新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

神戸旅③ メリケンパークには、神戸の歴史を思い出させる様々な記念碑があった

2024-02-03 | 神戸旅

 神戸メリケンパークを歩いた。

 一番突端には「BE KOBE」のオブジェがある

 開港150年記念で造られたもの。観光客の多くはここが記念写真の定番プレイス。

 入れ替わり立ち代わりの撮影が続いていた。

  そのすぐ横に、ちょっと地味な記念碑があった。

 「メリケンシアター」。神戸は1896年に日本で初めて外国映画が上映された場所ということで、設置されたもの。四角に穴の開いた岩石をスクリーンに見立て、手前の石が観客という設定らしい。

 ただ、設置は1987年。チャップリンがこの地を訪れたことがきっかけだったという。

 こちらは1989年開催の神戸ファッションフェスティバル記念のオブジェ「オルタンシアの鐘」。

 オルタンシアとはアジサイのことで形はオカリナのイメージだという。

 イースター島の像に似た彫刻は、神戸海援隊。勝海舟発案の海軍操練所の若者をイメージした像だ。

 忘れてはならないものがここにある。阪神淡路大震災時に崩れた神戸港の様子の一部を、「震災メモリアルパーク」としてそのまま残したものだ。

 私も大震災時は取材に神戸を訪れた経験を持つ者の1人。三宮駅前や長田区で、今にも倒れそうに大きく傾いたビル群やぺしゃんこにつぶれた木造家屋を目の前にして、恐怖に近い思いを抱いた記憶が今も鮮明だ。

 ここの街灯の傾き具合は、当時の神戸を思い出させる象徴の1つに見えた。

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