日々の出来事 6月28日 日景さんと沖雅也
今日は、沖 雅也が飛び降り自殺をした日です。(1983年6月28日)
1983年6月28日、沖 雅也は、東京、新宿にある京王プラザホテルの最上階(47階)から、ガードマンの“待て!”の声を振り切り、後ろ向きのまま体を崩して、128m下の7階にあるプールサイドに落ち、全身を強打し即死しました。
沖は、1968年、日活映画“ある少女の告白・純潔”で俳優デビューしました。
初期はアイドルとしての売出しでしたが、1972年後半頃から大人の役者への脱皮を目指し“キィハンター”や“必殺仕置人”に出演、そして、日本テレビ系列の人気テレビドラマ“太陽にほえろ!”のスコッチ刑事役で大当たりし、爆発的な人気を得ることとなります。
しかし、この人気からレギュラー番組を多数抱えることになり、この後、過密スケジュールによるノイローゼ躁鬱症を発症し、抗うつ薬の副作用にも悩まされており、とてもテレビ出演できるような状態ではなかったと言われています。
そして、この事件が切っ掛けで、高層ビルの安全管理が強化され、これまで比較的自由に出入り出来たビルの屋上が厳重に閉ざされることになり、見晴らしの良い風景をビルの屋上から見ることが出来なくなりました。
公表された遺書
「 今・・・
プラザホテル様へ 大変申し訳なく、お許し下さいませ。
つかこうへい様 あなたの名、つかを使いし僕をゆるせるものなら
おゆるし下さい。
人は病む。いつかは老いる。死を免れることはできない。
若さも、健康も生きていることもどんな意味があるというのか。
人間が生きていることは、結局何かを求めていることにほかならない。
老いと病と死とを超えた人間の苦悩のすべてを離れた境地を求めるこ
とが正しいものを求めることと思うが、今の私は誤ったものの方を求
めている者
“ おやじ、涅槃でまっている。”」
この“おやじ”とは、沖雅也の自殺から22年後、覚醒剤取締法違反の現行犯で警視庁亀有署に逮捕された養父の日景忠男のことです。
テレビで、どアップで映る日景忠男は、特異なキャラクターで当時話題になっていました。(鼻水ズルズル、くしゃくしゃの涙顔で(ア)を連呼するのです。)
そして、日景忠男と沖 雅也の究極の愛は永遠不滅なのです。
「 もう、いいじゃないですかぁ~~~!!」・・・・・・・・(ア)
天国の沖雅也
「 あの~、待ちくたびれたんですけど・・・。」
日景さん
☆今日の壺々話
教えることを止めておいたほうがいい話
ある日の夕方。
僕が自分の部屋で本を読んでいると、突然窓を“バンバン!”と叩く音がした。
びっくりして振り返ると、友達のB君が興奮しながら窓を叩いていた。
『 A君!開けて開けて!!』
僕が慌てて窓を開けると同時に、物凄い勢いでB君が話し出す。
『 あのさ、ついさっきの話なんだけど!!』
『 ちょ、ちょっとB君、その前にさ・・・。』
『 まあ聞けって。
さっき自転車乗ってたんだよ、河原走ってて。』
『 ・・・うん。』
『 暫く走ってて、何かおかしいな〜って思って自転車降りたらさ・・。』
『 どうしたの?』
『 自転車の鍵チェーンを掛けたまんまだったんだよ。』
『 え?』
『 だから、チェーンが掛かってて、タイヤが回らなかったの!』
『 ・・・?
それでどうやって走れるの?』
『 分かんないよ。
その時までは走れたんだよ。
でもさ、その後はだめだった。』
『 だめって?』
『 チェーン掛かってるって事に気付いたら、走れなくなっちゃった。』
『 そうなんだ・・・。』
『 無意識だから、できたのかなぁ・・・。
あ、A君さっき何か言いかけてなかった?』
『 え!?・・・あ。
うん・・・あのさ・・・。』
『 なに?』
『 ・・ここ、5階なんだけど・・・。
B君、どうやってそこに立ってるの?』
復讐
ある男が旅先で泥棒に遭い、旅行カバンと財布入りのバッグを盗まれてしまいました。
帰りの航空チケットは運良く背広の内ポケットに入っていましたが、空港までタクシーに乗る金がありませんでした。
男はホテルの前で客待ちをしていたタクシーに乗り込み、運転手に事情を話しました。
「 ・・・というわけなんだ。
自宅に戻ったら速達で倍の料金を送るから、空港まで乗せていってく
れないか?」
「 ふざけんな、こちとら商売なんだぜ。
金がねぇんなら、俺の車から出ていきやがれ!」
男は何度も頼みましたが、運転手は不機嫌な顔をして頼みを聞いてくれませんでした。
それで男はやむなくタクシーを降り、ヒッチハイクをして辛うじてホテルから空港にたどり着いたのです。
一年後、男は同じ土地を訪れ、今度は無事に旅行を楽しんでから帰路に着きました。
ホテルの前で客待ちをしているタクシーの列を見つけ、先頭のタクシーに乗り込もうとした男は、一年前のあの運転手が列の最後尾にいるのに気付きました。
男は、頼みを聞いてくれなかった運転手に仕返しをしてやろうと考えました。
男はまず、先頭のタクシーに乗って運転手に尋ねました。
「 空港まではいくらかかる?」
「 15ドルくらいだね」
「 じゃあ、50ドル払うから、途中で俺にケツを貸してくれないか?」
「 なに!? ふざけるな!
俺はオカマじゃねぇ!
とっとと車から降りろ!」
男は先頭のタクシーから降り、2台目のタクシーに乗って同じ質問をしました。
2台目のタクシーの運転手も激昂し、男は車から降ろされました。
男は同じ質問を3台目、4台目・・・・と、次々に繰り返しては、車から降ろされました。
そして最後の、あの運転手のタクシーに乗り込み、男は言いました。
「 空港まではいくらかかる?」
「 15ドルくらいだな。」
「 じゃあ、空港まで頼む。」
運転手は何の疑問も持たずにタクシーを出しました。
そして、タクシーに乗り込んだ男は、前に並んでいるタクシーの横を通り過ぎるとき、それぞれの運転手に笑顔を向けながら親指を立てたのです。
藤原頼長(平安の大物ホモ)
藤原頼長の日記「台記」の研究に、「受領讃」こと大僕卿孝標とかいう男の話があります。
大僕卿孝標君の苦悩の日々
1.頼長から手紙でしつこく言い寄られる。
うざい。
無視。
つーか、俺には愛する妻もいるし。
2.このまま無視し続けるつもりだが、どうやら俺とヤリたいがために坊主に加持祈祷までさせているらしい。
キモすぎ。
3.元上司の藤原忠雅さんは頼長の愛人の1人だったらしく、俺と頼長の仲を取り持ってポイントを稼ごうとしてやがる。
これはかなり断り辛い。
最悪。
4.しかたなく1回だけ会ってやる。
会うだけだ。
それに忠雅さんも同席してもらって3人で。
妙なことにはなるまい。
5.忠雅さんが頼長と別れたらしい。
なんか、かなり嫌な予感がする。
6.頼長のやつ調子にのって、今度は陰陽師に祈祷させてるらしい。
テラキモス。
つーか、ストーカーだろ完全に。
1度会うだけの約束だったじゃねーかよ。
祈祷のせいか、最近夢見が悪い。
7.久しぶりに忠雅さんから呼び出されたので、何の用かとおもって家まで行ったら、ニヤニヤした顔の頼長がいた。
畜生、ハメられた。
って言うか、この日は忠雅さんの手前、断りきれずにとうとう実際に「ハメ」られてしまった。
ケツが痛ぇ……。
痛ぇよ…。
8.妻が難産で死んだ……。
子供も死産だった。
欝だ。
俺も死にたい。
とか言ってる矢先に、玄関先まで頼長が来てるらしい、と従者から連絡が。
馬に乗って駆けつけてきたらしいが「空気読め」と百万回言いたい。
なんでこんな奴が藤原氏の氏長者なんだ、クソが。
馬より鼻息荒らそうで想像するだけでキモい。
顔も見たくない。
もちろん追い返すように従者に言った。
はぁー。
8.妻が死んでからは、頼長も言い寄ってこなくなった。
さすがに俺の胸中を察してくれたのかな。
噂では、今は年上の男と乳繰り合っているらしいが、もうどうでもいい。
9.と思っていたが、妻の四十九日が終わった直後、忠雅とさん一緒に頼長がうちまで押しかけてきた。
思わず警戒したけど、普通に2人してお悔やみを言って帰って行った。
ホッっとした。
意外と常識はわきまえてるんだな。
10.俺が甘かった。
2日後にまた、頼長が今度は1人でうちまで来やがった。
もちろん、また俺のケツを掘ろうと必死に迫ってきたよ……。
開き直って交換条件を出したらOKしてくれた。
クソーこうなったら、とことんコイツを利用して出世してやるしかねぇ。
もうヤケクソだ。
真面目な論文なんだけど、それだけに妙に生々しい。
中学生
あれは中学3年の頃。
仲間達と遊んでたところ、目の前には地元では有名なオカマバー。
当然好奇心旺盛な若人達は「オカマー!出てこーい!」の大合唱。
調子がでてきた時、一人が「オカマー!悔しくないのかー!かかってこーい!」と叫びました。
その時、ガシャーン!!という大音響と共に、バンと勢いよく開いたドアの向こうには、十数人の人だかりが!
しかし、どう見ても、か弱い女の人…と思いきや!
「 てめえら逃がすな!!」
僕らは逃げました。
自転車で全速力で。
しかしオカマは早い!早すぎた!
何とか助かりましたが、友達はダメでした。
死にました。
品川駅
品川駅での話。
メイクバッチリのオカマが駅の男子トイレで小便してたら、小便器上の棚に置いてあったオカマの荷物が小便器に落ちた。
オカマが「あらやだ落ちちゃった。イエスフォールイン便器。」と言った。
すかさず俺が「欧米か!」とオカマの頭を叩いたら、オカマのカツラが床に落ちた。
オカマは何かわめいてたが、俺は恐怖を感じて逃げた。
ハト
道を歩いてたら、前からみすぼらしいゲイっぽい人が歩いてきた。
なにげに見てると、ハトがその人のすぐ前まで飛んできて、ばさばさ。
当たりそうになり、必死によけるゲイ。
当たらずにハトは着地。
するとそのゲイ、ハトにむかって、
「 なによーアンタ!あぶないじゃないー。このタコ!」
と怒鳴った。
タコじゃなくて、ハトだっつーの。
春休み
今年の春休みに、東京に住んでる友達の家に遊びにいった。
大学に進学してからは会うのは初めてで友達のアパートを見るのもこれがはじめて。
街中にあるんだけど妙に照葉樹の類がでかでかと茂ってて歴史を感じる佇まい。
建物も見た目は古いけど汚らしくは無い
ただ回りが繁華街(若干ピンク系)なせいか、落ち着かない感じの印象だった。
友達はもともと賑やかなことが好きな方だから気にはならないみたいだけど、そんな立地のせいかアパートの住人はガラの悪いボーイみたいのや貧乏ホストっぽい人が多く治安が心配な感じだった。
極めつけは友達の部屋の二階にはごついオカマが住んでて、時たま天井越しに気持ち悪い声がすると言っていた。
でもまあ、そんなところなので退屈はせず初日は朝まで外で遊んでた。
で、朝方帰ってきて小腹がへっていたので自分が前日お土産に買ってきた。
ケーキを食べようと思ったら何故か箱の中身が無い。
友達も食べてないらしい。
不思議に思いつつも仕方ないので友達の買い置き食料を漁るのだが、これも無い。
カップメンが箱入りであったらしいのだが箱だけになっている。
その後いぶかしんで友達といろいろ話してたけどアルコールもはいっていたので、どちらともなく寝てしまった。
起きるともう周りは真っ暗で夜になっていた。
友達はまだ寝てるみたいだし、身体もだるいのでぼーっとして暗闇に眼をならしていたら、妙なことに気づいた。
友達の部屋は磨りガラスつきのドアで台所と区切られている。
その磨りガラスごしになにかが動いてた。
というか、ひとの顔、だった。
もう一瞬で眼が覚めて友達を起こしにかかろうとしたのだけれど、恐怖からかなかなか動くタイミングがつかめなくて冷や汗流すばっかり。
それでもなんとか身体を動かして友達の肩を掴んだとき、布ずれみたいな小さな、本当に些細な音をたてた。
自分が寝ている場所はちょうどドアの正面から少しはなれた場所だ。
磨りガラスの向こうで影の視線がこっちに向くのがわかるような気がして、はじけたように友達を起こして明かりをつけた。
そのとたん、
“ ドタドタドタドタッ!!ガチャッ!・・バタン!!”
と廊下を走って部屋を出て行く音がきこえた。
その後、怖くて二人でそのまま朝をむかえるまで一緒の布団で団子になってた。
それで朝になった。
二人で微妙な気持ちでいたところにアパートの大家さんがきて、友達と玄関で世間話を始めた。
ひとりで部屋にいると会話が聞こえてきた。
「 上の階にオカマさんが住んでるの知ってる?
あの人、あなたが越して来る前はこの部屋に住んでたのよ。」
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