今回は寺社といってもイスラム教のモスク・東京ジャーミー。
代々木上原駅付近に高い塔のある建物が目に入る。これが東京ジャーミー。これだけ大規模なモスクは国内ではここだけとのことだ。
尖塔はミナレットと呼ばれ、ここから礼拝の時間(アザーン)を知らせる、呼びかけのための施設だ。
青空にくっきりと映える白い建築は目にも鮮やかだ。
入ってみて、まず引き付けられるのは天井の丸いアラベスク模様。まるで満月のように輝いている。
中央付近の装飾は、聖地メッカの方向を示している。信者はここに向かって祈りを捧げることになる。
壁面に取り付けられたステンドグラス。
植物などを原型として形成された幾何学模様は、すっきりと涼やかな色彩でで、華やかでさえある。
イスラム教では偶像崇拝は禁じられているので、人物像などは一切描かれていない。
ドアノブには彫金が施されて豪華。
廊下の連続的なアーチが、軽快なリズムを生み出している。
アラビア文字は意味不明だが、デザイン的にも美しい。
モスクといえば、トルコのエルドアン大統領は先日アヤソフィアを博物館からモスクに戻すという決定をし、昨日から礼拝を開始した。
世界遺産にもなっているアヤソフィアは、キリスト教教会からイスラム教のモスクに変えられたが、近年には博物館として宗教色を無くした施設になっていた。だからモスクだったのに聖母子像が残る特異な建築としても有名だ。それが、今後どうなるのか、心配な状況だ。
帰りがけ、シャンデリア越しに見えるステンドグラスをもう1度眺めてジャーミーを後にした。