完全に変わった選挙結果の見通し 大マスコミの小政党蔑視報道の大ウソ (日刊ゲンダイ)
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投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 11 月 30 日 02:21:03: igsppGRN/E9PQ
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2012/11/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「未来の党」の誕生に、民主、自民といった「過去の党」は真っ青になっているのではないか。ようやく日本の政治が動き出す。
14もの政党が乱立し、一体どの政党に一票を投じたらいいのか、有権者は迷っていたはずだ。無党派は“棄権”するしかない状況だった。
しかし、滋賀県の嘉田由紀子知事(62)が、「未来の党」を立ち上げたことで、状況はガラリと変わった。心ある有権者は、「これで一票を投じる先が見つかった」と、快(かい)哉(さい)を叫んだにちがいない。
「未来の党」には、「国民の生活」や「減税日本」といった“脱原発”と“反増税”を掲げる小政党が一斉に合流した。これは日本の政治にとって本当に大きい。もし、バラバラに戦っていたら、無党派の票を少しずつ分け合い、議席につながらない“死に票”を増やすだけだったからだ。12月4日の公示日ギリギリだったが、どうにかひとつの政党にまとまり、無党派の“受け皿”が完成した。
「何より大きいのは、選挙の争点が明確になったことです。もし、未来の党が結成されなければ、選挙戦は〈民主VS.自民VS.維新社会参加を進める“活女性”、品格ある外交を展開する“誇外交”など、どれも適切です。彼女は穏やかに見えますが、芯はシッカリしている。学生時代から環境問題に取り組んできた。“脱原発”も、橋下市長のような思いつきではない。地についた議論のできる人です。有権者に浸透するほど、支持を集めていくタイプ。12月16日の投票まで時間はないが、かなりの議席を奪うはずです」(五十嵐仁氏)
それでなくても、幼い子どもを抱える母親の“脱原発”と、家計を預かる主婦の“反増税”の思いは強い。女性を中心に圧倒的な支持を集めるはずである。
◆「選挙の神様」小沢一郎が底力を見せる
しかも、「未来の党」には“選挙の神様”と呼ばれる小沢一郎がいる。07年参院選、09年衆院選と、あらゆる選挙で連戦連勝してきた選挙のプロだ。
「未来の党」では、ただの一兵卒、無役になったが、裏方として選挙に携わるとみて間違いない。小沢一郎は2カ月も前から、嘉田知事と頻繁に接触し、「新党構想」を進めてきた。選挙戦術も念入りに練っているはずである。政治評論家の森田実氏が言う。
「未来の党は、すでに70人の候補者を確保し、嘉田知事は100人程度擁立すると語っていますが、思い切って、女性を中心に300選挙区すべてに候補者を立てるべきです。訴えるのは“脱原発”と“反消費税”の2つだけでいい。この2つだけでも、十分に無党派の女性票を獲得できる。こういう選挙戦は、押して、押して、押しまくるのが鉄則。脱原発、反増税の“国民大行進”にしてしまうのです。女性が選挙に与える影響は年々強まっている。選挙のプロである小沢一郎さんも、そうした選挙戦術は当然、頭に入っているはずです」
未来の党にとって好都合なのは、自民党や民主党、維新の会が「国防軍だ」「核武装だ」「オスプレイ強行配備だ」……と、どんどん右傾化を強めていることだ。平和な暮らしを望むマトモな女性が支持するはずがない。
小沢一郎が温めてきた「新党構想」によって、日本の政治は大きな地殻変動を起こそうとしている。
◆国民と完全に乖離し始めた大マスコミ
なのに、どうしようもないのが、大新聞テレビだ。国民の思いを反映させたホンモノの「第三極」が、やっと誕生したのに、「野合だ」「弱者連合だ」とケチをつけているのだから度し難い。これほど政策が一致しているのに、「未来の党」のどこが野合なのか。
これまでも、大マスコミは、意図的に〈民主VS自民VS維新〉という三つどもえの戦いを煽り、「国民の生活」や「みどりの風」といった小政党を無視してきた。
無党派が50%に達しているのだから、本来、ジャーナリズムは有権者の「既成政党離れ」を伝え、既成政党に代わる「新党」の誕生を歓迎するのが当たり前だろう。なのに、民主、自民と、自民の補完勢力である維新の会を主役のように扱っている。なぜ、未来の党を大きく扱わないのか。言っておくが、国民の50%は、民主も自民も維新も支持していないぞ。
大新聞テレビは、50%を超えている無党派を軽視しているのも同然である。
「日本の大新聞テレビは、民意とどんどん乖離しています。以前から権力にスリ寄る傾向は強かったが、民自公の3党と一緒になって消費増税を推進したことで、タガが外れてしまった。“未来の党”が、国民の支持を集めようが関係ない。恐らく、ネガティブな報道がつづくはずです。しかし、どんなに未来の党を悪く報じようが、有権者の投票行動は変わらないと思う。“アラブの春”のように、ネットを通じて『脱原発政党を応援しよう』と支援の輪が広がるはずです」(政治評論家・本澤二郎氏)
やはり小沢一郎の剛腕は、ハンパじゃない。無党派の受け皿はできた。あとは、大マスコミと国民との戦いになってきた。