次に入ったのはパッサージュ・ヴェルドー。隣のジュフロワとセットで1846年に完成したパッサージュだ。ただ、ジュフロワが大繁盛したのに対し、こちらはそれほど人気ではなかった。
というのは、ジュフロワが当時の一大繁華街であるグラングールバールに繋がっていたのに対し、こちらはその1つ奥まった場所にあったから。
だが、そうしたハンデの影響か、逆にディープな店が集まった。例えば現在はパリ中に存在するバンド・デ・シネ(フランスの漫画本)の専門古書店第1号はここだったし、古いカメラの専門店、ポスターの専門店など、マニアにはたまらない店が集まっていた。
今もそうした趣味の店が見かけられる。
ここもコミックなどの古書店のようだ。
猫のイラスト専門店?
タイ料理店からは美味しそうなにおいが漂ってきた。
ガラス屋根が光を取り込んで、通りに程よい明かりをもたらしている。
格子形の床模様もちゃんと整備されていた。
どくろマークのイラストの中はマリー・クレールの店のようだ。
レストランのテーブルが通りにはみ出して並べられている。
こんな奇抜なデザインで窓を飾った店もあった。
パッサージュを抜けて次に向かおうとしたら遠くからざわめきが聞こえてきた。見ると大群衆。まさにこれから凱旋門に向かっていこうとするデモ隊の姿だった。
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