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日々の恐怖 10月15日 辞めた理由(2)

2015-10-15 18:26:03 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 10月15日 辞めた理由(2)



 住んでいた地域については、変なことはそれ一度だった。
それで、次に変なことがあったのは2ヶ月目くらいか。
 会社は4階まである小さなビルの3階にあった。
1階はエントランスと駐車スペースのみ、2階は別の会社が入ってて4階はその別の会社の倉庫だった。
 そのビルの狭い道路を挟んで対面に2階建ての小さな建物があって、そこがうちの会社の倉庫だった。
元々は、また別のところがオフィスに使ってたらしくて、そこをそのまま倉庫として使っていた。
 2階への階段は妙に急で、上にはまず使われないであろう、いつか廃棄されるのを待つだけのガラクタみたいなのが置いてあった。

“ 何でこんなのを2階に・・・?”

と思ったけど、どうもその2階には先輩たちもあまり行きたくなかったからなんだろうなと。
 その倉庫、最初に案内されて一回入ったときにもう、

「 うわっ、ここ気持ち悪い・・・。」

って思った。
どうしてかは分からない。
 そこに、ちょっとしたものを取りにいくことになった。
残業してて、もう外は暗かったから正直嫌だったけど、まあ、嫌ともいえないから行った。
もうね、ホント嫌だった。
 元々オフィスだったから、給湯所とかトイレとかそのまま残ってんだ。
それで、真っ暗な中携帯のライトで視界を確保しながら電気をつけて、お目当てのものを見つけて、もうさっさと戻ろうと思って電気を消した。
 ドアに向かおうとしたとき、

“ バタン!”

と近くに立てかけてあった、平たい段ボール箱が急に倒れた。
 立てかけて安定していた箱が逆方向にひっくり返るなんてのは普通じゃないと思って、もうそれはそのままにして逃げ帰った。
 後で聞いたら、先輩も誰もいないはずの2階から、

“ ぎし・・・、ぎし・・・。”

て感じで、何かがゆっくり動く音を聞いたとか、隅の方から、

“ コトッ、コトッ・・・。”

と音がしたり、気持ち悪くて夜はあまり行かないようにしていたらしい。
 それ以来、倉庫には日中、2人以上で行くことにした。
日中でも、どうしようもなく気持ち悪かった。








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