新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

寺社巡り・東京⑪ 東京カテドラル 丹下健三が実現した教会建築の傑作。静謐な内部の光に沈黙する。

2020-11-07 | 寺社巡り・東京

今回から寺社巡りシリーズを再開します。その一回目はキリスト教教会。

 東京カテドラルは、文京区関口にあるキリスト教東京教区の司教座のある教会で、正式名称は「東京カテドラル聖母マリア大聖堂」。

 まず外景を眺めよう。我々が見慣れた一般的な教会の姿とはかなり異なっている。最頂部の高さは40mもある。

 中央の出っ張り部分が、内部から見ると主祭壇にあたる。

 こちらの角度から見るとひしゃげたような姿にも見えるが、これを空から見ると十字架の形が浮かび上がるという。

 最初に教会が完成したのは1899年だったが、第二次世界大戦時の東京大空襲で焼失。1964年丹下健三の設計によって今の教会が完成した。

 中に入ってみると、高さ40mの天窓から光が降り注ぐ。外からだと狭い内部のように見えたが、三角形のように底辺が広がっていて、斜めの空間が光の行方と共に全体を照らすように見える。

 中央には17mの高さの十字架。

 パイプオルガンも。

 このピエタ像は、建物再建を支援したドイツ・ケルン教区から贈られた。バチカン大聖堂にあるミケランジェロの最高傑作のレプリカだ。

聖堂横にはルルドの聖母マリア像がある。フランス・ルルドの街の洞窟で、地元の少女ベルナデッタの前に現れ平和への祈りを勧めたという奇蹟を再現したものだ。

 もう1度祈りを捧げて教会を出た。

 振り返ると十字架塔のが、高く高く空に向かって突き刺さっていた。

 

 

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