新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

階段紀行・日本 東京編㉔ 「とらや」ヒノキ造りのらせん階段、都心のオアシスのような丹後坂階段

2023-04-25 | 階段紀行・日本

 和菓子の老舗「とらや」がリニューアルして2018年10月新しくなり、美しい階段が設置された。昔、ここの羊羹を「とても高価なお菓子だよ」と言われ、少~しずつ友達と分けて食べたことが、懐かしく思い出される。

 青山通り沿いに扇状の店舗。道路側はガラス張りで、外からも階段の姿が眺められる。

 1階から2階への階段。わずかにカーブを描いて上昇してゆく。

 商品が並ぶ2階からもう1段上への階段も。

 上って見下ろす階段。見事に円を描く。ヒノキをたっぷりと使い、温かい色調が空間全体をふんわりと包み込む。

 角度を変えると、アールのシャープさをも感じることが出来る。また下部の床はダークな色調のため、木の陰影も感じられる。

 手すりの木彫もしっとりとして、居心地は抜群。

 おっと、ここは通過する場所なのに、つい座ってみたくなってしまった。

 「とらや」から数分のところにある丹後坂の階段。中央に植栽があって、二手に分かれた階段が構成される。これからの季節には、暑さを避けられる、この坂を覆う木陰がとても有難いだろうな。

 甲斐武田氏の家臣、戦国武将の米倉丹後守の屋敷があったため、その名前が坂の名称になっている。

 上下にも大きく4段階に分かれていて、傾斜の具合も少しずつ異なっている。

 上段に進むと、幅がかなり狭くなっていく。赤坂という都心部でもちょっと脇を通るとこんな静かなスペースがあることに驚く。

 


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