福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日12月19日はお大師様が御修法の奏上をされた日です。

2024-12-19 | お大師様のお言葉

今日12月19日はお大師様が御修法の奏上をされた日です。
お大師様は承和元年十二月 乙未(834年12月19日)に御修法の奏上をされています。
宮中真言院の正月の御修法の奏上
承和元年十二月 乙未 大僧都傳燈大法師位空海上奏して曰さく。空海聞く。如来の説法に二種の趣あり。一には浅略趣、二には秘密趣なり。浅略趣といふは諸経のなかの長行偈頌これなり。秘密趣とは諸経のなかの陀羅尼、是なり。浅略趣とは、太素、本草等の経に病原を論説し薬性を分別するが如し。陀羅尼の秘法といっぱ方に依って薬を合せ、服食して病を除くが如し。若し病人に対して方経を披き論ずるも病を療するに由無し。必ず須らく病にあてて薬を合わせ、方によって服食すればすなわち疾患を消除し、性命を保持することを得。然るを今、講じ奉る所の最勝王経、ただその文を読み空しく其の義を談ずれども、かって法によって像を画き壇を結びて修行せず、甘露の義を演説することを聞くと雖も、恐らくは醍醐の味を嘗むることを闕かむことを。
伏して乞ふ。今より以降、一、経法に依って経を講じ、七日の間に将に解法僧(法に通じている僧)二十七人、沙弥二十七人を択び、別に一室を荘厳し、諸の尊像を陳列し、供具を奠布して真言を持誦せむとす。然らば顕密の二趣、如来の本意に契ひ、現当の福聚に随って、諸尊の悲願を獲む。
承和元年十二月 乙未(834年12月19日)勅す。請ふに依って之を修し、永く恒例とせよ。」


御修法はその後明治維新による中絶まで千年にわたり宮中において修せられてきています。願わくは再度京都御所においてこの御修法が修せられる日が来ることを。

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