ロスチャイルド包囲網形成のために
書籍紹介 : 岡本義行 「イタリアの中小企業戦略」 三田出版会
ロックフェラー、ロスチャイルド等の多国籍企業に支配されずに、市民が生活に必要な物資を自分達で生産しようと考えた時、市民が経営する事業形態は、自ずと中小企業になる。
多国籍企業に対抗しながら、こうした中小企業の「連合体によって」、国と地域の経済を維持し、雇用を作り出し、「はたして、やっていけるのであろうか?」
このように考えた時、世界にはロックフェラー、ロスチャイルドのような多国籍企業群を「生み出すことに失敗し」、中小企業の連合体だけで長年、国家、地域経済を維持せざるを得なかった場所が多数ある。
そうした地域、国の中には、今後も、多国籍企業を生み出すのではなく、既にある中小企業の連合体で、いかにロックフェラー、ロスチャイルド等の多国籍企業に対抗し、物資を生産し、雇用を作るか、「中小企業戦略を練り上げ」始めている人々が居る。
その目的は「世界の経済大国になることではなく、国民・市民全員に職を与え、飯を食わせる事にある」。
イタリアは貧困層も多く、失業率も高い。こうした国の中で、もはや多国籍企業に望みをかけず、中小企業の連合体で貧困を無くし、国民皆雇用を目指そうとする人間達が出て来ている。国家、官僚、既成政党、既存企業は、この問題に関して全く無知無能であるが、日本のように、「GDPで世界10数位に落ちたので、再びガンバッテ世界1位に返り咲こう」等と、根本的に間違った考え方をするよりは、解決の道が近いであろう。
なお、イタリアだけではなく、こうした中小企業の連合体によって、日本全体の雇用と経済成長を実現しようと長年研究して来た、清成忠男等の全著作も、この書物の日本版として必読である。
*・・・自治体学会編「自治体学研究」のバックナンバー全巻には、多国籍企業群に対抗した地域経済自律のための代替政策(オルタナティヴ)研究論文が2000本余り蓄積されている。筆者は、その全てを読んでいるが、碩学の有志には一読を、お勧めする。イルミナティ陰謀論を何百冊、読んだ所で、ロスチャイルド解体のための戦略・政策代案(オルタナティヴ)など、1行も出て来ない。イルミナティ陰謀論で「飯を食う、商売人」にとっては、イルミナティ?、ロスチャイルドに居なくなられては「商売のネタ」が無くなるので、ロスチャイルド解体のための戦略・政策代案(オルタナティヴ)など、書く訳には「いかない」のである。イルミナティ?、ロスチャイルドの「存続を最も熱心に祈願しているのは」、イルミナティ?、ロスチャイルドの陰謀批判を「商売」にしている陰謀論者である。