大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 1月13日 顔(2)

2017-01-13 18:32:41 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月13日 顔(2)




 Aは更に混乱した。

“ 進学後は会っていないBが、何故自分の部屋の中を知っているのか?”

Bは言った。

「 その落ちてる本って、○○の最新刊と、グレーの装丁のハードカバーじゃないか?」

確かに言う通りだった。
本棚の方に行かなくても一目でわかった。

「 やっぱりそうか、とにかく今すぐそこから出てくれ!」

気味が悪くなったAは、コンビニに行ったときの恰好のまま、電気も消さず外に出た。
 近所にはコンビニ以外開いてる店がないことと、アパートから離れたいこともあり、Aは歩きながらBと電話を続けた。

「 なあB、お前、俺の部屋に来たことなんてないよな?」
「 お前の家の場所も知らない。
でも、お前の部屋に入った。
訳わからんと思うけど・・・・。」

そういうとBは、さっき自分の身に起きたことを話し始めた。
 Bがいつものように寝ると、突然深夜の住宅街に立っているのに気付いた。
まったく見たこともない街で、Bは驚きながらも、これは夢だと自覚できたそうだ。
 すると、眼の前の建物からAが出てきたのが見えた。
BはAを久しぶりに見たことに嬉しくなり、声をかけたのが見向きもしない。
 そのまま近くのコンビニへ入るAを見て、

“ 夢だからな・・・・。”

とBは不思議と納得した。
 Aが見えなくなると、Bは急に、Aは今どんな暮らしをしているのか気になった。

“ 今出てきた建物に住んでるんだよな・・・。”

とBはそのアパートに入ってみた。













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