極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ピンクの沢庵と奢れる平家

2012年09月04日 | デジタル革命渦論

 

 

 


沢庵漬けの薄切り(左)とぶつ切り

【沢庵が黄色い理由】 

沢庵がなぜ黄色なのか?着色がたまたま黄色で、薄紅色でも良かったのだが、なんとなく
黄色になっていたんだぐらいにしか考えていなかった。ところが、大根は加工後にたくあ
ん臭を放出し、黄色の色素が蓄積され、このために生じた黄色は色むらを生じやすく、た
くあん漬の着色工程で予防処置として黄色に染色していたんだという。
 

農研機構 野菜茶業研究所とお茶の水女子大学は、加工後の黄変やたくあん臭の発生が見
られないダイコンの新たな育種素材「だいこん中間母本農5号」を育成に成功したという
(2012.9.3)。要するに、黄変原因物質のダイコンに含まれる4-メチルチオ-3-ブテニル
グルコシノレート(4MTB-GSL)が含まれない新種を育成することで問題解決したというのだ。
より詳しくは「だいこん中間母本農5号」は、地万品種「|西町理想」の中から見いださ
れた4MTH-GSL含量が極めて少ない個体に由来し、自殖と個体選抜を5回繰り返して4MTB-G
SLが欠失と根形、肉質などを固定させ、原品種の「西町理想」に類似している。「だいこ
ん中間母本農5号」は、一般のダイコンに含まれる4MTB-GSLが全く含まれず、黄変やたく
あん臭を生じない。また、4MTB-GSL欠失性は育ち方や栽培時期と関わりなく安定し、本中
間母本の4MTB-GSL欠失性は劣性の1遺伝子支配によるむので、確実に後代に遺伝するとい
う特徴をもっているという。

 
見た目は大事だ。美しいものは美しいのだ。それにたくあん臭がないとくれば消費が伸び
るかも知
れない。さらに長期に保存しても安定しているといから、大根栽培品種地図は様
変わりするだろう。もしかしたら、
七色の沢庵漬けが販売される日は近いかも知れない。



【これはチョットした折りたたみ机】

ドイツにあるデザイン学校 Muthesius Academy of Fine Arts and Designの3人の学生によ
るベンチ。隙間や接合部の金属と織物などを利用して、ベンチを自由自在に折り畳んだり
広げたりすることが出来るという。これも、良くできたデザインだ。防災用備品としても
使えるし、なによりも現状で使用しているテーブルより静かに、簡単に組み立てられるだ
ろう。なにしろ、そのまま引き上げるだけで横側にテーブルが拡張するというものだ。た
だし、重なりのない部分は飛び飛びに透けるけれど、テーブルクロスやスライド天板のピ
ッチを細かくすればさほど問題にならないだろう。



 

【IFA 2012: LG電子の55型有機ELテレビ見参!】


 

ベルリンで開催されたFIAではLG電子の有機ELテレビに注目が集まった。今秋には商
品出荷されるという予告登板のローテーションの一番手となりそうだ。国内ではシャープ
の苦境が伝わる中、民族資本の潤沢な資金のバックアップを受けた韓国企業に勝利の女神
が微笑んだ。とはいえ、シャープは国内メーカの有機EL開発を封じてきた経緯があり皮
肉なことだが。そういうわたしも有機ELのテレビの市場調査開発に関わった端くれであ
りその顛末を覗いてきた者だが、そんな過去のことを思い出していると、なにやら『平家
物語』の奢れる平家久しからずという諺が頭に浮かんだ。

 

コメント
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