福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その12

2019-09-12 | 十善戒
三界の当相。とりも直さず法性の姿じゃ。山に在ては高く。海に在ては深きじゃ。竹に在ては直く。棘に在ては曲る。天に在ては覆ひ。地に在ては載る。衆生に在ては種々差別し。虚空に在は豁然たるじゃ。言にも及ばぬ。若言へば必ず真実語じゃ。總じて妄語と云ものは下劣なることで。人を欺かぬ己前に早く自己を欺く。天地にも背く。神祇にもそむく。纔(わずか)に一,、二人を詐かんとして。天神地祇の冥助を失ふじゃ。

二六時中。道を以て樂とするに由て綺語を離るじゃ。世人の樂をも邪に求め。心の散亂を樂とするは。愚癡の至りじゃ。自己だに明了なれば。其樂身心に備りて。外の樂をかることではない。王公成れば。其國土人民が我樂となり來る。士農工商なれば。それぞれの作業が我樂となり來る。出家なれば其禅定智慧が我樂となり來るじゃ。(何を以て我が楽とするかはまさにその人のレベルを端的に表しています。自分もレベルが上がっている時の楽しみと下がっている時の楽しみには雲泥の差があります。)
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