夜桜のライトアップを見るために妙心寺退蔵院にやってきた。
ここの桜は典型的な枝垂桜。まるでシャワーのように桜の枝と花が天から降ってくる。
そのシャワーの中に入りこんで味わう至福の瞬間。
願わくは 花の下にて春死なん その如月の望月のころ (西行)
余香苑と名付けられた日本庭園を歩く女性の姿もまた風雅。
そんな桜のシャワーの中から、一枝だけを取り出してクローズアップ。
すこし引いた位置から見ても文句なし。
夢の中にいる時間だった。
そして、もう一度、桜の滝に打たれてから寺を後にした。
夜に溶け込まない桜がなんとも情緒豊かです。
枝垂れの夜桜はいっそう色気が増す感じで好きです。
コメントありがとうございます。
桜はいつの年も変わらず咲いてくれて、私たちの心を豊かにしてくれますが、今年のような異常な春は特に桜が愛しく思えるような気がします。
今回の京都の桜シリーズは、今週末の祇園白川編で終了します。どうぞまたお立ち寄りください。