次に入ったのはパッサージュ・パノラマ。ここが開通したのは1800年。現在パッサージュと呼ばれる通りの完成形第1号だ。
というのは、パッサージュの要件としての3条件は
➀道と道を結ぶ、車の入り込まない歩行者専用通路
➁屋根がついている
➂その屋根が透明なガラス(又はプラスティック)で、空が見えること。
パノラマはこれを満たしてパリの街に新しい大きなブームを呼び起こした場所だ。
制作者は2人のアメリカ人。ウイリアム・セイヤーとロバート・フルトン。パノラマというのは、円形風景画を見せる見世物のことだが、これを通りの入口、出口に設置、つなぐ道の屋根をガラスで覆って、通りの両側に商店を並べるという新しい通路を作り出した(ただし、今はパノラマは撤去されている)。
これによって雨風に煩わされることなしに歩けるうえ、並ぶ店をのぞきながら買い物や散歩を楽しめるという、これまでになかった娯楽が誕生した。ウインドウショッピングという形がここから本格的に一般化していった、
通路は長く続くし、
ぶら下がる看板さえも楽しい。
店も多彩だ。切手コレクターが喜ぶ店や、
懐かしいパリ風景を切り取った写真も飾られる。
列車の形をしたレストラン。
浮世絵の店もあった。
レストランのテーブルは通路にはみ出して店と道が一体化する。
ワインバー
リキュールの棚にはボトルがびっしり。
なぜか、「クマ出没注意」の警告が日本語で!
そうした通りを、夜には売り物の1つであるガス灯が照らし出す。
パリに行ったら、ぜひ訪れたい場所ですね〜。
観光客はあまりいませんか?
時間帯にもよるのでしょうか。
写真で見るように、静かな空間でした。ただ、私が行った時は特殊な日だったので、通常はもっと人は多いはずです。
観光客もあまり多くはないと思いますよ。時間帯としては、光が差し込む昼もいいですが、ランプが灯る夜の雰囲気はもっといいのではないかと思っています。