フランス中部の都市ブールジュでは、毎年街の主要な建物や通りをライトアップするイベントが行われる。
通りはいくつもの坂や丘も通るので、必然的に階段も各所に設置されている。昼は特に気づくこともなかったが、夜になるとその階段に光が当てられて、昼とは違う風情を持ったものに変化した。
オレンジの柔らかい光が、狭い路地をふんわりと包み込み、昼の喧騒が嘘のように静かになる。まあ、こんな照明はそれほど変わったものではない。
でも、ある場所ではピンクの照明が段の端を際立たせて、ちょっと素敵な雰囲気を醸し出す。
さらに進んでゆくと、今度は光が青に変化した。
この色は一層幻想的な光景を漂わせ、夢の世界にも似た抒情が漂う。
この通りを進んでゆくと、大聖堂が濃いブルーの空を背景に黄金色に輝く姿を現した。なかなか味な演出。 思わず「ほう!」とため息が出た。
この青い照明は街並みも一段と優雅な装いに変化させていた。
また、この大聖堂地下室には、当時この地を治めていたベリー公の墓があるが、そこに通じる階段も落ち着きのあるものだった。
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