神田明神(神田神社)は徳川家康が関ヶ原の合戦に臨む際、戦勝の祈願をした神社として知られる。
天下を統一した家康は、江戸城入場と共に江戸の整備に着手。その一環として神田神社を江戸城の表鬼門(北東)にあたる場所に遷座して今日に至っている。
表入口にあたる男坂は68段。堂々とした幅広の階段だ。
上り切ると、坂上に「明神男坂」の標識が立っている。
その高さのせいもあり、前方が見渡せる眺めになっている。
一方、女坂は75段。こちらは男坂に比べて後年に造られた坂で、石段も新しくなっていた。
それだけに、特に趣を感じるというほどの景色ではない。
何といっても総ヒノキ造りで建てられた隋神門の雄大さこそが、神田明神参りの一番の見どころのような気がする。
それに加えて、5月中旬に行われる江戸三大祭の一つ「神田祭」は必見だ。祭り当日は、男坂も女坂も祭に関わる人たちの群れで埋め尽くされる。