写真はレンズを通して光にあたったものを写すものだ。
だから光が重要なのは言わずもがななのだが、印象深く撮る方法というのはあって、
半逆光で撮るとか、曇りであってもハイキーにするとか、やり方はたくさんある。
でも、光は常に意識していないといけない。
それが太陽じゃなくて、スポットライトでもだ。
さて次の4枚の写真は差が大袈裟に出たものを並べた。
公園でゲームする4年生軍団は、サッカー部だが、別に逆光の写りの解説のために撮ったわけじゃない。
当たり前だけど。(作例写真を撮るのはプロの仕事だ。)
撮りたかったのは、現代っ子の行動についてだ。
各々がDS(ゲーム機)をやってるか、漫画を読んでるのだが、
何も児童公園で並んでやる必要もないのになあと思うだろう。
そもそも集合時間も話し合って、ここに集結してる理由なんてあるのかなあ。
大人が考えたら摩訶不思議な光景だ。
でもきっと彼らにとっては理由がある。
隣同士で同じゲームをやったりして、お互いに見せ合ったり、テクニックの相談もしている。
友人が確保できてる安心感もある。思い返せば、友人の確保は重要だった。
体を動かしてないかと言えば、そうじゃあない。
既にこの日は朝からサッカーの試合をして、着替えてから集合している。
公民館や家などに集合することもあるのだが、こうやって公園に集合することもある。
きっと風が気持ちいいのだろう。気兼ねもしないで良いし。
まあ彼らなりに考えての行動だ。
この時は写真を撮りに行ったわけではない。
一度帰って来たときに、公園で蚊に刺されたという子が居たから、
虫よけスプレーを持っていき、全員の子供の足や手にスプレーをかけにいったのだ。
女房からは「カメラは持っていかないの?」と言われて気が付いてカメラをぶら下げて行ったのだ。
そうしたら見事な逆光の中で子供たちが並んでゲームしていたのだった。
そういう場合、まずはそのまま逆光で撮る。
でもそのまま撮るわけでもない。
微妙に逆光の光の刺し方の具合を見て、場所や角度を変える。
次にやることは、ハレ切りだ。
ハレとはハレーションのことだろう。
普通はレンズにフードが付いているので、それで撮るだろう。本当は不十分だ。
SONY NEX-6に付属するズームレンズはなんとフードが付いていない。
フードの無いレンズは初めて買ったかもしれない。
最近のレンズはコーティングの進化で逆光に強くなった。それもあるのだろう。
そもそもズームの場合、フードは一番広角側に合わせる必要があるから短いものになってしまい、
望遠側では役に立たない。
それもわかってのことなんだろう。潔い。
私の場合、手のひらを丸くしてフードにしてる。
もしくは手のひらを広げて、レンズの斜め上方にかざしてハレ切りする。
それは昔からのクセだ。
以前は大きく重い一眼レフでもやっていた。
今は小さいから楽勝だ。
手のひらでやるフードの効果は実は絶大だ。
細かい調整ができるからだ。
フードだとそうはいかないのだ。
くっきりシャープな写真にするためには手のひらフードが一番だ。
何もしないで撮るとこうなる。
ひどいもんだが、こういう写真は多く見る。
特にスマホでの逆光はよく見る。
手のひらフードで撮ると、くっきりシャープに撮れる。
ただし、1枚目のように逆光とわかるのも良いと思う。
これだと逆光だとわからない。
最後の写真はNEXにライカ用マウントアダプタで取り付けたキヤノン・セレナー50mm F1.8だ。
1950年代の古いレンズで、ガラスが曇りまくっている。
曇りを除去すればそれなりにクリアに撮れるのかもしれない。
でも曇りも面白いかと思って、ライカ用に買ったものだ。
非常に安かった。
半逆光で撮ると、風呂の中で撮ったようになる。
すごく重いので、文鎮になりそうなレンズだ。
SONY NEX-6、 16-50mm F/3.5-5.6/PZ OSS
SONY NEX-5、 キヤノン・セレナー50mm F1.8