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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 10月5日 カメラマン(2)

2015-10-05 17:56:19 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 10月5日 カメラマン(2)



 理由はそこで頻繁に出るかららしく、どうしても、という時以外は封印しているのだとか。
まあ、実際開けて中見た瞬間に、嫌な雰囲気のする部屋ではあった。

“ 店やってて開かずの個室なんかもったいないな・・・。”

と思いながら撮影は終了した。
 帰り際、

“ 何も起こんなかったな~。”

と思いながら階段を降りようとした時、後ろからついてきてる助手くんが、荷物をひっぱりながら、何もない空間に頭下げて、

「 ちわっす!」

とか言ってる。
 出た後に、

「 従業員の女の人に挨拶したけど、無視されましたわ~。」

とか言ってる。
 どんな人か聞いてみると

「 白い和服の女の人ですね~。」

なんて言ってるから、女性従業員はチャイナ服だろ、と突っ込むのはやめて、

「 今度また撮影があったら、気づいてもらえるように、もっと大きな声で挨拶しろよ~。」

と言っておいた。
助手くんは一連の話は知らないので、

“ ああ、いたんだなぁ・・・。”

と思った。
 余談で、元店長から聞いた話がある。
店には結構広い地下室があり、そこを倉庫にしているんだが、地下室へ向かう階段の途中、真ん中くらいの脇に何故かぽつりと窓が1つある。
 もちろん開けても何もない。
何もないというか何かで塗り込めたような壁が出てくる。
 ただ壁は薄く向こうにどうやら部屋があるらしい、が、もちろん入口はないし、図面にもない。

「 中古のビルだけど、そこは触らないようにしてる。」

と店長は言っていた。
 こういう店をあと2、3店知ってるが、不思議なのは割りとガチでお化け出るのに、何処も繁盛している。
繁盛しているところには、いろんなものが寄ってくるのかもしれない。










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