次に渡り廊下を渡る。途中で横を見ると、運河が見える。
そう、ここはため息の橋内部。橋の内側から見ると、こんな風に見える。こちらが陸側に流れる運河。
海側には橋に溢れるほどの人がいて、大半が立ち止まっている。すっかり有名になったこのため息の橋を眺めているのが観察できた。
「ため息の橋」の名前の由来は、観光客がこの橋を見て「美しい」とため息を漏らすのではなく、内部を通る罪人が、「ああ、いよいよ牢獄に収監される」という悲しみのため息をついた、というエピソードからきている。つまり、この先には牢獄があった。
次に間にはドージェ(総督)たちの肖像画ずらり。
そんな中に可憐なマリア像も見つかった。
こちらの聖母子像には、右端に天使たちの姿が。
謁見の模様を描いた絵もあった。
帰りがけ、改めて巨人の階段を見た。向かって右側の、海の神ネプチューン。
左は戦いの神マルス。そして後方には翼を持ったライオン像。いずれもサンゾヴィーノの作品だ。
宮殿の壁面はルネサンス様式の大理石装飾が華麗に施され、快いリズムを奏でている。
おっと、宮殿の全体像を掲載するのを忘れていた。最後に対岸のマッジョーレ教会鐘楼から見たドゥカーレ宮殿の全体像をご覧いただこう。