JR東日本は昨日、信越本線の北高崎~群馬八幡間に2027年3月に開業する新駅の駅名を発表しました。「豊岡だるま」といいます。名物に因むといいますが、私的にはちょっと安直な駅名だと思います。
それはさておき。JRグループは昨日、来春のダイヤ改正について発表しました。改正日は2025年3月15日です。
まずは、JR北海道から。石勝線の普通列車は全てH100形になります。日高本線も全てキハ150系になるでしょう。これに伴い、東滝川、雄信内、南幌延、抜海、東根室の5駅が廃止されます。
数年前から閑散期を中心に運休日が設定されている特急大雪については、H100形による毎日運転の特別快速きたみに置き換えられます。で、そのH100形は、函館本線で運用されているものとは異なり、座席数を増やしたタイプとなります。
「北斗」「おおぞら」の一部については、停車駅が削減されて所要時間が短縮されます。
旭川行きの「カムイ47号」と札幌行きの「ライラック2号」に相当するものが廃止されます。その代わりというべきか、夕刻の臨時便が定期化されます。
次に、JR東日本。中央快速・特快(青梅特快を含む)でグリーン車の営業が始まります。これに伴い、特急「はちおうじ」「おうめ」は廃止となります。
南武線、常磐緩行線及び田沢湖線の赤渕〜田沢湖間でワンマン運転が導入されます。
山形新幹線の「つばさ」は、新たに8往復がE8系に変わります。尚、2026年春のダイヤ改正で山形新幹線はE8系に統一されます。
一方、高崎線では、土休日の「あかぎ」の運転がなくなります。
「しらゆき」については本数こそ変わらないものの、新井朝7時台発が廃止され、下りの夜時間帯にシフトされます。また、上りの最終が16時台にシフトされます。
越後線では、上所駅が開業します。これに伴い、白新線及び越後線のワンマン列車では、新潟~新発田間及び新潟~吉田間で全てのドアから出入りできるようになります。
一方、大糸線に乗り入れる「あずさ」については、南小谷までは乗り入れず白馬止まりとなります。
3番目に、JR東海。「のぞみ」の自由席が3両から2両に削減されます。
N700Sで運転される「のぞみ」は全て、ビジネスブース付きとなります。また、車内のトイレについては、11号車を除いて半数が女性専用となります。
4番目に、JR西日本。「うれシート」が山陰本線の京都口、奈良線及び福知山線に水平展開されます。
「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」については、鳥取~米子間についてワンマン化されます。
特急「まほろば」は定期列車化され、後に2編成が専用の仕様になります。
5番目に、JR四国。「むろと」は廃止となり、「剣山」も2往復が削減されます。
「うずしお」は全て高松駅発着となり、瀬戸大橋を渡ることはなくなります。また、キハ185系の「うずしお」も消滅します。
「宇和海」については、八幡浜~宇和島間がワンマン運転となります。
最後に、JR九州。宮崎地区の全列車がワンマン運転となります。日豊本線では仙巌園駅が開業します。青井岳駅については、6、7時台及び19時以降は全列車通過となります。
「かもめ1号」が新たに嬉野温泉駅に停車するようになります。
TSMCの進出で慢性的な混雑が続く豊肥本線で、一部の普通列車は4両編成に増強されます。
来春のダイヤ改正については以上です。今回は、山陽新幹線の万博輸送強化という側面があるものの、総じていえば合理化がメインということになります。いよいよ特急列車もワンマン化の時代に突入した感があります。
話が変わりますが、小田急電鉄でも同日にダイヤ改正が実施されます。小田原線では、「準急」の停車駅に喜多見、和泉多摩川が加わり、「快速急行」の停車駅に開成が加わります。多摩線では、「急行」の停車駅に五月台、黒川、はるひ野が加わり、「急行」の割合が増えることにより新百合ヶ丘での乗り換えが不要になります(快速急行、通勤急行は対象外)。そして、唐木田から東京メトロ千代田線に乗り入れる「準急」5本が「急行」に変わり、日中帯にも直通するようになります。