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日々の恐怖 1月6日 別荘地(4)

2017-01-06 19:21:00 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 1月6日 別荘地(4)




 俺は帰った早々、台所にいた母親に、

「 警察を呼んで!」

と大声で言った。
 親父が、

「 どうした、どうした?」

と慌てて聞いてきた。
 俺が見たことを話すと、母親は、

「 怖いから警察呼びましょう!」

と言ったが、親父は、

「 警察は呼ばない!」

と頑なに言い張った。
 母と二人で、

“ 評判を落としたくないと言う、いつもの頑固が出た。”

と呆れたが、とりあえず親父が言い出したら聞かないので、警察は呼ばなかった。
 その後、夕食を食べながら、

「 泥棒だったら、どうするんだ?」

って話になったが、父は、

「 あれは泥棒じゃないから、変な噂を立てない方がいい。」

と強く言っていた。
 どうやら父は、それを知っているらしかったが、何なのかを具体的に聞くと、

「 わからん。」

と言うだけだった。
 臆病な母親は、

「 幽霊かもしれない・・・・。」

と怯えて言っていたが、俺も内心それしか頭に浮かばなかったが、口には出さずにおいた。
 後に親父からは、

「 相手しなければ、害は無い。
無視しろ。」

と言われた。
 俺には、

“ 相手したら、どうなるんだよ・・・?”

と言う疑問が残りはしたが、

“ 深入りしたら危険かも・・・。
まあ、害が無けりゃ、いいか・・・。”

と言う訳で、放置状態で今に至っている。











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