新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

階段紀行・日本 東京編③ 東京会館の重厚な螺旋階段、一方直線の爽快な鉄の階段も。

2021-04-20 | 階段紀行・日本

 東京の中心・丸の内地区にある東京会館は、毎年2回発表される芥川賞。直木賞の授賞式が行われる場所としても有名だ。そこにある階段が優雅。

 開業は1920年と古いが、2019年にリニューアルして新しい建物に生まれ変わった。1階正面から真っすぐに奥に入ると、実に美しい螺旋階段に出会うことが出来る。

 緩やかにカーブを描きながら上方に伸びて行く階段。

 それを取り巻く壁面には何か所か鏡が張られていて、一瞬幾つもの階段が存在するかのような錯覚に陥る。

 ベージュに統一された壁面も含めて重厚なイメージで統一された空間だ。

 一方こちら、新橋のヤクルトビルは実に現代的。まさに鉄の直線と強さだけを選び出して組み合わせたような、シンプルで爽快な階段だ。

 横から見ると、何となく宇宙船の搭乗口に導かれて行くような雰囲気さえする。

 きっちり白だけでまとめられた潔さまで心地良い、こんな階段にお目にかかれるのも大都会ならではなのかもしれない。

 


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