小沢氏の勝利こそ、「日本独立」への一里塚 投稿者:渡邉良明 投稿日:2010年 9月 8日(水)22時10分36秒
今、われわれ日本国民は、大きな歴史的岐路に立っている。日本が、アメリカ第51番目の州ジャポニカ(?)に成り下がるのか、それとも、「日本独立」のための足場を固めるのか、そのどちらかの道を選ぶ歴史的瞬間に立っていると思う。
今回の民主党代表選で、もし万が一、菅氏が勝利するようなことがあれば、われわれは、「ジャポニカ州」への道を歩むことになろうし、反対に小沢氏が勝利すれば、「日本独立」への道が開かれると感じる。正直、私は小沢氏の勝利を確信し、かつ心から祈念している。
周知のごとく、菅氏は、もはや小沢氏のライバルに価する政治家ではない。一人の人間としても、政治家としても、余りにも「格」が違い過ぎるのだ。正直、菅氏の人間的な卑劣さや愚劣さは、本来の日本人の気質に合わない、とさえ感じる。
私には、小沢氏の「真の敵」は、すでに菅氏ではないと思える。むしろ、他に存在すると思う。では、それは、一体何だろう?
無論、「政・官・業・外・電」という悪徳ペンタゴンなる存在が、そうだと言えるかも知れない。小沢氏に対する、彼らの抵抗は、異常な程に執拗だ。テレビのキャスターやコメンテーターたちの、小沢氏に対する余りにも無礼な態度から、小沢氏の盟友の一人とも言える鈴木宗男氏の突然の実刑判決確定に至るまで、実に多種多様だ。だが正直、私は、彼らを背後で操る、小沢氏の真の敵は、「国際金融資本家たち」ではないかと思うのだ。
実際、私は、日本の戦後政治史の中で、彼らが注視し、かつ彼らの「敵」となる程の傑出した政治指導者が、少なくとも三人はいたと思う。つまり、石橋湛山氏、田中角栄氏、そして、今日の小沢一郎氏である。
この三者は、それぞれ、経済と国内・国際政治に極めて明るい政治家だ。そればかりか、何よりも、日本の在るべき姿(=端的に言えば、独立日本の国家像)について、実に明確なヴィジョンを持った政治家たちだ。
だが、石橋氏は、在任中、病に倒れ、総理就任63日目で辞任した。また、田中氏は、「ロッキード事件」というアメリカ(特に、ヘンリー・キッシンジャー)主導の政治的謀略によって、不当にも、志半ばにして、自らの政治生命を終えなければならなかった。彼の無念を知る三人の人々がいる。それは、田中真紀子氏、平野貞夫氏、そして小沢一郎氏である。
目下、小沢氏は、日本各地で、「国民の生活が第一。国民の生活に目を向けた政策と政治を実行して行きたい。私の生命(いのち)を賭けて、皆様のために頑張りたい」と、雄々しく獅子吼している。まさに、王者の風格だ。そして、それは、かつての田中角栄氏や原敬(たかし)氏の復活でもある。
だが、実は、それ以上に、小沢氏は今日、“民主主義と日本独立の危機”を、国内の誰よりも強く、膚身で感じていると思う。その危機感と、長年月をかけて変わらなかった使命感が、今日の彼の政治行動の原動力になっていると思うのだ。
ところで、この世には、平気で嘘をつける人と、真実しか語ろうと望まない人がいると思う。前者は、信頼・信用するに足りず、後者は、自ずと信頼してしまう。正直、菅氏は前者で、小沢氏は、後者ではないだろうか。
また、数多くの人々が認める通り、菅氏の官僚依存の政治体質は、旧来の自民党のそれと、全く変わらない。
さらに、彼の「市民派政治家」というメッキも、生前の市川房枝氏の実言で、見事なまでに剥がれている。これについては、植草先生が、貴ブログの中で力説なさった通りだ。
事実、菅氏の政治手法は、すべてが、実の無い”はったり”だと思う。
だが、この世には、虚言を得意とする菅氏や悪辣な官僚、それに悪徳言論人など、到底足元にも及ばない程の大嘘つき、いわゆる“大ペテン師”たちがいる。彼らは、同時に、“悪魔の化身”でもある。その最たる者が、ロスチャイルドやロックフェラー、それにゴールドマンサックスといった国際金融資本家たちである。
「大きな嘘ほど、民衆は疑わない」という、アドルフ・ヒトラーの有名な言葉がある。彼らは、この言葉を忠実に実行する。今年9年目となる「9・11事件」などは、その好例だ。実は、ヒトラー自身が、彼らの悪事の、単なる”操り人形”でしかなかった。
彼らの悪行の実証例は、菊川征司氏の『9.11テロの超不都合な真実』、『闇の世界金融の超不都合な真実』、それに『世界恐慌という仕組みを操るロックフェラー』(どれも、徳間書店・5次元文庫)などに詳しい。
私観だが、菊川氏は、人情味豊かな、実に真摯でフェアーな国際ジャーナリストだ。すでに本掲示板でも、kei2氏が言及しておられるが、この三著は、全国民必読の名著だと思う。
私事だが、「ロスチャイルド」という名前を知ったのは、高校3年生の頃で、すでに43年前のことだった。無論、当時は、その深い意味を知る由もなかったが、長じるに及んで、彼らの行動の実態を知った時、正直、私は、腹が立って仕方がなかった。
自ら少しも汗することなく、高利貸しで得た巨額の資金で、戦争、革命、恐慌、政府転覆、疫病、災害といった、世界の「不幸」をわざと引き起こして、巨万の富を築いてきた人々―。
また各国の中央銀行を自分の傘下におさめ、各国の経済を思うように操る強欲な人々―。
実際、国際金融資本家たちは、まさに、様々な”悪魔の所業”を、眉ひとつ動かさず、計画・立案し、そして実行する人々なのである。
そうして築き上げたロスチャイルドの総資産は、菊川氏に依ると、1998年の概算で、100兆ドル(1京2000兆円)から400兆ドル(4京8000兆円)とのこと。数字に開きがあるのは、1743年の創業以来、各政府からの監査が入ったことがないので、把握しきれていないとのことだ。ロンドンやパリの同家の当主たちも、自らの総資産額を把握しきれていない様子である。ちなみに、ロックフェラー家の総資産額は、同年で、11兆4800億ドル(1373兆6000億円)とのことだ。今日では、もっと増えていることだろう。
正直、私は、これらの総資産額を見て、思わず笑ってしまった。彼らは、こんな超巨額なお金を、一体、何のために遣うというのか。これを、世界の、生活苦にあえいでいる人々のために遣ったら、一体、どれ程の人々が助かることだろう。
しかし、残念なことに、この国際金融資本家たちや、各国のエスタブリシュメント(権力複合体)の人々は、「人の不幸は、蜜の味」だと感じる最たる人々なのである。また、今日の67億の世界人口は「10億ぐらいが適当」と考える、超エリート思想を持つ人々でもある。
それが、イルミナティであれ、いわゆる”万物を見通す目”であれ、そのような人々が、今日、虎視眈眈と、日本の政治や経済を完全に支配しようと企んでいる。
その姿は、幕末も今も、少しも変わらない。むしろ、敗戦後、日本人奴隷化の状況は、ますます露骨になり、かつ酷薄なものになっている。今のテレビや新聞の愚劣な実態を観れば、歴然としているではないか。
心有る人々が気づいているように、今日、彼ら(=国際金融資本家たち)が、CFR(国際問題評議会)やIMF(国際通貨基金)、さらにはアメリカのCIAなどを駆使して、日本を徹底的に支配しようとしている実態がある。
大所高所から見れば、小沢氏は、41年前の衆議院議員当選以来、陰に陽に、このような国際金融資本家たちと峻厳に対峙してきた。また、今日も、彼らと対等に対話(時には対決)しようとしておられるように思う。
だが、実は、国際金融資本家たちは、小沢氏の「真の敵」であるばかりでなく、われわれ日本国民の真の敵でもあると感じる。無論、日本国内のエスタブリッシュメント、いわゆる「体制派」と言われる人々は、意識的、あるいは無意識的に、国際金融資本家たちのシンパ、従僕、走狗に成り下がっている。
事実、これらの人々が、真の愛国心に目覚めることは、決して容易ではない。だが、それでも諦める必要はないと思う。人には、必ず”覚醒”というものがあると思うのだ。
それゆえ、国際金融資本家たちに対する小沢氏の闘いは、これから生涯続くことになる。だが、これは、われわれ日本国民にとっても同様だ。戦後65年、われわれが負うべき責任、あるいは”負債”は、かなり大きいと思う。
なぜなら、今までの自民党政権が余りにも怠惰で、不勉強で、無責任で、常にアメリカの言い成りになり過ぎてきたからだ。また、彼ら自身、それに対する総括も反省も、全くしていないからである。これは、公明党についても言えよう。
しかし、小沢氏は、このような厳しい現実を知りつつも、何ひとつ怖れてはおられない。われわれも、この「強敵」を深く認識しつつも、内ひとつ怖れる必要は無いと思うのだ。
正直、私は、”すべてを天に託した人の清々しさ”を、今日の小沢氏に感じる。まさに、小沢氏は、西郷さんが言われる「命も名も、何も惜しまない人」なのだ。
一介の研究者に過ぎない私にとって、かつてのマハトマ・ガンディーも、J・F・ケネディも、まさにそのような政治家だった。
また、”すべてを天に託す”という意味では、植草先生も、全く同じお気持ちではないだろうか。
正直、私は、14日の民主党代表選は、昨年8月30日の「政権交代」以上に重要な歴史的意味を持つと思う。
なぜなら、9月14日での小沢氏の勝利こそ、「日本独立」への一里塚になると思えるからだ。また、小沢氏が「総理」になられてこそ、現代日本で、初めて”本物の政治”が推進されると確信するからだ。
事実、国内には、それを心から願う方々も多い。実は、私の母も、長い間、それを悲願、あるいは宿願として生きてきた国民の一人である。
だが、小沢氏を先頭に仰ぎつつも、私たち日本国民の一人一人が、それぞれの立場で、この「日本独立」を目指して進むべきだと思う。
その意味で、まさに14日こそが、われわれ日本国民にとって、真の「民主革命(=小沢氏の仰る「日本一新」)」の口火となる日でもあると思うのだ。 【了】
(追記:gigi様、並びに皆様 お元気ですか? gigi様、先月は、拙稿を、ご親切に再掲載して下さいまして、本当に有難うございました。ご厚情を、心より感謝申し上げます。
おかめさんへ 今月4日の新宿西口での立会演説会では、「演説会の雑踏で移動しながら、わざと『小沢さんは真っ白よ』と、聞こえるか、聞こえない位の声で、ぶつぶつ言いながら、お巡りさんの横を歩いたりしました」とのこと。
このご文章を楽しく、かつ微笑ましく拝読しました。”おかめさんの心意気(=勇気)に乾杯!” きっと、おかめさんのこの思いが、小沢さんの勝利として結実する、と心より確信しています。 渡邉良明 拝 )