中に入ると広々とした空間が広がる。
天井は中央の身廊が一番高く37m。両側の側廊が少し低くなるような3層の高低差のある構造になっている。
柱上部にはアーチが架けられ、優雅な姿に仕上げられている。
シャンデリア。大きく複雑な形で、私の記憶の中では他の聖堂ではあまりお目にかかっていない。
そんなシャンデリアが幾つも吊り下げられているのも、ここの大聖堂の特徴の1つかも。
意外にもこの大聖堂内部にはあまり彫像が目立たなかったが、それだけにこの銀の聖母子像は異色の輝きを見せていた。
ちょうど夕日が差し込む時間帯で、並べられた椅子の影が長く長く聖堂の床に伸びていた。
これもある時間帯だけにしか見られない光景だ。
そして、ステンドグラスの色模様が、柱にも移って赤く染まった。
こんな風に点々の色模様が描かれた場所も。
角度を変えて見ると、椅子の影からつながって光の粒が続いているように見える瞬間もあった。