格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

男女平等の落とし穴<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-24 16:51:53 | 悪の巣窟、最高裁
男女平等の落とし穴<本澤二郎の「日本の風景」(3534)
<強姦魔救済官邸暴政と「木更津レイプ殺人事件」で見えてきた真実!>
 昨夜安倍晋三・習近平会談が行われた。安倍は事前にトランプとジョンソンに電話、要件を聞いて出席するという、実にみっともよくない対応をみせた。案の定、12月23日午前は北京冬天の好天気が、午後から曇りだした。三国志演義の呉越同舟を思い出した。
 
 失礼ながら、そのことよりも我が心を、TBS山口強姦魔事件と入れ墨やくざに「現代の慰安婦」を強いられ、殺害された「木更津レイプ殺人事件」のことが支配して離れない。我が中国40年史もかすんでしまいそうだ。ことほど詩織さん事件と現代の慰安婦問題は、深刻極まりない重大事なのだ。
 
 極右・ストロング・ナショナリストの周辺からは、女性までが強姦魔に肩入れしていた事実が、改めて表面化している。同時に「木更津レイプ殺人事件」の被害者、美人栄養士のK・T子さんが、殺害されるまで110番通報しなかった事実を考え続けている。
 
 第三者は、そこから日本の男女平等の背後のレイプ文化・半封建制の男尊女卑・女性蔑視の人権意識・沈黙の文化の存在に目を向けているだろうか。言葉としての男女平等に落とし穴と、それに酔いしれているナショナリストの男女と暴政に、屈してしまっている警察・検察・裁判所ではないのか。
 幸い、TBS山口強姦魔事件では、加害者があまりにも傲慢な法廷闘争を仕掛けたことから、判事も覚醒して詩織さんに軍配を上げてくれた?まだ明治の法体系が居座る日本。人権意識と法体系に課題が多すぎる。
 
 詩織さんは気づいたはずだが、木更津のK・T子さんは、哀れ地獄に突き落とされたままである。犯人逮捕に躊躇する千葉県警と木更津署とは?「現代の慰安婦」のまま殺害、声も出せない美人栄養士と、とことん強姦魔と決死の戦いをする詩織さんの落差。前者は、自分にできなかったことを詩織さんに、心から期待している!目を覚まそうよ日本人!立派な言動を口にする文化人も、オオカミ男を演じられる社会風土を放置していいわけがないだろう。
 
<自己を貶めるナショナリスト女性>
 確かに日本は男性社会である。地位を得た女性は、それでも男性の後ろに隠れて、さらなる地位をつかもうとしている。いじらしい女性は、国会や霞が関で、今も顕著である。
 TBS山口強姦魔を支援する安倍夫人の昭恵は、山口の姉と同窓だったという関係を、露骨に吹聴したものであろう。夫の地位を利用しての公務員的ふるまいは、非難されてしかるべきだろう。
 安倍側近の女性議員も、強姦魔の応援だったと目下、紹介されている。そのことで、自らを卑下していることなのだが、本人は理解していない。男尊女卑を受け入れているようで、いただけない。
 
 女性でありながら、女性の人格を略奪されるという、同性最悪の悲劇に対して、同情しないどころか、逆に強姦魔を擁護する。この手の日本人女性は、自らが奴隷根性にはまっている、という認識がないのだろう。
 
 戦前の国家主義の下では、女子は一人前、まともな人間として認められなかったが、戦後においてもそれが尾を引いているのである。
 
<女性に非ありと決めつける右翼人士>
 強姦される女性は、女性に落ち度があったためだ、とする暴論も、官邸筋から聞こえてきた。安倍・菅と官邸に巣食う警察官僚は、そう思い込んでいた。安倍の意向が菅に、そして北村から中村格へと指令、中村が高輪署の強姦逮捕状を握りつぶした。こう理解して間違いないだろう。
 
 官邸の庇護のもとに1億3000万円の反訴となったものである、と断じることができるだろう。官邸の立場を弁護する暴論が、検察の不起訴、検察審査会の不起訴相当となった。
 
 自らの犯罪性を棚に上げて、黒を白にする暴論を支援する強姦魔弁護論に「女性に非があった」と強弁するのであろうが、こんなあくどい手口が、戦前にもあったのだろうか。女性を人権の主体と認めていないではないか。
 
 安倍の朝鮮半島の従軍慰安婦対応がこれである。21世紀はおろか20世紀においても、戦争犯罪であるのだが、安倍・自公・日本会議の政権は、いったんは押し切ったものの、現在、振り出しに戻っている。
 
<死者の尊厳よりも名誉が大事?>
 同じような体験を「木更津レイプ殺人事件」の取材で経験した。
 この事件の特異性は、加害者のやくざと共犯のヘルパー、被害者のK・T子さんも、共に創価学会の仲間だった。取材の壁は厚かったのだが、被害者の半年余の親しい友人への証言と本人の不可解な行動から、犯人と共犯者が浮かび上がった。
 
 これを被害者の学会の仲間にぶつけると、意外な反応に驚かされた。当方は真相究明のための支援を呼びかけたのだが、協力を拒否されてしまった。相手がやくざという事情も計算したのかもしれないが、彼女は「もう本人は亡くなってしまった。事件を掘り起こすと、本人の名誉もなくなる。そっとしてあげるのが、いいのではないか」と公然と言い放った。
 
 当時は、無神論者も、多少なりとも、相応の宗教組織という認識があったものだから、これには開いた口が蓋がらなかった。殺人事件という重大事による死者の尊厳よりも、殺人事件を隠ぺいすることが被害者にとって幸いではないか、というのだから。
 
<亡くなった者をそっとしてあげて?>
 亡くなったものは生き返ることはない。犯人を問い詰めると、現代の慰安婦という真実が明らかになって、死者に鞭打つことになる、というのである。
 
 宗教観なのだろうか。池田大作氏が元気なら、ボールを投げて聞いてみたいものである。代わりに、会長の原田はどう答えるだろうか。
 
 これだと創価学会の世界では、殺人事件が相次ぐという懸念が起きないか。頭がくらくらしてくるではないか。命・平和を重視するであろう、宗教界の倫理が問われている。
 
<仏教の諦観・運命論は正義なのか>
 仏教は生き物の殺傷を禁じている。他方で、諦観・運命論を容認している。矛盾を感じないわけではない。
 
 一方で、因果応報を説いている。
 正義はどうなのか。不正をに対する刑罰法規は、古から継続してきている。
 
 そもそも政治とは、正しい文化で、国民を教育することである。安倍・自公・日本会議の政治は、政治とは言えず、暴政である。
 
 伊藤詩織さんは、暴政の被害者だろう。声を出さずに、命を奪われたK・T子さんも、暴政の被害者かもしれない。この二つの悲劇は、日本の低級すぎる文化の犠牲者でもあろう。ゆるがせにできない重大事なのだ。
2019年12月24日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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真実の中国夢40年<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-24 08:35:13 | 日本の風景
真実の中国夢40年<本澤二郎の「日本の風景」(3533)
<改革開放スタート台の北京風景と仕上げの大平外交>
 伊藤詩織さんの壮絶すぎる戦いを記録していて、あやうく40年前の中国のことを忘れるところだった。彼女が生まれる10年前のことだった。1979年12月の大平正芳中国訪問に特派員として同行、生まれて初めて夢に見た大中国の大地を踏んだ。この感激が日中友好というジャーナリスト人生を約束させてくれた。
 人生は偶然の連鎖に相違ないだろうが、その機会は37歳に訪れた。72年9月の国交正常化の場面では、各社とも政治部長が同行して田中角栄首相と大平外相の動向を記事にした。東京タイムズは山口朝男政治部長が特派員として、我は長男・春樹3歳を抱きかかえて羽田空港で見送った。
 
 日航特別機は、晴れ渡って雲一つない北京空港に着陸、一足先に降り立った記者団は、タラップを一段、一段踏みしめながら、ゆっくりと降りる大平さんの、満面にこやかな表情をカメラに収めた。
 
 プレスセンターと宿舎は西方の長安街の民族飯店、真っ暗闇の早朝に起きだして、民主化のシンボルと言われた壁新聞を、目をこすりながら見ている市民もカメラがとらえた。当時のフィルムは白黒である。
 
 産経新聞の吉田興亜記者とセンターを抜け出し、日本大使館に提供してもらった中国製乗用車「紅旗」に乗り込んで、それこそ夢に見た万里の長城に向かった。
 当時は観光などは無縁だった。自由に長城を出入りできた。12月の北京風は冷たかった。吉田さんは耳もふさぐ黒い帽子をかぶって、寒風の長城に立った様子をカメラに向けた。観光客は二人だけだった。
 車窓から眺めた北京郊外の風景と庶民生活は、敗戦後の食うや食わずの日本の田舎と、様子がダブった。万里の長城付近の山で、木こりの姿を目撃したが、子供時代の隣家のおじさんを思い出した。彼は山で木を伐採中に骨折、いつも足を引きずっていた。貧しい我が家よりも、もっと貧しく暮らしていたことなどが、走馬灯のように脳裏をよぎった。
 
 
 大平さんは、北京飯店近くの王府井の餃子店で大満足だった。負けじと一人歩いて王府井に飛び込んだ。周囲に人垣ができた。妻が買った赤色のジャンパーを着こんで乗り込んだものだから、特に目立ったのかもしれない。
 
 王府井一番の百貨店に入ると、周囲に黒山の人だかりができた。今も中国語は知らないが、ニーハオ(こんにちわ)一つで充分だった。当時の北京市内では、街中で外国人はほとんどいなかったせいでもある。生まれて初めて芸能人のような雰囲気を味わうことができた。
 もはや誰一人として、このような体験をすることは不可能であろう。たとえ映画やドラマでも無理だ。
 
<中国の爆発的経済成長の起爆剤は大平正芳ODA>
 民族飯店の女性職員は、日本でいう国家公務員に違いないが、みな黒っぽい人民服を着ていた。むろん、化粧をしていない。帽子をかぶっていると、男女の区別がつかないくらいだった。
 
 人民大会堂での宴会では、接待女性たちは白い服を着ていた。テーブルに出たリンゴは、ピンポン玉より大きめで、老いた人の顔のようにしおれていた。もはや中国のテレビ劇でも、こうした様子を再現不可能であろう。
 
 変わった、変わった。劇的に変わった中国。人々の衣食住は、天地がひっくり返るほど変化した。夢のような40年である。
 
 そんな中国に大平内閣は、日本人が唯一誇れるプレゼントをした。政府開発援助(ODA)の供与である。実権を握った鄧小平さんの改革開放政策の起爆剤を提供した。中国の、航空・港湾・道路・鉄道という、経済の基礎的基盤の整備に向けられた。これなくして中国の経済成長はなかったか、かなり遅れたろう。
 
 翻ってみて、ODAは日本が出来る唯一最善の中国支援策だった。大平さんとその内閣に敬意を表したい。それは想像を絶する日本の侵略・植民地支配に対する損害賠償を、放棄してくれたことへの、日本政府・日本国民の報恩でもあった。大平政治の核心的な実績だ。
 
 反中派の清和会政権が、森喜朗の「神の国」日本、繰り返した靖国参拝の小泉純一郎内閣と続く国粋主義者の安倍晋三内閣によって、大平ODAは排除されてしまったが、日本国民はこの宏池会政治を忘却してはならない。それこそ唯一の日中友好策だったことを。
 
 日中国交回復は、戦後外交の金字塔である。大平さんは、まずは池田勇人内閣を、池田の女房役として発足させ、岸信介の親台湾路線を排除した。外相となって中国との国交回復路線に切り替えた。
 続く田中内閣の発足で、自ら外相に就任して一気呵成、国交を正常化させた。この時が大平政治の真骨頂といえる場面だった。これに一ジャーナリストとして棹差して40年ということになる。涙の出る夢の中国40年だった。
 
 人民大会堂での日本側答礼宴で、官房副長官の加藤紘一氏が中国語であいさつした。この様子を帰国後、加藤後援会誌に秘書の森田君に頼まれて書いたが、日本人の中国語に正直、驚いてしまった。彼が清和会政治に潰されたことは、無念のきわみである。大平さんもまた、台湾派のいびりによって、半年後に命を奪われてしまうのだが、そうしてみると、大平政治の最高のヒノキ舞台が中国の北京だったことになる。
 
<西安・兵馬俑の旅を大歓迎してくれた人民の波に涙>
 当時の北京は、人々を苦しめ過ぎた文化大革命推進者の4人組を退治した華国鋒さんが国家主席、行政外交権は鄧小平さんという体制だった。人民大会堂での歓迎晩さん会で、まるでグローブのような華国鋒さんの大きな柔らかい手と握手したこと、また大平ー鄧小平会談では、大平さんが1分遅れて入ってきて、鄧小平さんを待ちぼうけさせたことも印象的だ。中国茶の飲み過ぎで、人民大会堂に着くや、真っ先に便所に駆け込んだ、そのための1分遅れだった。
 
 大平一行は、北京から西安(唐の都・長安)に飛んだ。空港内で隣り合わせた大平さんに声をかけた。「今回の歓迎ぶりはどうですか」と。「ごく自然でいいよ」と細い目をいっそう細くした。
 西安は、元奈良市長の鍵田忠三郎さんに直訴され、大平さんが周恩来総理に掛け合って奈良市と友好都市第一号にしたという経緯もあった。
 
 西安空港を後にして、しばらくして驚きの歓迎の大波が続いた。西安市民を総動員したかのような市民の、沿道での無数の小旗が、まるで龍がくねるかのようである。しかもおよそ50キロ、発掘して間もない歴史的遺産・兵馬俑へと、切れ目なく人民の歓迎小旗が波打った。
 
 こうした歓迎ぶりを経験したのは、大平さんが最初で最後だったろう。後続のバスの特派員も、感動で涙がこぼれ落ちてきた。
 
 森・小泉の台湾派清和会内閣から、日本人の中国での評判は落下した。日本語を勉強する中国人の若者も減少したようだ。もう4,5年前のことだが、西安出身の陳暁傑君に「どうして日本語を学んだのか」と尋ねてみた。彼女は意外や「西安には日本のODAで完成した施設がいっぱい。それを見て決めたんです」といって屈託なく明るく笑った。
 
<超格差と腐敗の退治に成功すれば夢の実現>
 今回の中国訪問は111回。目標の100回目前に妻が逝った。このところ北京では、PM2・5の大気汚染に泣かされたが、北京1か月弱で2度ほど大気汚染に見舞われたが、数日にして回復した。12月23日の北京は快晴である。よく電気バスが走っている。昨日も義母の介護支援のため市内を往来したが、ついに中距離バスまで電気バスが走っている。
 
 バスだけではない。住宅やマンション内には、電動バイクやスクーターが音もなく、無数といえるほど往来している。日本は宅急便だが、北京は小回りの利く電気バイク・スクーターが、アリのように走っている。人々は食事から何でもスマホで注文、自宅に運んできてもらってきている。ガソリン車は急速に減ってきている。そのための北京冬天なのだ。
 COP25の排ガス規制の停滞をよそに、地球温暖化規制路線に特化している。他方で、億円・数億円もする超高価な豪華な別荘建設も盛んである。誰が入居するのか?
 
 中国の課題は、超のつく格差と同じく官僚腐敗である。金持ち・富裕層にとって中国の大都市は、天国かもしれない。これを解決すれば、人民の天国となろう。中国の挑戦は正念場を迎えている。
 中国40年、ODA40年の夢を北京で迎える自分も不思議である。本物が45年に姿を現すだろうか。わが夢は50年へと続く。
2019年12月23日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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伊藤詩織さんの挑戦<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-22 23:52:25 | 日本の風景
伊藤詩織さんの挑戦<本澤二郎の「日本の風景」(3532)
<「レイプ文化追放の市民の会」を全国津々浦々に結成>
 ネットでは伊藤詩織さんブームである。彼女の挑戦は続くだろう。性格が素晴らしくいい。冷静で実直で素直である。日本最悪の恥部である「レイプ文化
追放の市民の会」を立ち上げるのである。全国津々浦々に結成する。沈黙の文化を排除する、声を上げる女性、自立する女性のための国民運動である。
 
<21世紀初の日本の女性指導者の誕生>
 今朝夢を見たのは、懐かしい昔の職場だった。そこで詩織さん事件を講演、謝礼に5000円いただいてびっくりする場面で、目を覚ました。
 最近の安倍動静を眺めていると、想像以上に健康がすぐれない様子を見て取れる。大嫌いな公邸にもよく泊まる。家庭内トラブルかもしれない。
 共同通信に対して「首相日程」を配信するように要請した。今一番のニュース価値は、安倍日程であるのだから。なぜ共同が載せないのか不思議でならない。
 
 早めの便所から、再び布団にもぐって「何を書くべきか」、即座にそれが詩織さんの挑戦となった。強姦魔が「合意があった」と大嘘を強弁、そのうえで1億円以上の損害賠償請求という、入れ墨やくざ強姦魔も顔負けの犯人手口に、さしもの担当判事も驚愕したろう。
 
 今朝は久しぶりに、元外交官の天木氏の傾聴すべき主張がネットで炎上していた。
 預言者ではないが、詩織さんは21世紀の、本物の女性指導者となる。その地位を不動のものにした。レイプ文化追放の日本にすることが、彼女の使命であろう。強姦魔を断じて一匹も許さない日本である。
 
 急がば回れ、である。女性が自立して、初めてこの国に自由な民主主義が開花する。詩織さんはわかっている。彼女は、戦後においても誰も実現できなかった目標に挑戦するだろう。 
 
<「国会議員連盟」は強姦刑罰改正>
 福島瑞穂さんら善良な女性議員は、レイプ文化追放議員連盟を誕生させてほしい。法律面で女性の人権を擁護する役割を担う必要がある。
 
 法務検察の大改革もその一つだが、まずは強姦事件に対しての、文句なしの刑罰の軽さをただす必要がある。強姦魔は二度と繰り返さない、立ち直れないような重罰規定を具体化するのである。薬物常習者は強姦を繰り返している。最も悪質な事案は「木更津レイプ殺人事件」である。
 二度と繰り返してはならない。そのための布石でもある。
 
<懲役20年以上から無期懲役>
 強姦事件は女性の人権を100%奪う性凶悪犯罪である。
 最高は無期懲役、最低でも懲役20年以上である。この刑罰にすれば山口強姦魔も手を出せないだろう。現行の5年は軽い。強姦を奨励しているようで、けしからん刑罰でいただけない。
 強姦の構成要件は「不合意」で充分である。これなら強姦を本業と心得ている入れ墨やくざも、遠慮するかもしれない。レイプ追放議員連盟は、急ぎ発足させ、即刻活動を開始したらいい。
 
 日本の全女性が賛同するだろう。市民の会は霞が関にも、財閥三菱や三井の職場にも。最初は2,3人でもいい。日本列島に燎原の火のように広がってゆくだろう。
 
<性奴隷(現代の慰安婦)殺人事件は極刑>
 入れ墨やくざ強姦魔の狙いは、強姦した女性を性奴隷にして、歓楽街で性ビジネスの主役として働かせている。その被害者は10万人を下らない。
 この現代の慰安婦は、従軍慰安婦のように檻に入れられてはいないが、塀のない監獄に入れられていて、逃げることができない。最悪の性犯罪である。
 「木更津レイプ殺人事件」の場合は、性奴隷の挙句、逃げ出そうとして殺人的ドーカツに遭遇して、その衝撃で卒倒してしまった、性犯罪の最も恐ろしい事例である。
 
 犯人の浜名という富津市出身の入れ墨やくざは、厚労省認可の介護施設「かけはし」をJR巌根駅近くで、妻にさせている。被害者の美人栄養士は、そこでバイトをして、オオカミの牙に食い殺されてしまった。
 富来田中学校前の瀟洒な住宅の庭は、いつも美しい花々で飾られていた。今は朽ち果てたキャンピングカーや廃車同然の貨物車とミニカーが占拠していて、なんとなく不気味である。遺族も逃げ出してしまい、哀れをかこっている。
 犯人は死刑だ。まずは自首すべきだ。千葉県警がいま監視されている。
 レイプ文化追放の日本にしないと、こうした被害者はなくならない。詩織さんの挑戦は、いよいよこれからである。犬馬の労を取りたい老人はいっぱいいる。
2019年12月22日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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徹底追及しかない!<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-22 04:04:38 | 日本の風景
徹底追及しかない!<本澤二郎の「日本の風景」(3531)
<伊藤詩織本「黒箱」が中国でベストセラー!>
 昨日いつものことながら、偶然にMicrosoftニュースで近藤大介というジャーナリストが、中国で出版されているという「黒箱」がベストセラーになっていて、伊藤詩織と山口敬之が知名度抜群だと書いていた。知らなかったが、詩織本の「ブラックボックス」が中国で翻訳、爆発的に売れているというのだ。
 
 中国の人口が14億人だから、これはすごい。印税による法廷闘争も助かるだろう。一大ニュースに違いない。早速、日本語を教えている教師や院生などにメールを送って、様子を聞くことにした。
 もっとも、中国人は老いも若きもスマホを使用していて、最近はなかなかパソコンメールを開いてくれない。返事が届くのはいつごろになるか、皆目不明だが、レイプ文化と沈黙の文化の日本を知ってもらえる効果を期待できそうだ。
 
<「木更津レイプ殺人事件」は第一級殺人で極刑>
 TBS山口強姦魔事件に興味と関心を抱き始めた時期は、そう遠くはない。2014年4月28日に木更津市の美人栄養士が、入れ墨やくざにレイプ、性奴隷の挙句、逃げ出そうとして殺人的ドーカツに遭遇、その恐怖で突発性の大動脈りゅう破裂で即死するという、この世の最悪の悲劇的性凶悪犯罪を徹底追及したおかげである。
 
 日本人女性の9割は、強姦されても警察に告訴しない。告訴しても、逆にいびられるような日本警察の捜査に、被害者がひるんでしまうからである。かくして9割が泣き寝入りしている、というのが、悲劇的な日本の実情であることが分かったからである。
 詩織さんが強姦魔に襲われた事件が2015年だから、時期的に近接していることも、関心を強めた理由である。この「木更津レイプ殺人事件」についての徹底取材をしていなければ、多くの凡人ジャーナリストのレベルでしか認識できなかったろう。
 
 現在の武田国家公安委員長には、繰り返し訴えたい。入れ墨やくざの正体を知るようなので、千葉県警に徹底捜査を指示してもらいたい。犯人も共犯者も特定している。「合意の上だ」と逃げ切ろうとするが、うそ発見器にかければ、すぐにボロを出す事件である。
 殺人事件としては、第一級殺人で、極刑に相当する重大・深刻な事案である。国家公安委員長の奮闘を期待したい。
 同じく、山口強姦魔の黒を白に言いくるめる裁判は、東京地裁の事実認定で覆されたわけだから、警視庁に対して再捜査の義務が生じたことになる。安倍に忖度することなく、中立公正な立場で指示してもらいたい。
 
 なお、伊藤弁護人グループとしては、不起訴相当とした検察審査会に対しては、再申請する権利を手にしたわけだから、刑事事件の法廷闘争も本格化してもらいたい。
 
<権力に屈しないジャーナリストの誕生>
 昨日、やはりネットで日刊ゲンダイの坂本記者による詩織さんとのインタビュー記事を、初めて読んだ。彼女の生の声を初めて知ったのだが、これを読めば凡人でも怒りが込み上げてくる。
 そのうえで「強姦はしていない」「合意の上だ」などと叫ぶ山口の卑怯卑劣な法廷闘争だったことを知ると、人間であればだれもが真っ先に感情的に反発する。どこかの世論調査で、山口のふるまいを聞いてみたらいい。
 
 あたかも入社権限があるかのようにふるまって、うぶな女性ジャーナリストをたぶらかして、食事に誘い、そこですきを見てのレイプドラッグで意識を失わせ、ホテルへと連れ込むという手口からして、果たして初犯といえるのかどうか。あえて強姦魔と決めつける理由である。
 
 TBSに言いたい。公共の電波を使用している立場から、山口の一大不祥事に対して、しかと処分をする責任があるはずだが、どうなっているのか。国民に明らかにする義務が、報道の倫理上、存在する。うやむやにはできない。
 
 この事件の本質には、強姦魔を安倍・自公の首相官邸がチャラにしたという、これまた重大・深刻な権力犯罪が存在している点である。強姦が女性の人生を奪う殺人に相当するはずなのに、それをもみ消してしまうという、法の支配を排除する憲法犯罪をも積み重ねている信じがたい暴挙を、自由と民主主義が断じて容認しない。
 
 伊藤詩織さんの叫んでいるブラックボックスであろうが、これだけは放置容認できない。法治国家の一線を死守する使命が主権者にある。
 これ以上、成蹊大学教授の指摘する無知と無恥の晋三政治を許してはならない。詩織さんは、いまその先頭に立って戦っている!人間であれば、彼女への支援を惜しんではならない。
2019年12月21日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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伊藤詩織弁護人の出番!<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-21 09:59:47 | 日本の風景
 伊藤詩織弁護人の出番!<本澤二郎の「日本の風景」(3530) <強姦事件不起訴の検察審査会はやり直し>  外国特派員協会は、日本記者クラブに比べて自由で民主主義の雰囲気に包まれている。そこへと山口強姦魔事件の敗者が、12月19日に記者会見した。事件発覚以来、姿を消していた元TBS記者の山口敬之が、問題弁護士?と共に公衆の面前に立った。それをジャーナリストの伊藤詩織さんが取材していた。よく知らなかったのだが、彼女はジャーナリストなのだ。権力に屈しない本物のジャーナリストである。  彼女は自分に降りかかった火の粉を振り払うために、命がけで戦うことで、フリーランス・ジャーナリストという強固な地位を手にしたのだ。実に頼もしい。伊藤弁護人もやりがいがあろう。強姦事件を不起訴相当にした検察審査会の判断に対して、さっそく再審査を求めるべきだろう。  刑事事件は終わっていない。 <「合意なし」の司法判断に警視庁は再捜査の義務>  悪人に限って強姦事件が発覚すると、決まって「合意の上」という手口で逃げてしまう。男女間の二人の秘事に隠れて、罪を逃れる手口は、悪徳弁護人の常とう手段であろうが、それは被害者が姿を見せない隠れた法廷でのことである。  対して今回の被害者は、恥を忍んで素っ裸になって、生死をかけて法廷に立っている。これを国際社会も支援している。2015年4月3日深夜の強姦事件は、2か月後の6月8日に警視庁高輪署が逮捕状をとって、ワシントンから帰国する当時TBSのワシントン支局長の山口を待ち構えていた。  逮捕直前に、今では刑事部長の悪党でしられる中村格が、逮捕状を握りつぶしてしまった。高輪署の担当捜査員はすぐ配置換えしてしまった。これだけでも、ものすごい犯罪性を醸し出している。  そもそも、恥ずべきで、いかがわしいことだが、警察は強姦事件をやろうとしない。それでも、被害者の屈辱的すぎる証言と証拠を積み重ね、さらにタクシー運転手、ホテルのドアマンら目撃者証言で自信をもって逮捕状を用意、それを裁判所が容認したものだ。それを高々行政官にすぎない中村が封じ込めた。官邸の指示であると断定できるが、ここにこそ重大な犯罪を認知することができるだろう。多数国民の認識でもある。  中村は捜査一課にやり直しの政治的捜査をさせて、形だけの書類送検、待ち構えた東京地検の悪徳検事が不起訴にした。これが強姦魔救済の流れであるが、東京地裁は判決で「合意はなかった」と判断した。この事実認定が覆ることはない。国民の目が光っている。官邸の悪党も分かっている。菅と安倍が、御用記者の救済に走ったものの無駄なことだ。 <薬物使用を徹底して洗え!>  昨日、東京の友人が連絡してきた。彼は、国会で国政調査権を使って恐ろしい麻薬問題を、厚生省や警察の担当者と一緒に取り組んできた経験者である。薬物に詳しい。覚醒剤だけではない。レイプドラッグなど実に詳しく、教えられることが多い。  その彼が、山口強姦魔の薬物使用を、当初から指摘している。2軒目の店で意識を失った詩織さんは、薬物を盛られた、と断定している。薬物について知識のない第三者も、説明されると、理解できるだろう。  薬物使用となると、これを独占しているやくざ、入れ墨やくざが加害者の周辺に登場すると推認できる。ちなみに、やくざと入れ墨は一体である。「木更津レイプ殺人事件」で学んだ事実である。大声だけで女性は屈服しないが、入れ墨をみると、もうそれだけで腰を抜かしてしまう。普通の男もそうである。やくざを弁護する金亡者の常識であろう。  ともあれ、伊藤さんが意識を失った原因である薬物について「徹底したメスを入れろ」と忠告してきた。遊び人の常とう手段であることも分かってきた。日本のレイプ文化は、やくざと薬物が深く関係している。   <安倍・官邸と山口強姦魔の関係をあぶりだせ!>  永田町を政治記者として20年、それも自民党と首相官邸にのめりこんできたジャーナリストにとって、ストロング・ナショナリスト(国粋主義者)が政権を担当することなど想定さえできなかった。  「桜を見る会」には、何度か足を踏み入れたが、その場に入れ墨やくざが紛れ込んでいるということなども想定できなかった。警察官僚が官邸の防護役を担っていることも、である。  こともあろうに、強姦魔を救済する首相官邸をだれが想像できようか。空想さえできなかった。  相応の倫理観が官邸を防護したはずなのに、今は違う。国家主義政権に対して監視を強める理由である。ジャーナリストの責任である。金を積まれても、悪人を擁護するペンは持ち合わせていない。右も左も体質に合わない人間なのだ。 <議会は徹底して中村格をあぶりだせ!>  議会の責任であるが、北村と中村のことについて、本格的に追及するべきだろう。安倍・自公・日本会議の政治手法が、くっきりと見えてくるからである。  悪に染まると、エスカレーターが動き出し、出世が待ち構えているという、信じがたい霞が関の悪のルールを解明するために、野党に奮戦してもらいたい。必ずや、上手の手から水が漏れるだろう。  中村と北村と山口の深い仲を、NHKの岩田はご存知だ。さらに山口と安倍、菅も浮上してくるだろう。  レイプ文化は、沈黙の文化でもある。ジャーナリスト・伊藤詩織が、その分厚い壁を粉々にぶち破っている。この壮大なる戦いと挑戦に、国民が覚醒して取り組んでいけば、結果的に日本の社会は活性化、再生することになる。  悪党をのさばらせる日本に未来はない!伊藤弁護人は歴史の巻頭に立っていることを想起すべきだろう。 2019年12月20日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員) 
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#MeTooの象徴<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-19 12:34:29 | 日本の風景


#MeTooの象徴<本澤二郎の「日本の風景」(3529)
<伊藤詩織さんの戦いは全女性の声なき挑戦>
 まずは東京地裁での損害賠償請求の勝訴(12月18日)に「ご苦労さん」というべきだろう。元TBS山口強姦魔に対して、女性としては生死をかけた伊藤詩織さんの叫びに、日本国憲法に全幅の信頼を寄せるジャーナリストの一人として、改めて敬意を表したい。欧米のメディアも速報、彼女を「#MeTooの象徴」と称えた。
 強姦魔の背後には、腐敗と不正の象徴のような安倍・自公・日本会議の官邸がついているようだが、まさにそれ故に欧米メディアも特報扱いで、彼女の勇気と勝利に、支援の報道を惜しまなかったものだろう。声を上げられない、日本の全女性が声援を送っている感触が伝わってくる。

<深い傷が癒えることはない>
 天地がひっくり返ったとしても、もはや彼女が敗訴することはない。常識的な判断能力のあるあ判事なら、元TBSの傲慢不遜な山口敬夫を擁護する判断を示すことはない。ことほど山口の手口は、事情通に言わせると、やくざまがいだとこき下ろしている。

 信じがたいことに、この安倍側近強姦魔は徹底して開き直り、1億3000万円の損害賠償を要求する裁判を起こしていた。これでは、どんな判事でも目を丸くするばかりであろう。

 悔しいが、彼女の傷が癒えることはない。筆者は息子を東芝病院で孤独死させられた。入院直後である。看護師が誤嚥性肺炎の息子を100分も放置していたため、タンが喉に詰まって窒息死したものだ。担当医の指摘にも関わらず、東京地検の松本朗という悪徳検事は、解剖による死因が特定していない、という口実でもって東芝を不起訴にした。
 検察審査会も松本の言いなりだった。この無念の検察の仕打ちに対して、父親として息子の無念すぎる深い傷が癒えることはない。あれから9年も経っている。生きている限り、東芝を徹底監視していくことになる。詩織さんも同じ思いのはずだ。その覚悟の告訴だったろう。

<学者・文化人も支援の輪に>
 山口強姦魔事件は、民事による攻防戦となったものだが、これからも高裁、最高裁へと続くかもしれない。背後の勢力と資金力でいびろうとするだろうが、声を上げられない女性を含めると、ほとんどの日本人女性から海外の女性が、詩織さんの支援を惜しまないだろう。

 レイプ文化追放のため、心ある弁護士は、奉仕の精神で詩織さんの弁護をお願いしたい。裁判には腐敗した権力がまとわりついていることから、国会議員・学者・文化人その他ジャーナリストも参加したらいい。伊藤弁護人も知恵を出してもらいたい。日本弁護士会も助っ人役を買って出てほしい。筆者は小さなペンで、日々いつでも強姦魔退治に力を尽くしたい。

<社会的法的に立ち遅れているレイプ文化の日本>
 この事件の本丸は、刑事事件を不起訴にするという官邸の荒業に対する国民の怒りが、背景に存在している。
 警視庁高輪署が詩織さんの告訴を受理、徹底して証拠を確保したうえでの山口逮捕状を裁判所から取って、いざ逮捕という場面で、菅官房長官秘書官を歴任した、当時警視庁刑事部長の中村格が、あろうことか逮捕を握りつぶしたことである。


 国民の多くは、安倍側近の御用記者救済に官邸が動いて、法律の適正な運用を抑え込んだものと受け止めている。実に卑怯卑劣な対応である。
 憲法が保障した法の下の平等を握りつぶした罪は重い。山口と官邸の警察官僚とのやり取りメールの存在も発覚している。ずばり安倍犯罪の極め付きといっていいだろう。許しがたい暴挙で、妥協は許されない。
 安倍犯罪の中でも、最も悪質で薄汚いものである。欧米ジャーナリストが注目、報道する理由でもあろう。

 問題は、目下の「桜を見る会」騒動でも露見したように、女性を強姦、性奴隷にして、左うちわの入れ墨やくざを、国の功労者として招待していたことからも、日本のレイプ文化が、官邸にも伝染していることを証明している点である。

 やくざと政治屋の闇の提携関係に問題が潜んでいる。山口強姦魔事件の手口にもそれが見受けられる、と事情通は指摘している。

 やくざ強姦事件は言うに及ばず、レイプ事件に対する警察の取り締まりは、極めて甘い、甘すぎる。司法の判断もひどすぎる。刑罰が恐ろしく軽すぎる。それをよいことに、ろくでもない弁護士が、笠にかけて被害者の人格を法廷でいびりつくす。司法も、強姦文化になじんでしまっているかに見える。

<反省謝罪が見られない元TBS記者の山口敬夫>
 けしからんのは、加害者の安倍側近の元TBS記者の態度である。反省の色が全く見えない。「合意の上だった」という手口は、やくざ強姦魔のそれと同じである。
 反省と謝罪が見られない山口は、一連の安倍犯罪事件における安倍の手口と似ている。もうそれだけで彼が、全女性をなめ切っている様子を見て取れる。

 強姦魔が大手を振って歩ける日本であっては、自由で民主主義の国の国民が生きてはいけない。本事件は、日本の唯一の恥部であるレイプ文化の行く方と無関係ではない。
 「木更津レイプ殺人事件」の教訓は、ほとんどの被害者が泣き寝入りして、110番通報をしていないことである。

<詩織さんは日本女性の英雄、断じて屈しない>
 強姦事件の9割以上が秘匿されている。その点で、伊藤さんの決死の勇気は、まさに英雄ものである。日本のレイプ文化追放のためにも、屈してはならない。国民あげて詩織さんの支援に立ち上がろうではないか。
 #MeTooの象徴の次なる戦いは始まっている!
2019年12月19日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)




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どうなる日本!<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-18 08:36:18 | 日本の風景

どうなる日本!<本澤二郎の「日本の風景」(3527)
<アベノミクスで借金、借金の山、山>
 ストロング・ナショナリスト(国粋主義者)に99%の叫びが届くわけがない。この7年間、税収相当の大借金をして、列島を金まみれにする経済路線を踏襲、其の結果、単純に毎年の50兆円前後の借金を総計すると、ざっと350兆円の天文学的な借金の山を築いてきたことになる。小泉内閣を上回る安倍の清和会予算に驚く。第一、たかが天皇交代劇に166億円の巨費を投入する無駄遣いをするわけだから、このツケは下々の懐に襲い掛かる。現にそうなってきている。さらなるお先真っ暗な、国民生活が待ち構えている。不甲斐ない国民・野党・言論であろうか。

<安倍官邸は腐敗の山、山>
 その主催者の首相官邸は、借金に比例して腐敗の山を築いて、善良な国民の怒りを買って、いまや爆発寸前である。悲しいかな野党が弱すぎて、政府批判が議会で炸裂することがない。

 自公の3分の2の壁と、政府寄りの新聞テレビに押し切られてきた7年である。
 国家主義・国粋主義による独裁政治の下では、確実に腐敗が表面化する。安倍・自公・日本会議の基盤は、神の国という戦前のカルトの宗教組織が固めていて、外からは見えにくい。
 それでも教育勅語を教え込む幼稚園への国有地払い下げ事件が発覚して、安倍夫妻の関与が判明した。今時の教育勅語に度肝を抜かれた外国のメディアは、これを大きく報道した。

 ついで安倍の親類の教育機関を、特別優遇する加計孝太郎事件が発覚した。これに文科省、農水省などが支援するという、大掛かりな腐敗に国民は驚かされたが、新聞テレビと野党の追及の弱さから、安倍は逃亡に成功した。

 問題は、これらの安倍事件を捜査当局が、捜査をしないで逃げてしまうという責任放棄に、国民のいら立ちは倍増している。そこに今度は、春の恒例の政府主催の「桜を見る会」に、国の功労者という資格で、安倍後援会員850人を動員していることが分かった。その中には、反社会的勢力で知られる、女性を強姦、性奴隷にして歓楽街に送り込んでいる、入れ墨やくざ暴力団までも「功労者」にしていることも発覚した。
 あわてて臨時国会を閉幕したものの、年初から春先にかけての解散総選挙で、国民の審判が下る可能性も出てきて、野党の一本化の動きも本格化してきた。

<超軍拡と10%消費税と福祉増税で大衆は青息吐息>
 ナショナリストの台頭は欧州でも見られるが、先行したのは日本であった。中国と北朝鮮の脅威論を流布させることで、この7年間の軍拡費用はうなぎ上りだ。毎年、超のつく軍拡予算が編成されている。
 対中戦略として米軍沖縄基地の強化や、南西の島々の軍事要塞化などが、安倍軍拡の特徴である。

 ツケは、大衆課税という形で国民が負担を強いられている。10%消費税の強行で、人々の生活は厳しさを増している。消費が冷え込んでいる。加えて、老人に対する福祉が減少している。特に、年金と健康保険料にそのしわ寄せが出てきている。
 世界に誇れた日本の福祉は、安倍・自公の軍拡のとばっちりを受けて、激減しているのが実情である。

<60兆円バラマキで中国封じ、一転して友好?>
 安倍外交は、ワシントンとの連携で、当初は中国封じ込めに専念した。そのために中国の周辺国を中心に、実に60兆円の血税をばらまいた。こうした大掛かりな手口は、異例である。
 現在は、一転して友好政策に舵を戻したが、先行きは不透明である。

 狙いは、2019年の憲法改悪を念頭に入れたものと筆者は分析しているが、この目算は、自己の腐敗発覚で崩壊した。2020年に先送りした。平和諸国民の覚悟は、2020年ということになろう。
 戦争する日本国への憲法改悪は、東アジアのみならず、世界各国にも波紋を投げかけることになる。国民は、日本の戦争国家に反対が多数である。

<公金投入による株価操作がアベノミクスの核心>
 ところで、鳴り物入りでぶち上げたアベノミクスとは何だったのか。最近は、口にする人は少ない。
 はっきりしたことは、国民の資産である年金を使って、株価を維持、引き上げることにある。ところが、年金基金の投入では不足と分かって、日本銀行にも株購入をさせて、株価を支えている。
 財閥企業に変化はないのだが、株が値上がりするというカラクリに特徴がある。本来の株式は、企業業績によって株が売買されるのだが、アベノミクスはそれとは関係なく、公的資金が株式を売買して、株価の安定を図る。そうすることで、日本経済の安定を内外に吹聴できるという、いわば詐欺的株操作といえる。
 そのための福沢諭吉の天文学的印刷だ。円の価値を下げることで、輸出を有利に展開できる。これはすべて1%財閥のためのアベノミクスということになる。財閥の内部留保は500兆円近くに膨らんでいる。国破れて財閥ありの日本ということになる。

 99%の安定した日本再生の時代は到来するか。それは共産党を含めた野党一本化を実現できるのか否か、に尽きる。自公を打倒できるかどうか、この一点にかかっている。

 3分の2の壁を破ることができるか?幸か不幸か3分の2の主役となってきた公明党創価学会は、安倍路線に付着することで、池田大作路線をドブに捨ててしまった。このことで、内部闘争が起きている。平和党から戦争党に変質した公明党には、池田親衛隊が抵抗し始めている。
 野党一本化にかける小沢一郎が浮上するかどうか。政権交代が起きて国粋主義を放逐することができると、日本とアジアの関係はよくなる。日米関係も修正されるだろう。

 株価操作による詐欺的日本経済も終幕を迎えている。これに政権の交代が結びつく2020年にしたい、99%の期待である。
2019年12月17日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)






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流れを変えよう!<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-18 08:19:45 | 日本の風景


流れを変えよう!<本澤二郎の「日本の風景」(3528)
<安倍・自公の1%向けの暴政は、もう真っ平御免>
 日本人の辛抱強さは、どこから来るのであろうか。外国であれば、暴動が起きるはずだ。そうして7年も続いた安倍・自公・日本会議の暴政をお蔵入りする時を迎えている。
 日本の中学・高校生にもグレタさんはいっぱいいる。声を上げないだけだ。もう耐えられない。老人も夫人も若者も声を上げて、流れを変えよう。ナショナリスト政党から、国民のための政治に切り替える2020年にしよう。

<2019年12月は勝利への、希望へのスタート台>
 筆者が2019年初頭から心配してきた憲法破壊の野望は、安倍の相次ぐ政治スキャンダルで潰えた。2019年12月は、勝利へのスタート台である。希望の日本再生へのスタートを切ろう。

<隣国と手をつなぎ、平和と安定の日本>
 国民の不安を少なくして、隣国との関係を正常化する当たり前の、自由で民主主義の日本である。全国民がこの流れに参加しよう。できる、必ず実現できるだろう!

 意見の食い違いは、徹底した話し合いで乗り切れる。人間には、もともと知恵が備わっている。アジアの平和と安定を実現するのである。武器弾薬はいらない。原発なんて地球を亡ぼすエネルギーはいらない。帆船の日本丸が、究極の安全航海の航路である。

<99%政治で消費税は5%、次いで0%で消費浮揚の減税経済>
 小さいが、希望の一つを実践して見せてくれた山本太郎に感謝したい。新聞テレビが排除しても、彼の真摯で、まともな叫びに有権者は反応した。安倍の暴政をあぶりだした。

 野田佳彦の大嘘で消費税は8%、いま安倍自公で10%に跳ね上がり、消費を減退、日本経済を窒息死させようとしている。
 消費税導入を竹下内閣に指示したのは改憲軍拡派の中曽根康弘だったが、彼もこの世から消えた。もう消費税はなしにして、経済を活性化させよう。最初は5%に半減、その後にゼロにすればいい。

 すでに立憲民主党内の50余人の国会議員が賛同している。国民は大賛成である。国民の生活を考えない議員などいらない。1%政治から99%政治に大転換させる2020年にしよう。不況に減税は当たり前の政策である。

<財閥内部留保金500兆円にメス、年金・医療重視>
 安倍暴政で何が変わったのか、というと、その一つは財閥の内部留保金である。もう500兆円近くたまっている。これの有効活用で、消費税などはいらない。


 野党一本化の政府は、自公の1%傀儡政権ではない。99%の国民政権である。日本国憲法を生かす、実践する真っ当な政府である。
 年金・医療・福祉を重視する政権である。障害者・母子家庭・老人など、所得の低い市民に目を向ける政府である。安倍・自公とは、真逆の福祉優先政策である。
 金持ちからは、相応の負担を強いることになろう。

<世界の宝・平和憲法を生かして軍縮・原発ゼロ>
 日本国憲法は、どこの国の憲法と比較してもひけを取らない、すばらしい憲法である。戦前派にとって戦争禁止の憲法は耐えられないらしいが、平和を悲願とする国民多数は、最高の宝物である。

 軍縮平和が日本の外交政策の基本である。対話を旨とする。武器弾薬NOが国策である。軍拡費用をゼロにすれば、それを国土の強靭化や福祉に向けられる。

 この憲法を生かす2020年にしたいものである。
 この世で最も危険で、人間がコントロールできない原発はゼロにする。広島・長崎の体験だけではない。311のフクシマも証明している。

<野党は候補者一本化で政権交代の2020年>
 安倍・自公の暴政を日本国民は、しっかりと見せつけられてきた。法務検察の不正を見てきた。悪徳権力の番犬である法務検察に、真っ向からメスを入れる必要があろう。国民に奉仕する法務検察の大改革が急務だが、2020年はその年となろう。

 極右の維新なる政党を除外した野党の一本化で、政権は100%交代するだろう。汚れた安倍桜が散るときを迎えている。野党の一本化は今、着実に前進している。
2019年12月18日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)





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No. 1273 米国要求にNOと言えるか

2019-12-17 07:31:37 | 私たちは見ている

No. 1273 米国要求にNOと言えるか
投稿日: 2019年12月15日
「桜を見る会」において、主催者である安倍首相が自らの支援者を公費で供応したとして国会で問題になっていた時、米外交誌フォーリン・ポリシーは、トランプ政権が日本政府に対して今年7月、在日米軍を駐留させる経費負担を約4倍に増やすよう要求していたことを報じた。
米軍基地内で働く日本人の人件費や基地内の光熱費、水道費などの「思いやり予算」として、日本政府は年間約1900億円を負担している。トランプ政権は2021年以降、この負担を約80億ドル(約8700億円)に増やすよう求めたという。
2016年の大統領選挙の時から、トランプ大統領が在外駐留米軍の削減に言及していたことを振り返れば、この要求はサプライズではない。日本だけで約5万4千人の米兵が駐留し、その半数は海兵隊など、沖縄の米軍基地にいる。トランプ大統領は駐留する兵士の人件費や燃料の費用を全て負担することを主張しており、今年3月には、韓国やドイツに対しても駐留経費の全額負担とさらにその50%を追加で払うよう求める考えを明らかにしている。
最初に金額をつり上げ、そこから下げていくというのは不動産業で慣らしたビジネスマンの交渉術かもしれないが、米軍基地を置いている国がこの負担増を受け入れる可能性は少ない。5兆円を超す防衛予算で米国製の旧式兵器を購入し続けている安倍首相でも、駐留費を4倍増にすれば「桜を見る会」以上の問題になることは間違いないだろう。
増額要求に応じない場合、トランプ大統領が次に言い出すことは米軍撤収だといわれているが、あり得ない話ではない。去る10月、トランプ政権はシリア北東部に駐留する米軍部隊の撤退開始を発表した。実際はその後、米軍の急襲作戦でIS指導者のバグダディ容疑者が死亡し、米軍はその後もシリアの石油を手に入れるために撤収せずに残っている。石油のない東アジアに米軍が基地を置くのは、もちろん日本を守るためなどではない。沖縄に駐留する2万人の海兵隊の役割は、有事の際に米国の大使館の防護および米国の民間人の保護・救出であって、日本の防衛ではないのである。
日本と同じく在韓米軍の駐留経費の分担を巡り米国との協議が決裂し、増額に関して世論の反発が強まる韓国は、地域の安定と安全保障において中国と協力することで合意、という報道もなされている(英テレグラフ紙)。要求をのまなければ在韓米軍を撤退するというトランプ大統領の脅しに、韓国は中国と手を組むことで自国の防衛を確保しようとしているようだ。
自由と民主主義という理念を掲げて、米国は世界の国々で民主的に選ばれた政権の転覆工作を行っている。最新鋭の無人機や無人潜水艦の時代に、時代遅れの米国製兵器を購入し続ける日本政府は、米国の要求にノーと言えるのか。それとも100兆円を超す財政赤字を抱える米国に貢ぎながら、共に衰退の道をたどるしかないのであろうか。






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ロ事件の真相<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-17 07:01:02 | 日本の風景


ロ事件の真相<本澤二郎の「日本の風景」(3526)
<軍用機P3C(対潜哨戒機)国産阻止の中曽根康弘事件>
 戦後最大の疑獄事件となったロッキード事件は、結論を先に言うと、それは確定したような田中角栄事件というよりも、金額的犯罪的に見て、それは中曽根康弘事件そのものだった。岸信介内閣以降、軍事利権を独占してきた右翼のドン・児玉誉士夫と、自民党きっての防衛族議員に対する、ロ社の秘密工作資金だった。中曽根の死を機会に改めて指摘する史的使命を帯びている。

 対潜哨戒機P3C国産派の第一人者の中曽根を封じ込めるためのもので、ロ社は20余億円を児玉経由で、中曽根工作資金として投入したものだ。いまもP3Cは、日本の空を飛んでいる。
 この事件の表向きの功労者は、東京地検特捜部の堀田という検事である。実際は、事件の真相を捻じ曲げて点数を稼いだもので、日本の法務検察の不公正な犯罪的捜査を露呈したものでもあった。

<ロッキード社20余億円の児玉誉士夫を眠らせた主治医と愛人>
 戦争中の中曽根は、海軍主計中尉という立場で、侵略地で現地の女性を捕獲して、日本兵の性的処理のための慰安所を作った。「このことで感謝された」と戦後の著書でとくとくと記述しているように、侵略戦争に対する反省の意識が低すぎたことで知られている。
 国会議員になってからの彼は、改憲軍拡と原発推進に執念をたぎらせた。防衛族議員になるや、武器弾薬の国産に三菱など財閥と協力して奔走するのだが、その一つがP3Cの国産化だった。
 ロ社が驚いて中曽根懐柔に走った。中曽根と連携していた児玉に工作資金を流し込んで見事成功させている。

 当時の中曽根危機は、児玉への国会喚問だった。国士を自認する児玉が口を開けば、中曽根は一巻の終わりと思われた。彼は病気を理由に逃げようとしたが、国会は児玉邸への出張尋問で切り抜ける計画を立てた。

 この児玉邸に一歩早く足を運んで、児玉に怪しげな注射を打ったのが、主治医だった。児玉の口封じは、見事に成功して、中曽根は危機を免れた。
 この大学教授の主治医には、意外な一面があった。飲み屋の女性に手を付けて、やくざに追われていた。救ったのが児玉だった。この児玉を「先生」と呼んでいた中曽根が、間に入っていたのかどうか?
 危機一髪、児玉邸に主治医を行かせた人物は誰だったのか?
 
<ナベツネはすべてを知っている!>
 誰か中曽根と児玉双方の盟友という読売新聞のナベツネの口を開かせれば、この当時のいきさつも明らかとなろう。

 筆者は、ナベツネが政治部長になる前の政治部長だった多田実と親しかったことから、ごく自然にナベツネの様子を聞く機会があった。むろん、ナベツネを読売に入社させた宇都宮徳馬や、読売OBの元衆院議長の伊藤宗一郎から、ナベツネの活躍を聞かされていたが、一番の驚きは、自己の出世に児玉の右翼暴力団を利用していた、という話である。
 これは政治屋が暴力団を使うという話よりも強烈だった。

 中曽根・児玉・ナベツネがグルになって、危ない橋を渡っていたことは、すでに本などでも明らかにされている。
 ロ事件の全容を知るのは、読売のナベツネなのである。

<民間機5億円の角栄事件にすり替えた東京地検の堀田検事の不正>
 東京地検特捜部の当時の堀田検事は、いまどうしているだろうか。一時は福祉方面で活躍していたようだが、彼は法務検察の不公正な捜査を、事情通に暴露したことになろう。
 ワシントンの議会でのロ社幹部の証言が発端となっての飛行機売り込み工作の最大のものは、軍用機のP3C工作に対するものだった。児玉ー中曽根ルートである。この最大の軍用機汚職事件に手をつけなかった罪は、計り知れないものがある。

 堀田・東京地検特捜部は、民間機の5億円工作事件にのみ的を絞った。自民党運輸族と当時の首相・田中角栄に集中したことである。肝心の本丸を回避した。右翼暴力団と改憲派の戦前派にかすろうとしなかった。その罪は万死に値しよう。

 元法務大臣の中村正三郎は、筆者の問いかけに対して「何を捜査するか、しないかは、すべて検察が判断している。検察が生殺与奪の権限を独占している」と打ち明けたものだ。
 日本の法務検察に正義は存在しない。堀田の見解を聞きたい。法務検察の大改革が急務といえる。
 
<三木武夫首相と稲葉修法相の大芝居だった>
 三木武夫について、ジャーナリストの評判は悪くない。彼の平和主義ゆえであるが、ロ事件の捜査に関する限り、彼は首相として稲葉法相に対して、公正な捜査をするよう指示することができた。稲葉は検事総長に「片手落ちの捜査は許されない」という訴訟指揮ができた。
 この点で、三木も稲葉も致命的な政治判断をしたことになる。
 当時の自民党幹事長は中曽根である。稲葉の親分である。中曽根逮捕となれば、総裁である三木の責任は避けられない。三木も稲葉も自己保身に徹したものだと、あえて断罪したい。

 三木は最高の地位を利用して、自民党最大の軍用利権にメスを入れる好機を失ってしまった。

<ロ資金20億円など遺産相続の行く方に注目>
 ロッキード事件は、戦後の保守政治の最大の汚点である。同時に、法務検察の、取り返しのつかない犯罪捜査の象徴となったものである。
 最近の首相犯罪は、モリカケからTBS山口強姦魔救済事件、そして続く河井法相や菅原経済産業省の公選法違反事件など。そして「桜を見る会」における、公費を悪用した公選法・政治資金規正法の違反事件が、法務検察の捜査を待ち構えている。

 ところが、検事総長以下の法務検察は、いまだに春の桜を夢枕にして休んでいる。国民に奉仕するという国家公務員法違反である。

 新聞テレビも野党も、これに文句ひとつ言っていない。

 他方で、中曽根康弘の遺産相続の行く方にも、国税庁の関心が移っている。岸信介や佐藤栄作、小泉純一郎ら長期政権内閣組織者、はたまた加えて、原発と武器利権が渦巻いている中曽根康弘である。どのように金を隠しているのか、いたのか。
 秘密の口座は、どこなのか。国税庁は責任を果たす義務を負っている。
 ロッキード事件は、まだ終わっていない。国民は、ロ社の20億円の行方を知りたい。
2019年12月12月16日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)






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