福聚講

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御大師様の先祖供養についてのお考え・・6

2019-06-06 | 先祖供養
御大師様の先祖供養についてのお考え・・6
『性霊集』巻八「亡弟子智泉が為の達嚫文」では、「・・金 剛 子智泉 は俗家 には我 れを舅 と謂 ひ、道 に入 ては卸 ち長子 な り。 孝心 吾 れ に事 るこ と今 に二紀 な り。恭 敬 して法 を稟 け、両 部遺 す こ と無 し。 (中畧 ) 影 の如 く訶 に随 て離 れす 、股肱 の如 く相 從 ひ、吾 れ飢 れは汝 も 亦飢 え、吾 れ樂 めは汝 共 に樂 む。 ( 中 畧 ) 豊 に圖 んや棺榔 を吾 が車に請 ふとは。 右働 を吾 が懐 に感 せし めんとは 。 哀哉 哀哉 、哀 中 の哀 、悲 哉悲 哉 、悲 中 の悲 ( 中畧 )然とも猶夢 夜 の別 れ不畳 の涙 に忍 びざ ら んや と、・・・故に経に曰く『我覚本不生云々』また真言にいわく『曩莫三曼多没駄南阿三迷底里三迷三麼曳沙縛訶のうまくさまんだぼだなんあさんめいちりさんまえいそわか云々』かくのごときの真言、かくのごときの伽陀は法体をこの身に示し真理をこの心に表す。一たび聞けば四重・一闡提を除き、一たび誦すれば三等・四法身(身口意の三平等、自性・受用・変化・等流の四法身)を証す。汝久しくこの義を解る。吾重ねて汝為に説く。仰ぎ願わくは金剛界海三十七尊・大悲胎蔵・四種曼荼羅・入我我入の故に塵数の眷属と共に無来にして来り、海滴の分身とともにして不摂にして摂し給え。五智本有の殿を開き(智泉の霊魂をして本覚五智の仏殿に入らせ)、九尊性蓮の宮(第九識の覚り)を授けたまえ。法界を都として帝と称し、刹塵に遍して民を撫でん。有情の所摂、無明の所持、同じくこの理を悟ってすみやかに自ら大覚を証せん(無明に覆われている一切有情もこの本覚三平等を覚らんことを)。」

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