「金剛佛子叡尊感身学正記」に(正嘉二年1258戊牛(叡尊)五十八歳)「十月一日誉田社(注1)において法施の為般若心経を講じ天下泰平を祈る。當年炎旱の故(注2)、人氏飢饉を哀んで、此の行の如きを企つ。」(注3)
(注1)誉田社とは誉田八幡宮のことで、571 年、欽明天皇の勅命で応神陵の前に設けられた日本最古といわれる八幡宮であろうと思われます。
(注2)この頃は旱が続いていたようです。
史料綜覧 巻五 / 正嘉元年六月是月条(1257)
「是月 炎旱 幕府 雨ヲ祈ル」
史料綜覧 巻五 / 正嘉元年七月二日条(1257)
「二日 幕府 鶴岡別当隆弁ヲシテ 雨を祈ラシム」
史料綜覧 巻五 / 正嘉元年七月十日条(1257)
「十日 雨ヲ神泉苑ニ祈ル 尋デ 又清滝宮ニ祈ル」
(注3)その後、効験がありすぎたのか洪水となっています。
史料綜覧 巻五 / 正嘉二年十月十六日条(1258)
「十六日(中略)是日 鎌倉甚雨洪水 民舎流失シテ 溺死スル者多シ」
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