
サンタクローチェ教会は、レッチェバロックの代表といわれる。教会前に広場がないため、ファザードの全体をカメラに収めるのに苦労してしまう。

でも、さすがにその豪華さは格別だ。

中央の大きなバラ窓を中心に、寸分の隙間もなく埋め尽くされた彫刻、装飾の嵐は、まさに他とは比べることの出来ないような情熱の賜物のように思える。
草花、果物、聖人、天使、ドラゴン、ペガサス・・・・
このような緻密な装飾を可能にしたのは、一つにはこの地方特産の石灰岩だ。水分を多く含むために柔らかく加工が容易にできる。一方で空気に触れると固くなり保存がきく。
だが、材料があるだけでは芸術は生まれない。その特色を十分に生かした、地域の職人たちの才能と技術が存分に腕を振るうことによって初めて、こんな唯一のファザードが誕生したといえそうだ。

その像たちを個別に見てみよう。聖人の立ち姿。

英雄のようなカッコいい青年

逆に腹の出てきたメタボ状態のおじさん

グラマーな女性二人

かと思えば清純そうな女性の聖人?

力持ちの牛かな

植物だらけの装飾

この天使はとても幸せそう

ライオンが怒ったり笑ったり・・・。目まぐるしいほどの彫刻オンパレードだ。

中もちょっと覗いてみよう。やっぱり豪華絢爛。

主祭壇を飾るバロックはやりすぎって感じ。頭痛がしてきそうになったので、近くのカフェに駆け込んだ。
緻密なものから、はっきりとしたものまで色々あって、制作者の個性が出ているのでしょうか?
緻密すぎて見続けていられないなんてスゴい迫力なんですね〜。
レッチェの彫刻群は、彫刻家が、というより地元の職人さんたちがノリノリで制作したというイメージですね。
だから、調子のよい時には少々やりすぎ、って感じでやたらとデフォルメしちゃったんでしょうね。
見る方も気分の良い時には楽しいですが、そうじゃないと結構疲れちゃいました。