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平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

因果応報と8・15<本澤二郎の「日本の風景」

2019-08-14 09:34:10 | 日本の風景


因果応報と8・15<本澤二郎の「日本の風景」(3404)
<驚愕!天皇に靖国参拝を要求した靖国神社>
 恒例行事となっている広島や長崎の被爆者への追悼を、ごく自然に受け入れてきたのだが、最近、外国人の識者から頭をゴツンと叩かれてしまった。なぜ原爆投下だったのか、を合わせて認識する行事でなければ片手落ちという指摘である。
 8月13日の御巣鷹山への慰霊登山にしても、いまだ日航123便の墜落原因をはっきりとさせていない。明日の8・15はどうなのか。

 昨日の報道では、靖国神社が天皇に対して「靖国参拝」を強要するような要請を宮内庁にしていたことが判明した。同じ日に、憲法破壊を父親の墓前で誓うという安倍晋三にも驚かされるが、靖国神社の破憲行為にも驚かされた。破憲、破憲の日本でいいわけがない。

<靖国神社宮司の天皇批判と雅子妃批判>
 別に靖国神社に戦没者の遺品なり、遺骨が祀られているわけではない。戦没者は各家庭で墓地を建て、そこに親兄弟と眠っている。ある種の宗教的な論理でもって、そこに戦没者が眠っているという仮説にすぎない。

 福田康夫らが主張するような無宗教の記念碑が、合理主義にかなっている。靖国は不要の存在であろう。それでいて、そこの宮司とやらが天皇批判をしたことを国民は記憶している。当時の雅子妃を「神社神道嫌い」と非難している。
 日本国民は「神社神道嫌い」の雅子妃に拍手を贈ったものだ。

 公人としての皇室関係者は、憲法の政教分離の原則を守らねばならない。神社神道の信仰者であれば、私的に処理する義務を負っている。現在の皇位継承に166億円の巨費を浪費するのは、憲法が容認するものではないだろう。多くの国民の声である。

<靖国神社は破憲の象徴か>
 この6年有余、日本での地殻変動は神社神道の台頭である。新聞テレビの報道・宣伝も際立つ。平和主義への挑戦であろう。
 166億円の使途に問題がないのかどうか、徹底した精査が求められる。会計検査院は大丈夫だろうか。貧困層が急増している日本国である。手抜きは許されない。

 神社は、戦争神社と命名されて久しい。改憲運動にも取り組んでいる。

<安倍の村山談話否定=従軍慰安婦・徴用工浮上>
 多くの政治記者は、自民党の一つの派閥を担当する。そこから永田町を眺めて、あれこれと好きな記事を書く。中には全く書かない情報屋もいる。
 筆者は一人幸運な取材をしてきた。すべての派閥に首を突っ込んだからである。政治記者生活のまとめは「自民党派閥」(ぴいぷる社)。この本のおかげでアメリカ1か月の取材旅行をして、其の結果を「アメリカの大警告」(データハウス)として出版した。幸運な記者生活だった。

 そうした中で、一番違和感を抱いた派閥が福田派閥・清和会だった。波長が合わない。岸信介の戦犯勢力だからである。典型が森喜朗の「日本は天皇中心の神の国」論。森が安倍晋三の後見人である。
 歴史認識はというと、皇国史観にのめりこむ輩が多かった。むろん、憲法改悪派が多数である。武器弾薬の財閥との関係が深い。民意との距離がありすぎる。その代表が安倍晋三である。

 日韓激突は自然の流れだった。当たり前の「村山談話」を否定した安倍の行き着く先だった。従軍慰安婦と徴用工を浮上させ、日本財閥を窮地に追い込んだ。神社本庁が主導する日本会議は、いずれ中国やロシアとも関係を悪化させるだろう。ワシントンの中距離ミサイルが、大陸を標的にするはずだからである。束の間の日中関係の底は浅い。

 この安倍にぶら下がった公明党創価学会・維新の橋下という現在の政治構図である。この輪の中に国民民主党の玉木が潜り込もうとしている現在だ。第一、立憲民主党の枝野でさえも伊勢神宮参拝派である。

 こんな場面で山本太郎の登板となった。戦争国家への傾斜にブレーキをかけることができるのかどうか。
 因果は巡るのか?
2019年8月14日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)





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