実体経済と金融経済の違いは何か?
その違いは、実体経済は価値を生み出しが金融経済自体は何の価値も生み出さな
いこと!
ほとんどの人は知らないが、各国のGDP(国民総生産)は実体経済が対象であり、
金融経済は統計に入っていない。
なぜならば、価値を生み出すのは実体経済であり、金融経済は何の価値も生み出
さないからだ!
実体経済とは、物とサービスを【実物商品】として生産し、運搬し、販売するこ
とで、人間と自然に役立つことで、その対価として売り上げと利益を得る経済行
為のことを言う。
金融経済とは、お金、株、国債、社債、土地、建物、資源(石油、金、銀、銅、
鉄鉱石など)や食料などの商品を、【実物商品】としてではなく【金融商品=信用
創造商品】として売買することで、価格差で利益を得る経済行為をいう。
金融経済はそれ自体で何の価値も生み出さないので、実体経済に寄生して実体経
済が生み出す価値を横取りして実体経済を破壊しているのだ。
金融経済はマネーゲームなのだ。
世界中で99%の一般大衆が、朝早くから夜遅くまで働いても満足な生活ができな
いのは、金融経済を独占する1%の金融マフィアが、一般大衆の日々の労働である
実体経済に寄生して、実体経済が生み出す利益を横取りして莫大な利益をあげて
いるからだ。
これこそが全世界で拡大している貧困と格差社会を生み出す根本原因であり、こ
れを本当になくすには、金融経済そのものを解体して100%実体経済(実物経済)に
することである。
そのためには、金融経済を支える①信用創造特権と②金融商品と③金融取引を全て
廃止しすることである。
▲貧困と格差社会を本当になくす方法
1)中央銀行を100%国有化しすべての権限を国会に移管して国民化すること。
2)中央銀行の信用創造特権である【貨幣発行権】を剥奪すること。
3)民間銀行の信用創造特権である【無からお金を生む詐欺システム=準備預金制
度】を廃止すること。
4)利子を廃止し民間銀行を解体すること。すべての金融サービスは国民化された
中央銀行が、直接個人、企業、自治体、政府に安い手数料と無利子で行うこと。
5)政府の信用創造特権である【国債発行権】を廃止すること。
6)すべての金融商品と金融商品の売買を禁止すること。
7)株の上場と利子配当を禁止すること。
8)会社の価値基準を全面的に変更すること。
今の会社の価値基準は、その会社の企業活動とは関係なく、売り上げと利益をい
くら出したかで決定される。
新たな会社の価値基準は、その会社が日本国憲法の基本的理念(①民主主義②主権
在民③反戦平和④個人の自由と基本的人権の尊重⑤隣国との平和共存)に合致した企
業活動をしているか否かが価値基準となる。
人を殺す戦争兵器を製造して国の軍事予算から莫大な売り上げと利益を得ている
三菱重工などの武器メーカは、売り上げや利益がいくら多くても企業価値はゼロ
なのだ。
9)貧困と格差社会を本当になくすためには、国民が文化的で衛生的な最低限の生
活ができるように、政府が【生活最低保障給付金=ベーシックインカム】を支払
うようにすること。日本では、政府が年収が240万円に届かない国民全員に対し
て年収が240万円になるようにその差額を支給すること。
10)子供の貧困を本当になくすためには、すべての18才未満の未成年にたいして
政府が【未成年給付金】を支給すること。日本では、政府が月額5万円、年額60
万円を18才未満の未成年全員に支給すること。