測られます
1キュリーは370億ベクレルです
出る放射線の強さはレントゲンで測り
これはですね、生物、人間、私達が使っているのがシーベルトという単位ですね
さらにこれが体内のどういう臓器に吸収されたかによってグレイ等を使いますが

この意味はですね
1986年の4月26日に起こりましたソ連のチェルノブイリの原発事故の汚染地図を見れば
どれほど深刻なことが日本で起こっているかが分かりますので説明しますと
チェルノブイリ原発事故が起こりまして、その原発がここにあります
この蝶々のような形のマークがセシウム137
事故が起こった後で測定しましたのでセシウム137が高濃度で分布しているのを住民の方が測定した
非常に正確な分布図なんです
このピンクの外側の地帯が飲食と生活の禁止された区域
そこでは生きてはいけません。水を飲んではいけません。食べてはいけません。という
この蝶々の形が危険地帯です
赤くなるともっと高くなって1平方キロ当たりの濃度は大変な濃度なんです

では、これはどういう意味を持っているのか
先程の77万テラベクレルはどういう事なのかといいますと
京都大学の今中哲二先生がご存知の大汚染した福島県の飯館村に入って調査をされた数値を見て
わたしはたまげました。
今中先生もたまげていましたが、

1平方メートル当たり148万ベクレルなんです

これ、先ほど申し上げました1キュリー370億ベクレルでみなさん計算すれば分かると思いますが
1平方キロあたり40キュリーの、つまりこの地図の超高濃度のこの真っ赤なところですね
それの2倍を超える。
さらに、1平方キロ当たりに換算すると88キュリーにもなる。こういう状態だと言うんですね

で、全体の量を先程の保安員の数字、丸が16個付く数値をですね
福島県の面積で割ってみてください
福島県の面積は13781平方キロメートル
単純計算しますと1平方キロメートル当たり1510なんです
いま、40キュリー以上でとてつもないと申し上げましたけれど、
そして大変なことが起こっています
この地帯で、実際に
40キュリー超えたら大変なことになるのです
ともかく、1キュリーあっただけでですね、私は医療関係に携わってきましたが
1キュリーというのはとてつもない放射能なんですが
だから1平方キロメートルに会って
1平方キロメートルって1キロ四方ですよ
その広大な範囲にあっても生活できない程の濃度なんですが
これは、福島県だけで割りましたら1510になるわけです
だけど、この数値は高すぎると私は思います
というのは、かなり太平洋側にも流れてくれたでしょう
あるいは福島県外にも流れてくれているでしょう
そういうことでこれを10分の1
つまり1割だけにすぎないというふうに考えても151キュリーなんです
これが今福島県内の汚染の現状だという事を
分布はまた、後の問題になりますけど

今現在そういう状況が日本全土に広がっていく汚染の深刻さだという事です
はっきり言いますとこれは福島県だけの問題ではありません
とてつもないことが今起こっています
だから、それを私達が知らないで今生活しているだけなんですね

これは慶応大学の藤田祐幸さんが作った資料です
小中学校のモニタリングの地図で
これで言いますと、今もう・・皆さんに怒られてしまうんで止めますけど
本当はあと30分ほど欲しいんですが止めますけど

私が一番心配しているのは子どもたちなんです
我々老人はもうどうでもいいんですけど
この藤田先生が作ってくれた単位の数値は
二桁取ると丁度いいくらいの、幼児で言いますと
飯館村は幼児の被ばく限度のだいたい1000倍の濃度になります

ここに、かなりの期間、飯館村の村民はずっとここに止め置かれてきた
そういう事をさせたのが、
山下や神谷や高村達、あるいは文部科学大臣の高木達だという事を申し上げたいんです
残念ながら、もう時間がないと思いますので
明石さんにバトンを渡して
なぜ、この刑事告発という形をとったか
どういう手順なのかを具体的にお話ししていただきます

この後の事は資料に書いて配っておきましたので
みなさん、是非読んで下さい
これで私の説明を終わります

28:20~明石氏(ほとんど本の説明)~36:05

33:06
広瀬氏:
ちょっといいですか?二つだけ簡単にいいですか?
あの、目的というのは
先程の被ばくを食い止めたいという事と
もう一つは、告発したのは東京電力を中心にしていますが
日本全国の原発を運転している電力会社の幹部の人達に対してですね
「こういう事故を起こせば刑事告発で犯罪人として問われる」という事も訴えたいという事

それからもう一つは
明石さんと私がこの告発をしただけでなく
これは、日本全国の人がですね、同じように告発をしていただきたいというおもいをこめてやりましたので
この会場にいらっしゃる方を含めまして
みなさん同じようにこれは罪であると、思わない人はいないと思うんですが、
同じように告発をしていただきたい
そういうことです

37:15~質疑応答


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私達を代表して刑事告発をして下さることに感謝いたします。
広瀬隆氏の話しはまったくもって私がいつも感じていたことで
このように告発でもしない限り法律的に何のおとがめもないのだろうと感じました。


でも、なんか・・・
明石氏の話しで当日発売の本の宣伝のように聞こえてしまうところがとても残念です

勇気ある活動の意味が薄れていくようで、後半の内容(明石市の話し)を聞いていて少しがっかりしました。

今回の会見に関してのニュースの記事があるかと探してみましたが
ネット上では見付けられませんでした。その事も残念です

明石氏は自分の本のことばかり話している><;
せっかくの会見なのにやはり、残念です。
広瀬氏は組んだ相手を間違えちゃった??みたいに感じちゃったけど・・・(個人的感想です)

わたしは、明石昇二郎さんという人のことを全く知らないので
これから、どのような方なのか勉強していきたいと思っています。

<参考資料>

告発状「東電用」

告発状「学者用」

続きー
広瀬隆氏刑事告発質疑応答(広瀬氏の部分一部書き出し)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見(広瀬氏会見内容書き出しました)7/15

2011-07-22 20:51:41 | 生存権

広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見(広瀬氏会見内容書き出しました)7/15


2011年7月15日
広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見

広瀬隆氏の会見部分を書き出しました。
<object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="360" height="228"> <param name="_cx" value="9525" /> <param name="_cy" value="6032" /> <param name="FlashVars" /> <param name="Movie" value="http://www.ustream.tv/flash/viewer.swf" /> <param name="Src" value="http://www.ustream.tv/flash/viewer.swf" /> <param name="WMode" value="Window" /> <param name="Play" value="0" /> <param name="Loop" value="-1" /> <param name="Quality" value="High" /> <param name="SAlign" value="LT" /> <param name="Menu" value="-1" /> <param name="Base" /> <param name="AllowScriptAccess" value="always" /> <param name="Scale" value="NoScale" /> <param name="DeviceFont" value="0" /> <param name="EmbedMovie" value="0" /> <param name="BGColor" /> <param name="SWRemote" /> <param name="MovieData" /> <param name="SeamlessTabbing" value="1" /> <param name="Profile" value="0" /> <param name="ProfileAddress" /> <param name="ProfilePort" value="0" /> <param name="AllowNetworking" value="all" /> <param name="AllowFullScreen" value="true" /> </object>

Video streaming by Ustream


03:30~

はじめまして広瀬です

明石さんと私が今回の福島原発事故につきまして
二つの刑事告発をしました

告発の詳細についてはのちほど明石さんから詳しく
手順等、今どういう状況にあるのかお話しいただきますが

わたしの方からですね
刑事告発という事はそもそも、
私達はこれは犯罪であるという事を断定して行った行為ですので
その根拠をですね。
ここにお集まりの皆さんはご存知と思いますけれど
事故の7月15日現在の深刻さの現状の話しをします

わたしは今月の2日と3日
福島のいわき市と福島市と郡山市で「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の方々にまねかれまして
講演会というか、放射能の学習会をしました

そこで。わたしも今まで口に出さなかったことをお話ししてきたんですが
それは何故かというと、ご存知かもしれませんが
今福島県民が非常に危険な状態で放置されて
そこに、わたしにいわせれば、縛り付けられているような状態で
いったい誰が縛り付けられたかが今日の告発の最大なポイントになります
それからもちろん、事故を起こして放射能を放出させた責任者
東電をはじめですね。そういう人たちについてのことで

皆さんご存じのとおり3月11日に大地震が起こって
事故がその日から始まりまして
その20日から長崎大学の山下俊一なる人物を
放射線健康リスク管理アドバイザーに迎えて、
翌日から安全宣言のキャンペーンを始めて
4月に入りまして広島大学の神谷研二
長崎大学の高村 昇も同じアドバイザーになって
この3人が揃って「100ミリシーベルト以下であれば安全だ」と繰り返して
児童の被ばくを強要させてきた

このことで、全国から彼らは批判を浴びているんですけれど
「それは犯罪ではないんだろうか」ということをはっきりさせたいんです

それは、この被ばくの問題は多くの方がご存じなんです
まず、基本的なことを言いますと
福島県内の公式な調査によると、調査対象になった小中学校の75%。
つまり、4校に3校がいわゆる「放射線管理区域」
これは、原発内の労働者が働く条件であって
そこに子どもがいると言う事を安全であると論じて
30万人の子ども達、児童、学童たちが福島県内で今生活していること自体が
私にとって信じられない程、異常な危険な状態な訳です

というのは、放射線業務従事者と呼ばれる人たちは
保安員の公表した数値で、2008年度の一覧表が出ています
北海道泊原発から九州玄海原発まで全部出ていますが
これをトリミングして拡大するとこうなります
これは、今安全だ安全だと言っている20ミリシーベルト大丈夫であると言っている
その20ミリシーベルトを超える人はこの、非常に危険な労働者の中で0なんですね

で、殆どの人がここにあるように5ミリシーベルト以下なんです

翌2009年度でも5ミリシーベルトが圧倒的に、94%を占めて
20ミリシーベルト以上は0%とかいてあるとおり、いない。

ところが、山下達はこの「20ミリシーベルトで子どもたちは大丈夫」であるということを
ずーっと福島県内講演して歩いてまわっている
そのためにお母さんたちお父さんたちは、ともかく安全というよりは、安心したいものですから
彼らの言葉を信じて、今もって学童疎開はしないという状態が続いているわけです

これは、非常に深刻な被ばくを今、強要しているわけです

というのは今言ったように
原発労働者、白血病の労災基準の認定が、もう、年間5ミリシーベルト
つまり、5ミリで白血病になるという事を国が認めているわけですね

しかも、この福島県内の子ども達は
12日に1号機が爆発して以来大量の放射能が出ました
それは後から説明しますが

立て続けに4機が爆発を起こしたとてつもない量の放射能が出た時
避難させられる訳でもない、ヨウド剤飲まされるでもなく。ですね
大変な被ばくをした。
そういうのもこの数値に入っていないという状況なんです

その後5月の下旬になりまして
被ばく量を 全国から非難されて年間1ミリシーベルト以下にするということを
ま、「目標にする」と言ったんですが
私に言わせればそんなのあんまり意味のないことで
汚染状態は何も変わっていないんですね

ですからわたしも孫を西日本に避難させた人間で
私自身は東京ですけれど、
けれど、この福島県内の子ども達の事を考えると心配でなりません
もう、一刻も早くですね。
特に若い女性も含めまして県内から非難しなければいけないということを訴えてきました
一般にですね、津波が来たら高台に逃げろとみんないうわけですが
今、そういう事を誰も言わない状態で子どもたちがあそこに生活しているという

私は日本の今の国の状態は
1986年にソ連がチェルノブイリの事故を興した時よりもっとひどいと思っています
もっと深刻であって、
これは国民全体が犯している罪ではないかとさえ思う位
大変なことが今起こっていると思います

何が起こるかという事を今からお話ししたいんですけれど
わたしは彼らを悪党と呼びますけれど
はっきり呼びますけれど
これは絶対に許すつもりはありません

実は事故が起こった時からずっと思っていた事ですが
裁判という大変な動力と時間をかけることが出来ないので明石さんと相談しまして
明石さんが刑事告発ならできるということで 今回踏み切ったのですが
きっかけになりましたのは、明石さんと対談した本が、丁度今日発売の本で
こういう本をですね証拠資料としまして
もちろんこれだけでは足りる資料ではないのですが
後でみなさんにも色々この告発について呼びかけをしたいと思いますけれど

当面一つの狩猟は山下俊一、神谷研二、高村昇だけでなく
文部科学大臣の高木義明ですね
彼らがこういう被ばく基準を決めてきたことに対して
しかもそれが「安全である」という事を
とんでもないことを言ってきたことに対して
重大なる人道的犯罪で、「業務上過失致傷罪」ということで刑事告発しました

もう一つは事故そのものをおこした人間達ですね
これはもう、皆さんご存じのとおり
ずっとマスメディアで批判を浴びてきた原子力委員会委員長の斑目春樹たちですね
あの連中たちだけでなくもちろん東京電力の勝俣会長、それから前社長の清水社長
それから、前委員長たちも、歴代もみんなこの事故の責任者であります
あるいは、それに対して全部Goサインを出してきたのが原子力安全保安員です
彼らはこの膨大な数の人間を、今度は今回の事故で死者も出ておりますので
「過失致死傷」死が入ります。この場合。
これで、刑事告発をいたしました。

私が何で学童疎開を呼び掛けるか、
みなさんは、いま、学童疎開が行われてないのでその必要があるのかと思われるかもしれませんが
これは、本当にですね
この刑事告発よりも先に皆さんに一刻も早く知っていただきたいことがあります

それは
3月11日に地震があって事故が起こりまして
月末にヨーロッパ議会の中で設立されましたヨーロッパ放射線リスク委員会というのがあります
このECRRは非常に信頼性が高い
わたしは事故直後から彼らが福島の人達に警告を出している事故経過などもずっと読んできました
非常に正確にこの事故の深刻さを日本人以上に理解して
我々に事故の真相を教えてくれた人達です
そういう意味で信頼できるということをあらかじめ申し上げておきます

この人達はヨーロッパ議会です。そのもっとも信頼できる組織なんですが
恐い事に30日にがん患者の増加数を発表しました
ポイントだけを言いますと
福島第一原発から100キロ圏内ではおよそ今後50年間で約20万人の人が癌になると
そして、そのうちの半数10万人ぐらいが今後10年間に発症すると
さらに範囲を広げて200キロ圏内になりますと
その数はやはり22万人位で、そのうち10年以内に12万人位の人ががんを発症すると
地図の上で示すとこうなります
ここが福島県。茨城県の北部まで含める
ただしこの地図は円はあまり意味がないと思う
実際には、年齢層などを含めていろんな計算がありますけれど、15:57(資料画面)
ともかく、この人達の推定では100キロ圏内の小さな円の中で
10年以内に10万人以上が癌を発症すると
それから外側の200K県内ですと12万人ぐらいの人が癌になるという事を推定していますが
この報告書によると日本政府が意図しているICRP国際放射線防護委員会が出している
いわゆる被ばく限度量を決めているこの組織に対して痛烈な批判を加えております
ここが一番大事なところになりますが
要するに内部被曝を考慮しないで計算を出している
これは日本政府もこのICRPにそって、みんなしたがって基準なんかを決めていく訳ですが
ECRRの人達はヨーロッパ議会の人達は内部被曝をきちっと計算しているわけです
それでも、今回の資料の地図は、「地上からの汚染だけに基づくものである」という事を言っています
わたしはこのレポートを見るまでは皆さんに話さなかったんですが
全部読みまして非常に信憑性が高いとみております
ここにあるように、ECRRの予測ですが
地上からの汚染だけに基づいてこれだけ大変ながん患者の予測が出ているわけです

ということは
先程の地図は地上からの汚染だけに基づいていますが
実際には放射能に汚染された、こちらの方が深刻で・・食品ですね
それから飲料水、それから特に大変な粉じんを体に取り込む
こういうことを加味していきますと
この数字は跳ね上がるはずなんですね
今こういう状態です

だから、今ニュースで流れています肉牛の問題ですが
ついこの間別冊宝島が、私はまさにこの通りだと思います
これは皆さんにぜひ読んでいただきたいんですが
福島県産の被ばく食品の問題がどこに流通しているかという事が
非常に詳しくフリーのジャーナリストの方たちが調べてくれています

つまり、これを読みますと
私が今回福島に行って聞いてきたこととみんな符号する訳ですけど
大変なことが起こっているんです
今回の肉牛の問題なんか氷山のまた氷山の一角にすぎないんですね
これは、みなさん、これからは本当に真剣に食品の流通をいたるところで追いかけていただいて
子ども達の口に入る汚染食品を減らしていただく努力をしていただきたいと思いますけど

今のようなレポートが出されまして
ドイツではこの4月15日時点でメルケル首相が完全に原発を全廃の方に舵を切った
もともとドイツは国民の7割ぐらいが原子力反対の人達でしたから
政治がここで動かざるおえないということで
メルケルも「本当に震えあがった」と言っていますがそういう状況で
そして、ドイツだけじゃなくスイス、イタリアも次々原発全廃の方向に向かって
それで私はもっと驚いたんですが
原発大国フランスでさえ77%もの人々が原発反対になってきているということで
何故かというと根拠が実は今申し上げたECRRの報告書にあるわけです

で、この大事な報告書を読んでいないのは
実を言うと日本の国民だけなのです

私達当事者が一番知らないで、町に出ると皆さん平気で生活している訳で
私が町に出ると自分の頭がおかしいんじゃないかと逆に思うぐらいですね
何も起こってない
テレビを見ても何も起こってないという状況です

その深刻さの意味を数字で説明させていただきます
6月6日に保安員が、保安員は日本で言うと刑事の係です
それから、東京電力は泥棒ですが
刑事と泥棒が組んでIAEAに報告書を出しました
とんでもない内容の、ウソの事故シュミレーションなんですけれど
ここに出ました数値をみなさんしっかり頭に入れていただきたいと思うんです

第一原発から出た放出量は77万テラベクレル。
この数値を聞いても普通の人間には何にも意味が分かりませんので
ちょっと解説させていただきますが

テラという単位は1兆を意味します
ですから、77万テラベクレルという事は、ここに丸が4つ付いて
1兆に万が付くわけです
要するに丸が16個付くという単位になります

簡単にベクレルの意味をお話ししておきますと
放射能が持っている放射能事態の強さはキュリー、あるいはベクレルという単位で測られます
1キュリーは370億ベクレルです
出る放射線の強さはレントゲンで測り
これはですね、生物、人間、私達が使っているのがシーベルトという単位ですね
さらにこれが体内のどういう臓器に吸収されたかによってグレイ等を使いますが

この意味はですね
1986年の4月26日に起こりましたソ連のチェルノブイリの原発事故の汚染地図を見れば
どれほど深刻なことが日本で起こっているかが分かりますので説明しますと
チェルノブイリ原発事故が起こりまして、その原発がここにあります
この蝶々のような形のマークがセシウム137
事故が起こった後で測定しましたのでセシウム137が高濃度で分布しているのを住民の方が測定した
非常に正確な分布図なんです
このピンクの外側の地帯が飲食と生活の禁止された区域
そこでは生きてはいけません。水を飲んではいけません。食べてはいけません。という
この蝶々の形が危険地帯です
赤くなるともっと高くなって1平方キロ当たりの濃度は大変な濃度なんです

では、これはどういう意味を持っているのか
先程の77万テラベクレルはどういう事なのかといいますと
京都大学の今中哲二先生がご存知の大汚染した福島県の飯館村に入って調査をされた数値を見て
わたしはたまげました。
今中先生もたまげていましたが、

1平方メートル当たり148万ベクレルなんです

これ、先ほど申し上げました1キュリー370億ベクレルでみなさん計算すれば分かると思いますが
1平方キロあたり40キュリーの、つまりこの地図の超高濃度のこの真っ赤なところですね
それの2倍を超える。
さらに、1平方キロ当たりに換算すると88キュリーにもなる。こういう状態だと言うんですね

で、全体の量を先程の保安員の数字、丸が16個付く数値をですね
福島県の面積で割ってみてください
福島県の面積は13781平方キロメートル
単純計算しますと1平方キロメートル当たり1510なんです
いま、40キュリー以上でとてつもないと申し上げましたけれど、
そして大変なことが起こっています
この地帯で、実際に
40キュリー超えたら大変なことになるのです
ともかく、1キュリーあっただけでですね、私は医療関係に携わってきましたが
1キュリーというのはとてつもない放射能なんですが
だから1平方キロメートルに会って
1平方キロメートルって1キロ四方ですよ
その広大な範囲にあっても生活できない程の濃度なんですが
これは、福島県だけで割りましたら1510になるわけです
だけど、この数値は高すぎると私は思います
というのは、かなり太平洋側にも流れてくれたでしょう
あるいは福島県外にも流れてくれているでしょう
そういうことでこれを10分の1
つまり1割だけにすぎないというふうに考えても151キュリーなんです
これが今福島県内の汚染の現状だという事を
分布はまた、後の問題になりますけど

今現在そういう状況が日本全土に広がっていく汚染の深刻さだという事です
はっきり言いますとこれは福島県だけの問題ではありません
とてつもないことが今起こっています
だから、それを私達が知らないで今生活しているだけなんですね

これは慶応大学の藤田祐幸さんが作った資料です
小中学校のモニタリングの地図で
これで言いますと、今もう・・皆さんに怒られてしまうんで止めますけど
本当はあと30分ほど欲しいんですが止めますけど

私が一番心配しているのは子どもたちなんです
我々老人はもうどうでもいいんですけど
この藤田先生が作ってくれた単位の数値は
二桁取ると丁度いいくらいの、幼児で言いますと
飯館村は幼児の被ばく限度のだいたい1000倍の濃度になります

ここに、かなりの期間、飯館村の村民はずっとここに止め置かれてきた
そういう事をさせたのが、
山下や神谷や高村達、あるいは文部科学大臣の高木達だという事を申し上げたいんです
残念ながら、もう時間がないと思いますので
明石さんにバトンを渡して
なぜ、この刑事告発という形をとったか
どういう手順なのかを具体的にお話ししていただきます

この後の事は資料に書いて配っておきましたので
みなさん、是非読んで下さい
これで私の説明を終わります

28:20~明石氏(ほとんど本の説明)~36:05

33:06
広瀬氏:
ちょっといいですか?二つだけ簡単にいいですか?
あの、目的というのは
先程の被ばくを食い止めたいという事と
もう一つは、告発したのは東京電力を中心にしていますが
日本全国の原発を運転している電力会社の幹部の人達に対してですね
「こういう事故を起こせば刑事告発で犯罪人として問われる」という事も訴えたいという事

それからもう一つは
明石さんと私がこの告発をしただけでなく
これは、日本全国の人がですね、同じように告発をしていただきたいというおもいをこめてやりましたので
この会場にいらっしゃる方を含めまして
みなさん同じようにこれは罪であると、思わない人はいないと思うんですが、
同じように告発をしていただきたい
そういうことです

37:15~質疑応答


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私達を代表して刑事告発をして下さることに感謝いたします。
広瀬隆氏の話しはまったくもって私がいつも感じていたことで
このように告発でもしない限り法律的に何のおとがめもないのだろうと感じました。


でも、なんか・・・
明石氏の話しで当日発売の本の宣伝のように聞こえてしまうところがとても残念です

勇気ある活動の意味が薄れていくようで、後半の内容(明石市の話し)を聞いていて少しがっかりしました。

今回の会見に関してのニュースの記事があるかと探してみましたが
ネット上では見付けられませんでした。その事も残念です

明石氏は自分の本のことばかり話している><;
せっかくの会見なのにやはり、残念です。
広瀬氏は組んだ相手を間違えちゃった??みたいに感じちゃったけど・・・(個人的感想です)

わたしは、明石昇二郎さんという人のことを全く知らないので
これから、どのような方なのか勉強していきたいと思っています。

<参考資料>

告発状「東電用」

告発状「学者用」

続きー
広瀬隆氏刑事告発質疑応答(広瀬氏の部分一部書き出し)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勇気ある広瀬隆氏、明石昇二郎氏をサポートしよう

2011-07-22 05:09:12 | 生存権

★2.勇気ある広瀬隆氏、明石昇二郎氏をサポートしよう
   メールマガジン読者Iさんより

 脱原発派の論客・広瀬隆氏とルポライター・明石昇二郎氏が、7月8日に東京
地方検察庁・特捜部に対して東電会長勝俣恒久ら32名を未必の故意によって大事
故を起こした責任者として、重大なる人道的犯罪と断定し、業務上過失致死傷罪
等で刑事告発しました。
 広瀬氏は告発に踏み切った目的を「被曝を食い止めたい一心だった。こういう
事故を起こせば刑事告発されるということを日本全国の電力会社に呼びかけたか
った。」と記者会見で述べています。
 そして、その根拠ときっかけを「ヨーロッパ放射線リスク委員会(ECRR)が30日
に発表した、福島原発事故によって近隣地域で今後発症すると予想される癌患者
の増加数記事」を読んだことだ、と言っています。
 その記事によると、今後10年間で100Km圏内の癌発症数10万人以上、100~
200Km圏内で12万人以上と予測しています。
 同委員会は政府が依拠しているICRP(国際放射線防護委員会)が内部被爆を一切
考慮していないことを強く非難しています。
広瀬氏はこれを読んで、今の日本の社会、特に福島県の社会の危機感の希薄性に
非常な危機感を感じ、数年後にも起こる悲劇(特に福島の子供達)を何としても食
い止めたい一心で、告発に踏み切った、と述べています。
 日本の法体系は放射能の広域、大量、長期放出を想定していないこと、東電等
の推進派の影響力が司法にも及んでいることが予想されることから考えて、地検
がこの告発を受理し、起訴するかは大いに危ぶまれます。
それを乗り越えるのは世論の力です。
私たち一人一人が広瀬氏をサポートしましょう。
まずは、この情報を拡散しましょう。
詳しくは
URL:http://news.livedoor.com/article/detail/5719806/<http://news.livedoor.com/article/detail/5719806/>

★4.検証・原発再稼働なしで、電気は十分(東京新聞)
   東京電力は東北電力に140万kw支援プラス西日本へも支援
   「夏に電力危機が訪れる」はウソだった

○夏に「電力危機」が訪れるのではなかったのか?それで節電キャンペーンが強
制されていたのではないか。しかし、現状を検証すると原発再稼働なしで電気は
十分。プラス東電は東北電力に140万kwを支援するほか、西日本の電力各社へ
の融通まで検討するようになった。以下、7月15日の東京新聞『こちら特報部』
の「『節電キャンペーン』を検証する」の記事を一部抜粋・紹介します。
○日本全国で「節電キャンペーン」が大展開されている。東京電力、東北電力の
管内では企業も家庭も「15%節電」におおわらわ。ついには室温を30度に設定す
る自治体まで登場した。さながら有無を言わさぬ「節電ファッショ」の様相だ。
ところが、電力各社の今夏の電力需給予測を見ると、ほとんどの社で電力は足り
ている。それでも危機をあおる背景には、「原発再稼働」への思惑が見え隠れす
る。
○今年は早くから暑い。節電を意識するあまり、体調不良はおきないか?東京消
防庁によると6月1日から7月13日までに、同庁管内で熱中症で救急搬送された
人は753人。昨年同期の101人と比べ、7倍以上だ。同庁では「高齢者や体の具合
の悪い方は、早めに冷房のスイッチを」と、節電を過剰に意識することによる熱
中症に注意を呼び掛けている。
○「『28度以下にするよう努めなければいけない』との労働安全衛生法の規則も
ある。
○東京電力の「でんき予報」によれば、14日の予想最大需要は4550万kw。最大供
給力5270万kwに対する使用率は86%。実際のピーク時(午後二時台)の使用量は、
ほぼ予想通りの4554万kwだった。関東では最高気温が35度以上の猛暑日になる所
も多かったが、電力は十分足りたわけだ。夏には「電力危機」が訪れるのではな
かったのか。これは「節電キャンペーン」の成果なのか。
○そもそも、電力各社は既に、今夏のピーク時の需要を上回るか、ほぼ同等の供
給力を備えている。火力発電所の再稼働、夜間に水をくみ上げて昼間に発電する
揚水発電の活用、“埋蔵電力”ともいわれる民間の自家発電の余剰分の購入など
で帳尻を合わせた。「定期検査を終えた原発を再稼働させなければ電力が不足す
る」などとさわいだのがウソのようだ。
○東京電力は東北電力に最大140万kwを支援するほか、西日本の電力各社への融
通まで検討するようになった。浜岡原発を全面停止した中部電力も、他の電力会
社から融通要請があった場合には緊急的に応じる考えを示している。
○菅直人首相も13日の記者会見で「節電や自家発電活用などの協力が得られれば
(原発が再稼働しなくても)今年の夏と冬の必要な電力供給は可能だ」と明言した。
ある経産省関係者は声を潜めて言う。「七月まで頑張ってみたが、原発の再稼働
はダメだった。今後は、ますます他の方法で電力を確保する方向に行かざるを得
ない」この言葉は、そのまま原発依存の虚構を物語っている。
(7/15東京新聞の抜粋)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たんぽぽ舎です。【TMM:No1096】

2011-05-29 09:09:02 | 生存権


たんぽぽ舎です。【TMM:No1096】
                          転送歓迎
      ◆ 地震と原発事故情報 その81 ◆

   5つの情報をお知らせします(5月28日)

   1.『「時間の犯罪」を許せない-恐ろしい量の放射性物質を
      海に空に放出している実態を知らせたくないため』
   2.『5・27原発も再処理もいらない!日比谷野外音楽堂
      集会とデモ』報告
   3.『文科省「子ども年20ミリシーベルト暫定基準」事実上断念
      福島の父母たち、市民運動が勝ち取った大きな一歩
      同時に、文科省の発表は多くの問題と課題を残す』
   4.『原発・核燃料サイクル政策の断念を求める要請書
      今年の原発予算をやめて、それを災害復興と損害賠償に
      まわしてほしい』
   5.『「原発の冷却配管、地震で破損」
      東電のゴマ化し、遅い発表という「いつものやり方」』


★1.「時間の犯罪」を許せない-恐ろしい量の放射性物質を
    海に空に放出している実態を知らせたくないため
                          山崎久隆

・ 東電に、タービン建屋などの水のサンプリングを要請し、放射性物質の種類
を正確に公表するよう要請したら、「作業員の被曝を避けるためにサンプリン
グができない」と断られました。ところが一方では作業員の内部被曝を全く調
べていなかったことが明らかになっています。つまり、本当に作業員の健康を
心配していたのでは無く、恐ろしい量の放射性物質を海や空に放出し続けてい
る実態を知られたくないために計っていなかったのです。

・ 「時間の犯罪」を実行している東京電力と菅内閣、もうだめ
 別に作業員に実施させる必要はありません。
 実施主体は原子力開発機構で良いのです。どうしてそういう大事なことが実
行されないのかと思っていたら、作業員の被曝調査さえ全くしていなかったこ
とがここにきてはっきりしました。
 理由は簡単です。プルトニウムやストロンチウムなどは別としても、ヨウ素
やセシウムの体内半減期(生物学的半減期)は物理的半減期に比べて短いため、
時間と共に急激に減衰し、後々測定しても見つからないことを知っているから
です。3ヶ月くらいたってからおもむろに測定すれば、ほとんど検出限界以下
になっていることでしょう。そのため誰もが被曝をした事実を知り得ないわけ
です。時間の犯罪と言ってもいいでしょう。内部被曝が分からない以上、その
後にがんや白血病を引き起こしても因果関係は無いと言い張れます。さらにプ
ルトニウムやストロンチウムはバイオアッセイ法で無ければ内部被曝を調べる
ことも困難です。
 他の原発に仕事に行ったら、その原発でおこなったチェックにひっかかったな
ど、ほとんど常識外の話です。これは国の犯罪をそのまま表しています。人の命
を守るという当たり前のことが、この国の政府の中にはどうやら存在しない価値
観らしいです。
原発が大事か、人間が大事か、はっきりさせようではありませんか。
                (毎日新聞 2011.5.21朝刊の記事を読んで)


★2.「くり返すな!原発震災 つくろう!脱原発社会 NO NUKES
    5・27原発も再処理もいらない!日比谷野外音楽堂 集会とデモ」
    報告
  (共催:原発とめよう!東京ネットワーク/
      再処理とめたい!首都圏市民のつどい)

・当日は小雨交じりにも係らず、開場の17:30前から野音入り口には行列が出来、
野音は2/3の人で埋まりました。(約1200~1500人)
音楽もにぎやかに、約1時間の集会では、まずかけつけた福島瑞穂議員から、
「福島の子供、20mSv問題」で、「文科省が1mSvをめざす、放射能の低減措置に
国の予算をつけると発表した、一歩前進ではある」とのアピールがありました。
続いて各参加団体から「1mSv福島原発事故と子どもたちの被ばく問題」、「六
ヶ所再処理工場」「柏崎刈羽原発について」「浜岡原発について」について大い
にアピール。集会は拍手にわきました。
・銀座デモでは、たんぽぽ舎は、最後の第4梯団の先頭となり、多くの個人、団
体が加わり200人となりました。最後列は全労協200人、全体で80余列約400人の
梯団となりました。
 東電前アクションの人々を中心に、にぎやかな楽器とタイコ、コール(原発い
らない、原発やめよう、子供を守ろう、みんなで守ろう)もひびきわたりました。
・解散地では約120人強の参加で、30分ほど独自の総括集会を開きました。個人
・グループなど10人が発言、お互いの交流と、今後の方向、日程(6月11日の全
国一斉デモ、6月22日の「スペースたんぽぽ」の開講式、7月16~17日の浜岡連
帯ツアーへの参加)を、全体で確認しました。(次回の事故情報では、たんぽぽ
舎・浜岡原発とめようアピールの中味をご報告します)
                     (柳田 真、槌田春美)


★3.文科省「子ども年20ミリシーベルト暫定基準」事実上断念
   福島の父母たち、市民運動が勝ち取った大きな一歩
   同時に、文科省の発表は多くの問題と課題を残す

 文科省から、当面の対応として「今年度年間1ミリシーベルト以下をめざす」
がでました。
このことについて、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、グリーン・
アクション、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜原発に
反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japan、環境NGOグリーンピース
・ジャパンは、別添のような声明を発出しました。(2011年5月27日)
http://dl.dropbox.com/u/23151586/110527_statement.pdf
ご参照下さい。


★4.原発・核燃料サイクル政策の断念を求める要請書
   今年の原発予算をやめて、それを災害復興と損害賠償にまわしてほしい。
                中村泰子(たんぽぽ舎会員)

 福島第一原発の事故以来、原子力委員会に対し、約6500件の原発推進の見直し
を訴える意見が寄せられているとの報道がありました。「原発は全て廃止する方
向での政策転換を強く希望」「原子力から代替エネルギーへの転換を」「核燃料
サイクルを断念すべき」といった声が多いとのことです。
 当然のことです。これまで原子力安全・保安院が与えてきた「安全」のお墨付
きはまったく無効なものであったことが実証されました。事故処理にいたっては、
能力を疑わせる、場当たり的な対策によって、深刻な事態をさらに悪化させ、収
拾のつかない状態にしてしまいました。今後ますます苛酷な被曝労働が増え、国
民全体の被曝、さらに地球被曝をもたらすことになります。
 経済産業省は、自らが原子力を取り扱う資格がないことを自覚してください。
原子力がわからない人たちが、勝手に原発・核燃料サイクル政策を国策として聖
域化し、ひたすら推進してきた結果、取り返しのつかない事態を招いてしまった
ことは、政府の重大責任です。
 政府は、ついぞ原子力政策の妥当性を裏付ける合理的根拠を私たちに示すこと
はありませんでした。そして今回、福島原発震災によって、ウソの一端がばれま
した。六ヶ所再処理工場と「もんじゅ」のウソも遠からず広く国民に知れ渡るこ
とでしょう。核燃料サイクル政策は、動機が核武装であり、そのためには、被曝
労働、住民被曝、環境汚染、放射性廃棄物管理の未来世代への押しつけなどを前
提としながら、国民には隠すというものなので、そもそも国家の政策としての正
当性がありません。政府は、国民の生存権を蹂躙する原子力政策を白紙撤回し、
原発関連予算、使用済燃料再処理等積立金など、原子力産業擁護のための予算を
すべて福島原発事故対策と損害賠償に出しつくすべきです。

私たちは以下を強く要請します。

政府は原発・核燃料サイクル政策からの撤退を即刻決断し、国民に謝罪すること。
                         (2011.5.25申し入れ)

 (注)この文書は、毎月第四水曜日におこなわれている経済産業省原子力安全・
   保安院への抗議・申し入れ行動で、提出されたものです。


★5.「原発の冷却配管、地震で破損」
   東電のゴマ化し、遅い発表という「いつものやり方」
 
・5月25日の朝日新聞は次のように報じている
 東日本大震災で被災した東京電力福島第一原子力発電所3号機で、炉心を冷や
す緊急システムの配管が破損した疑いがあることが、24日に公表された東電の解
析結果からわかった。東電は「想定を大幅に超える大きさの津波」が事故原因だ
としてきたが、解析が正しければ、津波の到着前に重要機器が地震の揺れで壊れ
ていた可能性がある。
 解析によると損傷の可能性があるのは、過熱した核燃料が空だき状態になるの
を防ぐため、
原子炉の水位を保つ緊急炉心冷却システム(ECCS)の一つ。「高圧注水系」と呼ば
れる冷却システムだ。

 ・〈コメント〉
 福島原発の冷却配管が地震で破壊したというのは、ずっと前から、田中三彦氏
や広瀬隆氏、山崎久隆氏などがそれぞれ指摘していたこと。それを遅く発表する
東電のいつものやり方。東電(と政府)は、原発大惨事の原因を津波だけに狭めて、
「地震にも弱く、傷ついてしまった原発」という事実をなんとか隠したかったの
である。「地震にも弱い」「津波にも弱い」という原発の本質が知れわたれば、
今後、全国の原発の補強費用は津波対策と地震対策で二重(二倍以上)増大し、電
力会社の経営を圧迫する。それを避けようと、セコイ、ゴマ化しを企んだが、そ
れが破産した。(柳田)

───────────────────────────────
☆電子メール(Eメール)送ります
 たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに
送ってください。登録できしだい発信致します(無料)。
たんぽぽ舎のアドレス: nonukes@tanpoposya.net
●携帯のアドレスへは、1回の容量が多いためか配信されない例があります。
───────────────────────────────
  たんぽぽ舎      たんぽぽ舎は、月曜~土曜-
             13:00~20:00のオープンです。
             日曜・休日は、お休みです。
   〒101-0061
   東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
   TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
   HP http://www.tanpoposya.net/






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生存権を求めることが罪になる国、日本。

2010-01-01 09:19:41 | 生存権

http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1564.html
村野瀬玲奈の秘書課広報室より
生存権を求めることが罪になる国、日本。
ジャンル : 政治・経済 スレッドテーマ : 労働裁判
 

生活保護申請の現場でとんでもないことが起こっています。

まず、背景のおさらいから。前ジミントー政権下で、「水際作戦」という名のもとに生活保護申請をできるだけさせないようにする方針が強化され、定着した観があります。制度はあっても使えない状態です。結局、生活保護を本来受給できる人のうち現に利用している人の比率、いわゆる生活保護の捕捉率を国際比較すると日本がダントツに低いと推定されるということも言われています。たとえば、愛媛大学の湯浅先生の説明するこちら。


http://www.yuasa.cpm.ehime-u.ac.jp/pp/lecture2/no1.doc

最低生活費未満の世帯のうち、実際に公的な生活保護を受給している割合は捕捉率と呼ばれている。捕捉率の推定結果をみると、95年が19.7%、98年が16.3%、01年が16.3%であり、非常に低い数字にとどまっている。これは、イギリス・ドイツなどの他の先進諸国で推定された捕捉率(37%[ドイツ]~80%[イギリス])と比較して、相当に低い数値である。
捕捉率が高いイギリスの制度についてみてみると、イギリスでは「所得扶助制度」という公的扶助がある。これは、稼得収入やその他の収入だけでは日常的必要がまかなえない人々を対象に、資力調査により、その不足分を一週間ごとに現金支給する制度である。また、「社会基金制度」では、所得補助で対応できない個々の世帯の一時的、または特別なニーズに対して六種類(コミュニティ・ケア助成金、緊急貸付金、生活費貸付金、葬儀支出金、寒冷気候支出金)の支出・貸付けが行われる。この「所得扶助制度」は1996年のデータによると、全人口の約17%、約960万人が受給しており、実際の捕捉率は1994・5年の推計で給付費ベース88%~92%、取り扱い件数で76%~83%とされている。
一般世帯に対するセーフティ・ネットとして、日本の生活保護制度はほとんど機能していないが、イギリスのように生活保護制度が充実していればワーキングプアの存在は極めて低い水準に抑えられることが可能になるだろう。
わが国の捕捉率が低い理由は、前述した通り、第一に適正化によって相当厳格な資格審査、所得調査、資力調査が課されていること。それに加え、第二に、家族・親族に経済支援の能力があれば、生活保護の受給資格が認定されないこと。第三に、そもそも生活保護制度に対する十分な情報を低所得世帯が入手しておらず、そのことで申請に二の足を踏んでいること。第四に、恥の文化によるものか、なかなか生活保護の権利を行使しない人が多いこと、である。最低賃金が有効に機能していなくても、生活保護が最後のセーフティ・ネットとして機能していれば、これほどまでに貧困層が生まれることはなかったといわざるを得ない。

(引用ここまで)

そんな中から、相談員や支援者など、誰かと一緒に役所の窓口に申請に行くと、「水際作戦」を破って(?)申請が受け付けられやすいなどの「ノウハウ」が生まれてきました。生活のかかった切実なノウハウです。そんな切実な「ノウハウ」の一つが、「申請の時の様子をビデオ撮影する」というものですが、それを犯罪扱いする実例が大阪府柏原市福祉事務所で出てしまいました。恐ろしい話です。

以下、抗議集会からのレポートを読みます。特に、レポートしている一人、「広島瀬戸内新聞ニュース」ブログのさとうしゅういちさんは福祉事務所職員でもあり、その内容は的確です。


●JanJanニュース
■水際作戦の福祉事務所「逆切れ」、生活保護申請者不当逮捕
さとうしゅういち 2009/11/30
http://www.news.janjan.jp/living/0911/0911283759/1.php

 福祉事務所(昔は都道府県、今は多くの地域で市町村に事務移譲されています)は、生活保護申請のために来た人には、申請はさせないといけません。申請をさせずに追い返すのは「水際作戦」と呼ばれています。申請用紙を渡すまえに職員が理由をつけて追い返すことにより、保護の件数を予め抑制しようという手法ですが、もちろん、違法行為です。

 その「水際作戦」=違法行為を働いた福祉事務所が、逆切れし、申請者を警察に訴え、警察が申請者を「不当逮捕」するという事件が大阪府内で発生しました。

 10月27日朝、大阪の非正規労働組合「ユニオンぼちぼち」の組合員でもあるAさんは、いきなりやってきた大阪府警によって家宅捜索をされ、職務強要罪で令状逮捕されました。29日に送検、勾留延長もされ11月16日に起訴されてしまいました。

■「生活保護申請を記録して逮捕って何だよ!?」抗議集会開かれる
さとうしゅういち 2009/12/25
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912244747/1.php

 8月18日、Aさんは、生活保護申請書を受け取ろうとしない職員に対して、証拠保全のためにビデオを回し「公務員でしょ。申請させてください。ちゃんと対応してください」「生存権を保障してください」「ユニオンチューブ(労働組合の動画サイト)っていうのがあるんですよ」と抗議しただけです。

 抗議を受けた職員は、即座に警察を呼び被害届を出します。それに対してAさんはユニオンぼちぼちの組合員に電話をしました。そして、第三者が間に入ることで職員も誠実に話を聞くようになりました。そして翌日、Aさんが14日付の申請の取り下げと再申請を行った結果、8月31日に保護決定がなされます。

 決定前の27日に、組合員が同行して福祉事務所を訪れた際、職員は被害届の取り下げを検討する旨を伝えていました。

 また無事に保護決定がなされたこともあり、取り下げは行われたものだと判断していました。当たり前です。違法なことをさせたわけではないと福祉事務所も認めているのですから。しかし福祉事務所は、Aさんの言動が脅迫的な行為にあたるということで「職務強要罪」で刑事告訴をしていたのです。

 10月27日に「職務強要罪」で突然、逮捕されたAさん。同時に、組合の事務所も、大阪府警の暴力団担当課に捜索されます。そしてAさんは、11月16日には大阪地検により、起訴されてしまいました。

 起訴状では、「保護開始申請書の受理及び保護決定の処分をさせるために脅迫を加えたもの」とされています。しかし、申請書の受理は法律で定められた義務です。受理しようとしなかった福祉事務所職員こそ、違法行為をしています。また生活保護自体は逮捕後も廃止されていません。不当な決定はなかったと福祉事務所自体が認めています。もちろん撮影された映像の公表もされていません。

 にもかかわらず、今なお、勾留が続いています。そして、12月11日には職業訓練校から退校を命令されてしまいました。拘留されている為に授業に出席できない。そこで、「正当な理由なくして授業の2割以上を欠席した」として退校命令が出たのです。

 せっかく自立へ向けて歩んでいたAさんの生活は無茶苦茶になりつつあります。
 橋口委員長は「市民の自立を助けるべき福祉事務所が、警察に解決を任せ、A君の自立を踏みにじった」と憤りました。

■なぜ生活保護申請に同行者が必要なのか?
海形マサシ 2009/12/25
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912244745/1.php

 この事件に関して、弁護士の山本志都さんは、職務強要罪の適用要件を満たしていないと説明。そもそも、この罪状による判例は極めて少ない上、男性が自らの権利を主張し、カメラで撮った映像を流すサイトがあるという事実を述べたまでであるため、この逮捕と起訴は、政治的判断によってなされたものであると考えていいと述べた。

 日本では検察に起訴されると99%以上の確立で有罪となる。つまりは、かなりの確証と有罪にする意志がないかぎり立件はされず、政治的な動機で検察が動くことが大いにあるのだ。

 集会の講演者としてNPO(自立生活サポートセンター・もやい)の稲葉剛氏は、増大する生活保護申請の水際阻止作戦に、支援団体が同行申請して受理させることに対する、行政のさらなる阻止作戦として、今回のような逮捕劇に至ったのではないかと述べた。

 また、映像撮影者の立場から、山川宗則さん(Media Champon)と根来祐さん(フリーター全労働組合ムービーユニオン)は、カメラがあるのとないのとでは、行政の接し方が変わり、撮影が抑止力になることがあるので、それに対しての萎縮効果を狙って、今回のような逮捕がなされたのではないかと危惧をつのらせた。

 しかし、この事件の根源的な問題は、逮捕された男性の行為が適切であったかなかったかということではなく、なぜ、男性がカメラを持ち込まなければいけなかったのか、また、なぜ、申請を福祉事務所に受理させるのに、支援団体が同行しなければいけないのかということだろう。

(引用ここまで)

当秘書課広報室としてはもっと早くに取り上げるべき事件でしたが、なんとしても無罪を勝ち取らなければならない事件だと思います。無罪以外の結論はありえません。

もし有罪とされるなら、日本は、「冷たい行政を必死に動かして生存権を求めることが罪とされる国」ということになるのですから。

一人でも多くの人にこの事件のことを知ってほしいと思います。

このような事件を白日のもとにさらし、多くの人に伝えるため、上のJanJanの記事の中の根来祐さんと山川宗則さんの発言が、「映像による記録」の重要性を強調しています。強調のためにもう一度引用します。


●JanJanニュース
「生活保護申請を記録して逮捕って何だよ!?」抗議集会開かれる
さとうしゅういち 2009/12/25
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912244747/1.php

 さらに、フリーター全般労組・ムービーユニオンの根来祐さん、Media Champonの山川宗則さんからは「カメラと公共性」ということで問題提起がありました。

 根来さんは、フリーター全般労組が主催するデモなどでカメラを担当しておられます。「(公安刑事など)公務員の違法行為を抑止する機能をビデオ撮影は持っている」。「生活保護でも、水際作戦により死を選ぶしかない状況の予防につながる。カメラがあることで、心の持ちようも違ってくる」と指摘しました。

 そして、「一人の偉大なジャーナリストより、100人の市民がカメラを回して表現することが大事ではないか」と提起しました。

 山川さんも、「今回の事件で、行政行為が不透明化」しかねない、と懸念しました。

(引用ここまで)

カメラ付き携帯電話がこれだけ一般に普及している現在、なにか異常な弾圧がされているときに、素人であってもフットワーク良く手持ちの携帯電話でその現場を撮影することが、生存権をかちとるために、言論弾圧とたたかうために、要するに民主社会の実現のために、とても重要になりうるのだと思いました。

最後に、民主党員であるさとうしゅういちさんの締めの言葉を引いておきます。


●JanJanニュース
「生活保護申請を記録して逮捕って何だよ!?」抗議集会開かれる
さとうしゅういち 2009/12/25
http://www.news.janjan.jp/living/0912/0912244747/1.php

 今回起きたことは、結局、行政(憲法遵守義務がある)生活保護申請をなかなかさせないでおいて、憲法25条の生存権を侵害する。それはおかしいと、国民が声を上げたら、「職務強要罪」などとこじつけて逮捕する。

 結局、「人権を保障できないものだから、力で押さえつけるしかない」今回の事件はそういう構図で捉えられます。この事件は、どこかほかの貧しい国ではなく、日本でのことなのです。

 そして、逮捕要件は政権交代前の事件であるにしても、逮捕自体は政権交代後に起きている。このことに、わたしは現与党第一党の一員としても衝撃を受けています。

 政権を変えた「だけ」ではだめなのだ。そのことは残念ながら認めないといけない。まずは、Aさんの釈放を勝ち取らないといけません。生存権を求めることを、押さえつけるようなことを許してはいけない。

 それと平行してマクロ的な課題にも取り組まないといけない。自治体が水際作戦に打って出る背景にある地方の財政難を打破せねばならない。小泉政権による地方交付税のカットなどによるダメージを回復しないといけません。そういう政策を現政権が取るよう内部から求めるのも義務だ、と感じます。

(引用ここまで)

このような事件は、日本では国民主権、基本的人権の尊重という民主主義思想が根付いていない証拠の一つだと考えられます。民主社会として未熟な日本では、ジミントーから民主党連立政権に交替したことだけでは民主政治はほとんど何も実現しないのだと思います。政権交代だけで安心してはいけないということです。民主党員であるさとうしゅういちさんの言葉は説得力があります。

このような具体例を通じて、民主政治の実現を民主党と議員に強く意見する有権者の姿勢がますます重要になるということです。



築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2009-12-21 疑問満載の疑問「解消」BOOKに続いてまたも意味のない汚染「解消」実験(豊洲新市場予定地)
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10415099900.html

■2009-12-23 【続報・情報更新】委員16人中9人が東京都関係!前政権時代からの農水省卸売市場民営化研究会
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10417572512.html

■2009-12-25 「勉強会じゃねえんだよ!」と築地問題を突っ込ませない汚いヤジを飛ばす自民党都議と嘘で返す都政側
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10418939198.html


--------------------------------------------------------------------------------
 
そこに存在する美しい人生と生命と生活を守る切実な要望を民主党に聞かせるために、アブナイ日本が壊れる前にとりあえず何かしたいけどどうしたらいいかkimeraれない人の役に少しでもたちたくて、とりにくの革命鍋をイル・サンジェルマンの散歩道の午後のカフェでみんななかよくつついて、フランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや世界の片隅で税制についてのニュースを読んで、消費税と社会保障と国家予算についての『知られざる真実』を大脇道場と言ノ葉工房とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座で1947年教育基本法の理念に賛同して超左翼おじさんやカナダの日本語の先生から学んだ後で、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら戸倉多香子さんや保坂展人さんのためにスクラムを組んで多文化・多民族・多国籍社会で「人として」情報流通を促進できるかとか、転がるひよこ豆のようにクリームの曲を聞きながら雪裏の梅花を眺めて生活の中で感じた疑問や思いをあれこれめぐらせて日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書く、一寸の虫にも五分の魂で国会議員定数削減・比例削減に反対するサイバー政治団体秘書のおしごと日誌。
国会議員やマスメディアに意見を届けるために下記を自由にご活用ください。引用、転載、転送、歓迎。
■各種国会議員名簿のポータルページ http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-86.html
■官庁への意見送付先について http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-51.html
■新聞、雑誌 読者の意見を伝える窓口(未整理) http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-49.html
■テレビ報道番組のご意見窓口(「わんばらんす」から) http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-50.html
●News for the people in Japan マスメディア問い合わせ用リンク集 http://www.news-pj.net/link/media.html



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする