大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 3月7日 腕輪

2014-03-07 19:27:51 | B,日々の恐怖



       日々の恐怖 3月7日 腕輪



 じいちゃんの家には納屋があって ホントじいちゃんの趣味らしいのだが、骨董品がちょいちょいあった。
その中に薄汚い装飾された腕輪みたいなのがあって、なんとなく心惹かれた俺は、黙ってそれをもらっていった。
 で、いとこと海にいったとき、遊び道具セットの中にその腕輪もあって、あ 着けてみよ!って気持ちになり、祈るというか念じると、その海の潮溜まりみたいなとこで、ほんの少しだが、確実に海水が動くんだよ!
右に念じると右の水位があがり、左に念じると左の水位があがる。
もう、興奮してしまって、いとこ呼んで、見て!っていって結構遊んでた。
 で、慣れてくると どういうふうに念じればいいかわかってきて、なんか動きがスムーズになる(っつっても超がつくほどノロい)。
超能力者になった気分で夢中で遊んでた。
 でも、子供の頃だったんで、扱いもぞんざいで一ヶ月もしないうちに壊しちゃったんだよね 、古かったし。
で、そのまま海にポイっと・・・。
 その次の年の年末くらいで、じいちゃんが知らんか?って言ってたけど、じいちゃん怒ると怖いので、いとことしらばっくれた。
子供だから分からなかったんだろうけど、あの腕輪ってすっげー代物だったのではないかと思ってる。

じいちゃんごめん!











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