昨日兄と一緒に昭和大学横浜北部病院へ行って検査結果を聞いてきました。
先月末に鎖骨下のリンパ節から針を刺して採取した組織の検査結果です。
結果はやはり肺癌だそうです。そして現時点ではステージ3です。
遺伝子検査の一部などまだこの後結果の出る物や今後検査をすることもあるので、また時間の経過で容態が進行もするでしょうから、あくまでも現時点でのことです。
9月2日に行った頭部MRIの結果ですが、頭への転移はなかったとのこと。
そして治療方法です。当初は脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺が残ってしまった兄には抗がん剤治療をするには副作用が強すぎて酷であろう、とのことで放射線治療だけになるかもしれない、と言う説明でした。しかしステージ3の場合は抗がん剤治療と放射線治療をセットで行うことが本来は望ましいのだそうで、また本人の希望もあって入院してこの2つの治療を受けることになりました。
さて、入院するに当たっての日程です。
兄は半身麻痺です。入院治療中にはほぼ毎日点滴をすることになりますが、基本的に麻痺をしている腕に点滴をすることはしないそうです。なので自由のある右腕1本での点滴になりますが、6週間以上の入院の場合は点滴の回数が多いので腕に針を刺す場所がなくなってしまうとのこと。
ではどうするか、首の付け根から中心静脈へとカテーテルを入れてリザーバーあるいはポートと呼ばれる小さな器具を接続させてその器具を胸の皮膚の下に植え込むそうです。そして点滴をする際には皮膚の上からこのポート(昭和大学病院ではポートと呼んでいました)に針を刺すだけで確実に静脈へと点滴が出来るそうです。
しかしここで問題になることが1点ありました。それは兄が血液をサラサラにする薬を飲んでいることです。このポート作りの際には出血を伴いますのでこの薬を飲んでいると止血ができなくなってしまいます。
なので1週間前からこの薬の投与をストップする必要があるそうで、今日16日の分からこの薬を止められました。そして入院は24日に決まり、25日にポート作りを行い翌日から前述の治療を開始するというスケジュールだそうです。
そして明日は放射線科の先生から治療方法の説明などがあるそうでまた病院へ行くことになりました。
1階の会計窓口へ行く前に同じフロアにある相談室へ行き入院説明を受けたのですが、その途中で看護師さんが見ているパソコンのモニターに主治医の先生からのメッセージが入り、入院日が変更になりそうなので再度2階の外来へ来て欲しいとのこと。
入院説明を全て聞いた後にまた外来へ。
ポート作りをする医師からの連絡で、血液サラサラになる薬の投与中断は1週間では不十分だそうで2週間必要とのこと。
なので入院日は変わらず24日ですが、2週間後の30日にポート作りをして10月1日から治療開始に変更するとのことでした。
今日は2階と1階を何度も往復することになり、時間も掛かってしまいましたが取り敢えず入院日や治療方法などが決まったのでそのことに関しては不安が消えました。
兄も淡々と説明を聞いていて動揺するようなこともなく付き添っているこちらも安心していられました。
しかし「6週間も入院だとどうやって暇を潰すかなぁ~」なんぞと言ってくれるので呆れてしまいます。「副作用で苦しむことになるからどうぞ地獄を味わってくださいな」と返したのですがまだ現実が分かっていないのでしょうか、とこちらが心配になってしまいました。まあノー天気でいてくれた方がこちらは楽です。
そして会計へ。診察券のカードを使う精算機ですから待たされることもなく早く済みます。しかし今日はビックリしました。
表示された会計金額が48、500円だったんです。領収書と一緒に出てきた診療明細書を見ると融合遺伝子検査が点数4000点、でALK融合遺伝子標本作成が11、920点となっています。その他の項目もあって金額では3割負担で48,500円でした。
癌の検査は高額なんですね。
やれやれです。