福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

天皇陛下の御即位灌頂・・10

2016-01-01 | 法話
御即位灌頂 冨田斆純(11代豊山派管長)より
・・「「御即位灌頂秘印の事」には「・・即位灌頂の印は金剛界大日の印か一字金輪佛の印かは灌頂の重大問題である。仏教においては王を五種に分かつ。金輪王、銀輪王、鉄輪王、銅輪王、粟散王である。粟散王は粟を散らしたように多くいるといういみであるから諸侯のようなものであろう。ここでは金輪王が一番上である(徳川時代は天皇陛下を金輪様ともうしあげた)。この金輪王の最上威徳を佛格化したのが一字一字金輪佛頂であって、この一字金輪佛頂の威徳の熾盛なことはどの仏も及ばぬ。「金輪時処軌」に「勝絶不共の唯一仏体を顕すがゆえに一切佛頂輪王、わずかに奇特の身を現ずれば諸聖皆没す。もし人ありて金輪王尊の佛頂を誦持すれば五百由旬の内に余部の密言を修するもの本尊とするところを請じて念誦するも聖者降赴せず。また悉地を与えず(願うところの成就をあたえない)一字金輪の威徳に摂せらるるがゆえなり」とある。・・この一字一字金輪のご真言は「ボロン」である。ゆえにこのボロンの一字を唱えるときは一切の功徳は此の一字の威光に包まれる。」
しかれば天皇陛下がこの一字金輪の印(金剛界大日如来の智拳印に似ている)を結び一字金輪の真言ボロンの一字を誦したまふや四海万民は勿論のこと鬼人も悪魔もみなその威光におそれて通力をあらわすことも障害をなすこともできぬ。・・」
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