新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 パリ編㉑ パッサージュ巡りで 古き良きパリに出会った

2024-09-10 | 心ふるえる風景 パリ編

 パリには パッサージュという独特の通路がある

 今で言うアーケードだが それが1800年から市内各所に誕生した

 

 パッサージュの3要件は ①歩行者専用通路②屋根付き③ガラス屋根

 それまでは買い物に行くにも 天気雨風に左右されていたが

 パッサージュの誕生によって 自由に買い物ができる上に

 店が集中しているために ウインドウショッピングという新しい形態も生まれ

 パリっ子のファッションにも なって行った

 

 写真の「パッサージュパノラマ」は 1800年誕生の第1号パッサージュ

 洗練されたにぎやかな看板が下がる道を 車に煩わされることもなく

 ガラス屋根を通じて降り注ぐ陽の光とともに 散歩がてらの買い物が楽しめる

 ガス灯もこのパッサージュが 始まりだった

 

 全盛期には 市内全域にパッサージュが広がったが

 大規模なデパートの出現や ネット販売の普及もあって

 今では市内10数か所を 数えるだけになってしまった

 

 でも200年前の古き良き時代への タイムスリップには

 絶好の空間になることは 間違いない

 

 当初は パッサージュ巡りは予定していなかったが

 ちょうど街で大規模なデモが行われて 地下鉄も止まってしまった

 それで急きょの パッサージュ巡りとなったわけだが

 雰囲気たっぷりのインテリアショップや 古書店

 さらに懐かしい味のビストロなど 思いがけないレトロのパリに出会えた

 これに切り替えて 大成功の1日だった

 

 

 

 

 

 


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