・今日天長元年10月22日は大師が「笠の大夫、先妣の奉為に大曼荼羅を造り奉る願文」を書かれた日です。「弟子従五位上行左衛門の権の佐笠の朝臣仲守、金剛界蓮華部の四種曼荼羅に帰命し奉る。李桑が言籍はなお二辺の泥に滞り(老子は無の一辺に、孔子は有の一辺に滞っている)、勝数が典文はなお三有の水に溺る(勝論と数論はなお三界の迷いの世界である)。小家は小感し、大演は大時なり(小乗は自利のみで小涅槃のみ、大乗は . . . 本文を読む
地蔵菩薩三国霊験記 12/14巻の4/6
四、灯明の功徳、身より光を放つ事
豊後の郡司の妃、宿縁多幸にして何心もなき五歳の時、御乳(乳母)が膝の上にあそびけるに客人来たりて、南無地蔵と申しけるを聞き、初めて口真似しけること日夜に止ることなし。去る程に父母不思議の思を成して地蔵の形像を造り奉りあたへけるほどに、妃いよいよ悦て礼拝し恭敬し奉る事かぎりなし。其の後灯明を奉ることを見習 . . . 本文を読む