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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 1月5日 別荘地(3)

2017-01-05 19:48:03 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月5日 別荘地(3)




 不安になった俺は犬を見る。
犬はいつも通り地面の臭いを嗅いだりしているだけで警戒した様子はない。
 犬に勇気付けられ、とりあえず様子見ということで、光の正体を確認してから警察に通報することにした。
 家が見渡せるところまで移動し、木の影から様子を伺う。
赤い光は見えなくなったり、また見えたりと何かを探している様子にも見えた。
 数分すると光は一階から二階に移動したようで、またゆらゆらしているのが見える。
俺は木の陰から観察していたが段々それが泥棒じゃないかもと感じ始め、徐々に別の恐怖が湧いて来た。
 その光の動きが人間の動きには見えない異様な動き方をしている。
人間がライトを持って移動している動きではなく、ふらふらゆらゆら上の方にも下の方にも動いている。
 俺は犬を触りながら気を静めようとしたが得体の知れない光と、誰もいない林の中で自分ひとりの状況に震えた。
 俺は用心のためライトを消した。
すると、直後に光が二階の東側窓の前で止まった。
そして、カーテンがゆらゆら揺れ出し、何か人の手のようなものがチラチラしている。
 俺は、

“ 手、泥棒・・・?”

と思ったが、やはりおかしい
 恐怖心からか、その手が手招きしているように見えた。

“ 俺、見付かったか!?”

それを意識した瞬間、

“ ゾクッ。”

全身悪寒が走った。

“ うわっ、やばい。”

俺は猛ダッシュ、犬を引きずるように必死に家まで遁走した。












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