・今日は観賢僧正が大師諡号を奏請された日です。「高野大師御廣傳」には「・・至醍醐天皇御宇時、延喜十八年十月十六日。権大僧都法眼和尚位観賢。請賜諡号大師位・・」とでてきます。(高野山春秋にはこれが延喜二十一年十月五日と書いてあり重複しているのかどうかは不明です)
この前には延喜十八年八月十一日付の寛平法皇の御奏がありこの後には延喜二十年十二月の観賢僧都の御奏がありました。 . . . 本文を読む
地蔵菩薩三国霊験記 10/14巻の9/10
九噁に前世を知らしめ玉ふ事。
丹波國村ともと云所に噁の法師あり。あまりの事に耳も聞へずなんぬ。されども修行の志厚くして學ばざるに地蔵を貴みけり。是則ち前生の縁なり。一句信受の輩は万劫にも失せずとはこれをもてしれり。人の親の子をあはれむならひにて草の庵を結びて本尊には三尺の地蔵の古佛を求めて授けたりければ、心には何をか思ふやらん。日夜つとめけり。親もあ . . . 本文を読む